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感想:NHK大河ドラマ「龍馬伝」第28回 武市の夢*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の感想です。
今回は第28回「武市の夢」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第27回「龍馬の大芝居」

各回の感想記事のURLはこちらのページでまとめています。
感想一覧:NHK大河ドラマ「龍馬伝」


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第二部“RYOMA THE ADVENTURER”を締める回でした。
これまでのお話を精力的に引っ張ってきた役回りの
武市半平太(大森南朋さん)が切腹をする回ですから、
情感たっぷりに……印象的に描かれたのは良かったですが、
やはり前回を含めて考えると、
これ、一回でまとめてしまった方が良かったよなぁと思いました。

とはいえ、私も半平太には特別な思い入れがありますので、
今回、彼が死を迎えた事には感慨深くなりましたし、
妻への手紙を含めて、彼の死が丁寧に描かれたのは
大変良かったと思いました。
私が、2回の放送を1回にまとめるにあたり、省きたかったのは
坂本龍馬(福山雅治さん)のエピソードです orz

いやぁ……他のドラマ以上に、この大河ドラマが
主役でお話を保たせている事は、私もよく分かっています。
でも、龍馬が半平太の身代わりになって罪をかぶろうとしたのは
史実じゃないですよね??
(史実だったらすみません)
というのも、
友達思いであり、人とのつながりを大事にする龍馬が、
誰かの一大事に奮起し、努力するけれども
結局叶わなかった(何もできなかった)……って
前にもあったよなぁと思ってしまいました。
たとえば、新撰組の池田屋事件の時とか。

で、この池田屋の時もそうなのですが、
龍馬に関係ない重大(有名)な出来事が史実として存在し、
お話を進めていくに当たって、それが決して無視できない時に
“何か良い事をやろうとした”
→“でもできなかった”
→“不甲斐ない自分を省みて嘆き、このままじゃ駄目だと決意する”
という形で龍馬を絡めるのは、
見ていても「無理があるな」と分かりますし、
上記のように、結局何もできなかった龍馬を見て
「またかよww」とツッコミを入れてしまいます。

今回の半平太の身代わりに関しては、
ああいう形でないと、龍馬の出番が全くなくなるので
仕方ないのでしょうが、
結局、毎度毎度、周囲を巻き込んで大騒ぎをするのに
成果を全然あげられない福山龍馬の欠点を
再びさらけ出した結果になっているなぁと思いました。
まぁ、史実で龍馬の名前が有名になってくるのは
これからの事でしょうから、
歴史に台頭してこない時代の龍馬を
格好良く、その後に繋げられるように上手く描くのは
とても難しいのでしょうが
こうもワンパターンだと、見ていて飽きます。

なので前回から今回のお話の中では
龍馬の部分を丸々カットしても、あまり支障はないのですが、
(脚本に手直しは必要になりますが、そんなに大変じゃない)
主役が出ないドラマなんて、
大河ドラマ云々の話以前にあり得ませんので、
ここは見ている側が目を瞑る必要があると思います。
でも、もう少し、何とかならないのかなと思いました。



それと、作中の皆はどれだけ龍馬を好きなのかと
苦笑もしてしまいました。
大河特有の主人公補正が掛かり過ぎです。
(大河の主人公は、
たとえ残虐な事/間違った事を史実でやっていても
作中ではその理由が必ず正当化され、また、皆から愛される)

今回の大殿様(山内容堂/近藤正臣さん)と半平太の会話は、
半平太が、大殿様から「良い家来だ」と認められた旨に対して
本気で感激した事からいって、
一見しただけでは大変微笑ましい話に思えますが、
実は違いますよね。

これまで何度となく描かれてきた
大殿様(山内容堂/近藤正臣さん)の言動からいって、
彼は最後まで半平太を嫌っていたと思います。
元々、大殿様は半平太などに興味は無かった上に、
「大殿様の為」と言いつつ暴走した半平太は、
いつもいつも
当の大殿様が望まないことをしでかしていたんですから
これは当然だと思います。
でも大殿様は、
「わしが犯人だ」と龍馬が名乗り出た旨を聞いたのを受けて、
このままでは、自分が気に掛けている龍馬が
半平太の代わりに捕らえられ、殺されてしまうので、
それを回避する為に、
自ら先に折れたんですよね。
大殿様は相変わらず半平太を嫌っていましたし、
彼を良い家臣と認めたくもなかったのでしょうが、
彼が望んでいる言葉を自分が掛けてやれば、
それを聞いた彼が満足し、変な意地を張るのを止めて、
沈黙を破って自白するだろうと推測できたので……。

大殿様は、便宜上、嫌いな半平太を上士に上げたものの、
彼を自分の家来だとは認めたくなかったはずです。
でも半平太は、大殿様からそれを認めてほしくてたまらない
──彼は、自分の行動が大殿様の為だったという事を
当の大殿様に認められたがっていました。
で、大殿様は、龍馬を救う為に半平太を喜ばせる嘘を吐き、
彼を感激させて、自白に追い込んだ……。
これは結果的に上手くいきましたが、
大殿様自身にも屈辱的な事だったと思います。
これから死んでいく半平太が
「この世に未練は無い」と思えるほど満足した一方で、
生きている大殿様が嫌な気分になっていた点は
とても良かったです。

ただ、私は、この半平太の暴走具合が面白かったので、
「大殿様の為」と言いつつ、
やることなすことが彼の意にそぐわないことをしでかして、
更に彼の不興を買っていくところに注目していました。
半平太が捕まった以降の、大殿様と彼の秘かな対立も
(大殿様に認められたい/半平太を絶対に認めたくない)
楽しく見ていましたので、
この二人のすれ違いはどこまでいくんだろうと期待していました。
その分、龍馬の行動がきっかけになって大殿様が折れた展開は、
正直、ちょっと物足りなかったです。

でもでも、その半平太から
「大殿様から良い家臣だと認められた!」と
子供のようにはしゃぐ内容の書を貰った岡田以蔵(佐藤健さん)が、
彼自身は、大殿様に認められようがいまいが全然構わないのに
(もう興味がない/関係がない)
“自分が尊敬する半平太が本気で喜んでいるから良かった”的な
笑みを浮かべたのは、
凄く良かったです。
でも、上士と下士の違いから刑罰の違いが生まれているくだりは、
ああやって交互に描くのなら
以蔵の映像を入れるタイミングや長さはビミョーだなぁと思いました。
これは好みにもよるでしょうが、
私には、編集が宜しくないと感じられました。

以蔵を演じられた佐藤健さんは、
今回の大河出演で、役者としての評価が高まったのでは?
半平太役の大森南朋さんも、
佐藤さんと同様に、以前から有名な役者さんでしたが、
更に注目されるようになったと思います。
でも、佐藤さん主演の“るろうに剣心”は無いww



さて、今回の放送で、
これまで大河を引っ張ってきた“面白い”部分が
無くなってしまいました。
彼の思想が本格的に露になる事ですし、
今度は龍馬自身に頑張ってほしいです。
(これまで、彼がメインで動く回は
見ていてあまり面白くなかったのでww)

それと、今回の最後のおりょうさんの「う〜み」連発は
むちゃくちゃかわいかったと思います。
私は初めて、彼女をかわいいと思いました。
(おりょうさんが龍馬に「う〜み」を習った時も、
大変失礼ながら、そうは感じませんでした)
なので、これから入るであろう龍馬との大人の恋にも
期待しています。





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第29回「新天地、長崎」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-07-12 23:50  nice!(1) 

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