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感想@ドラマ「GOLD」第4話:焼かれた人形-子を亡くした全ての母へ 二人の母親の絆*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

フジテレビの連続ドラマ「GOLD(ゴールド)」の感想です。
今回は第4話
「焼かれた人形-子を亡くした全ての母へ 二人の母親の絆」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第3話:涙…母と娘の決別

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年夏 放送開始作品

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今回は、内容が内容だったので
面白かったと同時に、凄く暗い気持ちになりました。
せつなかった……。

最初、レコーダーのEPGでサブタイトルを見た時に、
エステスタッフの相馬幸恵(賀来千香子さん)の過去と
どう結びつくのかが分からなかったので
(彼女が子供を死なせてしまったというのはCMで見ていましたが)、
「焼かれた人形って何??」と思っていたんですが、
彼女に対する陰湿なイジメの内容だったんですね。

私も、
パチンコに熱中した挙げ句、子供を死なせてしまった親に対しては、
最低だと思う人間です。
なので、事情はどうあれ、
過去の相馬さんが最低の親だったとは思うのですが、
おそらく多くのスタッフや新倉リカ(長澤まさみさん)たちも
納得できたように、
私も、相馬さんを雇い続ける早乙女悠里(天海祐希さん)の気持ちは
充分に理解できました。
このまま放っておいたら、自殺してしまうかもしれない
──血の涙を流しながら、
とっくに死んでいる子供の遺体から離れられないでいる相馬さんを
どうしても見捨てる事ができなかった/
自分でできる事を何かしたかったという悠里の気持ちは、
同情などではなく、
人間の本能から来る純粋な優しさだったと思います。
(同情から来る優しさは、やっている当人が
「私、こんなにもこの人に対して優しい」と
気持ちよくなれるものだと思いますので)



今回のテーマはイジメでしたが……
悠里が、テレビやスタッフを集めた上での場で話していた通り、
環境が違う子供たちを雑多に集めた場で育てる件については
私も賛成です。
ただ、それは、愛すべきボス猿を産む事ではなく、
自分とは違う他者を認められる余裕を持てるように、
幼少時から訓練する必要があると思うからです。

リアルでもネットでも、
気が合う人と仲良くなる事は多いと思いますが、
人間のほぼ全員が、学校や職場、家庭などで、
気の合わない人と、長時間、生活を共にしているはずです。
ネットですら、
チャットや掲示板、ツイッターなどで問題が起きています。
自分と合わない人を敵とするのは簡単ですが、
他者を認める事ができず、攻撃的になると、
結果的にその人自身の首を自ら絞める事になります。
また、気持ちが始終ギスギスとしていて、心が荒むでしょう。

また、人間関係は良好であるに越した事がないので、
円満なそれを築く為に、皆がそれぞれ努力するのは勿論ですが、
同時に、
「この人はここまでなら大丈夫」といった線引き(折り合い)を
する必要も出てきます。
これらは、基本となる事はあるものの、
実際の人間関係では、全てが応用問題のようなもので、
正解が予め分かっているわけではないので、
大人になってからいきなり行なうのは、大変難しいです。
小さい頃から多くの人と付き合って、
本も読んで(自分以外の世界を知る)、
ようやく身に付けられるかもしれない非常に難しいスキルです。
勿論、個人差があるので、
大人になってもそれがない人も珍しくないでしょう。
私も、こんな感想文で偉そうな事を言ってますが、
ろくな人間関係は築けていません。
だからこそ、
受ける傷が浅くて済む&立ち直りが早い
&やりなおせる機会が未来にいっぱいある子供のうちに、
人間関係で揉まれておくのは、
ある程度は必要なことだと、私は思っています。

よく、引きこもりの子供が
「誰も自分を分かってくれない」と泣きながら言いますが、
じゃあ、あなたは他人を分かっているのか/分かろうとしているのかと
指摘したくなります。
本当に自分しかいない世界であれば、
「私が」「オレが」「僕が」と、自分自分……で良いのでしょうが、
現実が違うのを思うと、
ちゃんと訓練をして、他人を認められるようになるのは
その人が幸せに(楽に)生きていく為に必要な事だと
思います。



集団のイジメは……おそらくやっている側は、
一部の人間以外に悪気はないと思います。
だからこそ、その無自覚さがとても怖いです。
今回の相馬さんの件も、
会社を心配する一方で、実質的には彼女を貶めていましたが、
噂をしていたスタッフ達に、仮に責任を尋ねてみたら
自分は何もしていない/悪くないとの返答があったはずです。



ところで、リカのイジメの話。
悠里が呆れ、彼女を置いてきぼりの刑に処したように、
学生時代の彼女が何故いじめられたのかがよく分かる話でした。
確かに、リカがかわいかった事に問題はなかったでしょうし、
責任もないですが、
その性格のかわいくなさは、大問題だったと思いますww
その前までが暗いお話だったので、見ていて和みました。
やっぱり、リカと悠里のコンビは好きだな〜。

ただ、悠里が相馬さんを初めて見た時の話は、
先にリカにする必要は無かったと思います。
多分、終盤に悠里がスタッフ全員を前にして事情を話すシーンだけでは
お話が重くなり過ぎて、
視聴者の興味を引っぱれないと判断したからこそ、
あそこで、視聴者に向けて軽く説明をしたのでしょうが、
結果、同じ話を二度する事になって、
くどくなっているなと思いました。
また、そのせいで、インパクトも薄れていたと思います。


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続きの感想も書きました。
第5話:真夏のプールサイド−母は長男を抱いた

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-30 22:45  nice!(0) 
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