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感想@アニメ「戦国BASARA弐」第3話:慶次対利家! 手取川に咽ぶゆずれぬ想い!*ネタバレあり [戦国BASARA アニメ感想]

アニメ「戦国BASARA弐(ツー)」の感想です。
今回は第3話「慶次対利家! 手取川に咽ぶゆずれぬ想い!」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作のゲームのファンで、贔屓は豊臣軍です。
ミ`・ω・´ミ人ζ・×・ζ


前回の感想はこちら。
第2話:失われた右目 斬り裂かれた竜の背中!

各話の感想記事のURLは
アニメ版第一期やドラマCDなどの感想記事と合わせて
こちらでまとめています。
戦国BASARA:アニメ・CD感想一覧

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今回は、豊臣軍に与した前田家のお話でした。
叔父と甥の関係である前田利家と慶次の戦いの描写は、
おそらく今回のみでしょうが……
戦闘シーンは割と迫力があったので良かったです。
画面が全体的に暗く、
私の環境(アナログの小さいテレビ)では
ちょっと見辛かったですが、
デジタルの大画面なら、それなりに見応えがあったと思います。

でも、二人が戦いに至るまでの展開には
首を傾げてしまいました。
あそこで前田軍が加賀に戻るのはおかしくないですか??
他国を攻める際、自身が城を空けなければならないリスクは、
どの武将にも必ずあるわけで、
その点を攻められた利家とまつが今さら驚いているのは
領地をまとめる主人としてはあり得ない事だと思います。
相手が上杉だから……という事もあるのでしょうが
(上杉以外の周辺国の武将に攻められたとしても、
加賀はまず落とされないと、前田夫婦は踏んでいたとか)
あそこで戻る/戻らないを問題にした展開になったのは
私には違和感がありました。

アニメ版では、なにげに
武将たちの強さの位置付けがなされていますので
(けんしんさまは、ヒエラルキーの上位にいる)
前田夫婦はけんしんさまと戦っても
まず勝ち目がなかったでしょう。
それに、今回のメインは
上杉軍対前田軍でなく、あくまで利家対慶次のはずなので、
けんしんさまとの戦いを差っ引く為に
前田軍を敢えて加賀に戻し、
直接ぶつからない展開にしたのでしょうが、
お話の作り方としては、失礼ながら、
あまり上手くないなと思ってしまいました。
BASARAの武将は、一部のキャラクターを除き、
基本的に自国の民をこよなく愛しているので、
彼らや城を守る為に、敵を前にしながらも敢えて引くという
前田夫婦の考え方は
それに沿ったものであり、大変素晴らしいとも思えます。
しかし、情に流されないで放送を見ていると、
「え? 自国を攻められる予想も立てず、覚悟もせずに
他国を落とそうとしたのww」と
ツッコミを入れずにはいられませんでした。
戦国武将として、彼らは物凄く甘い考えでいたのではないかと
ついつい厳しい事を思ってしまいます。



そして、前田軍を止めた慶次君ですが……
彼を見る度に、ゲームの小林プロデューサーが言ってらした
「実家住まいの大学生」という表現が適確なのを
実感してしまいますww
慶次君は本当に、言動がぬるいです。
誰彼構わずに理想を熱く語るのは良いけれど、
実質的な苦労はしておらず、ふらふらと遊んでばかりなので、
彼が口にした事は全て薄っぺらいと感じられてしまいます。
また、現実の若者にもありがちな感じで、
極端な理想論/正義論を語り、相手を批判するけれど、
適確な代案を出せるわけでもなく、
相手を説得できるほど自身に重さがないのが際立っています。
まぁ、この作中では
一領主として重いものを背負っているキャラクターが
多いのを踏まえると、
慶次君の軽さや、
普段が軽いからこそ本気になった時の重さが光るようになるのは
魅力なのですが、
やっぱりこうして放送を見ちゃうと、
「お前、なに勝手なこと言ってんのww」感は
どうしても漂っちゃうよなぁと思いました。
今回は、前田家の戦いを見ていて苛々した視聴者も
決して少なくないのでは??

それと、ここで石川智晶さんの挿入歌が流れましたが……
私は、バトルのBGMが好きなので、
そっちで悲劇性を煽ってもらった方が良かったかなと思えました。

さて、上杉軍のモブと言えば直江兼続。
「俺は無敵!」「無敵なのにやられたー」だけでなく、
ゲーム“戦国BASARA3”の彼の台詞である
「俺は無敵の主人公。一年かけて名を上げた〜」が入っていて
おかしかったです。
(「一年」云々は、まず間違いなく
去年、大河ドラマで主人公となった事を示しているはず)



ところで、我らが豊臣軍の総大将・秀吉様 ミ`・ω・´ミ。
逆光気味の絵といい、秀吉様のお身体のシルエットといい、
まるでエヴァっぽいご登場だったので、吹きましたww
でも、あそこで政宗の前に秀吉が現れるのは変じゃないですか??
一体、このお話の時間の流れはどうなっているんだかww
もしかして、大坂城の天守閣にはどこでもドアがあって、
一瞬にして大坂から奥州に移動できちゃうの??
伊達軍は、まぁ、ずっと戦をしていたんでしょうが
その間に豊臣軍は、
奥州にいたはんべが大坂城に帰還
→天守閣で秀吉と話す
→その秀吉が奥州入り
……した事になるんですが。
普通に考えれば、一ヶ月前後は掛かっているはずなんですが、
こうやって描かれちゃうと、
まるで大坂の隣が奥州のような錯覚を覚えそうです。

この部分を見ていたら、
去年の大河ドラマ「天地人」で、
登場人物の移動があまりにも早いことから
「瞬間移動」やら「どこでもドア」やら
「新幹線??」やらと思えた事を、
懐かしく思い出しました。
(ついでに、こう感じているのは自分だけかと思ったら、
たまたま見たサイトで、世間一般的にもこう思われているのが分かって
つい吹いた事も思い出しました)

でも私は、豊臣主従のファンなので
彼らの出番が毎週あるだけで喜んでしまいます……。
政宗も言っていた通り、
総大将自らが、大坂から奥州までのこのこと行っちゃう
(しかも単騎で/アニメ的な誇張でしょうが)のは、
彼が危険な存在だと認めているのを表わしているようでした。
尤も、この先を思えば、
今回の秀吉の無自覚の懸念は当たっているわけですけれども。

それにしても、なんかいつも肝心なところで爆発を起こして
戦いの結果を一時的に誤魔化しているように思えるんですが、
私の気のせいでしょうか。
他のアニメでもよく使われる演出なので、
私がそれらと混同してしまっているのかもしれませんが、
あんまり多用しない方が良いように思えます。
キャラクター同士が刃の切っ先を向けあったら、
それなりの結果をちゃんと描いてほしいです。

そうそう、大坂城ではんべ(竹中半兵衛)が
豊臣軍の大勢の兵を鍛えている映像を見られたのが
とても嬉しかったです。
私もあの中に交じりたいww
飴と鞭のはんべに鍛えられたいww



さて、放送前から話題になっていた
幸村の同行者が判明しました。
小山田信繁(EDクレジットの表記)です。
史実では信茂ですが、幸村の名前に替えたのは洒落でしょうか。
そして通常なら、小山田は伊達軍のモブ程度の扱いでしょうが、
声がアムロ……もとい、古谷徹さんなので、
この先、史実の通り、彼が武田軍を裏切る展開になるのかなと
秘かに期待しています。

お市の復活(?)は、私は要らないと思いました。
一期で、サブキャラのほとんどが亡くなったのは残念ですが、
ここまでお市だけ(というか中の人)が
やたらとゴリ押しされているのを見ると、
ちょっと思うところが出てしまうというか、
ぶっちゃけて言えば、萎えます。


次回は、はんべの活躍シーンがまたいっぱいあるといいなぁ。
楽しみです。


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続きの感想も書きました。
第4話:安土城の亡霊!?幸村を襲う嘆きと魔の咆哮!

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-26 23:36  nice!(0) 
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