さくらもちモチ

感想@ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第14週：旅立ちの青い空*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

ドラマ「NHK連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。
今回は第14週（第79〜84回）の「旅立ちの青い空」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前週の感想はこちら。
【第13週：初めての里帰り】

各週の感想記事のURLは、こちらの一覧ページでまとめています。
【ドラマ感想記事 一覧：NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」】


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サブタイトルからして、
主要登場人物の誰かの新たな門出が祝われるとは
思っていましたが、
まさか、こみち書房の移転話に繋がるとは……！
土曜日の放送（第84回）の終盤、
田中美智子（松坂慶子さん）の旦那さんがそう決意した事で
お話が決まっていった事に対して、
私は、「ええええ」と声を出しそうになりました。
そりゃ、これまでふらふらしていた旦那さんが
電気工としてやり直すのは、めでたい事ですが、
この調布から千葉へ去っちゃうのは淋しいなぁ。
私ですら淋しい、残念だと思ってしまうんですから、
作中での村井布美枝（松下奈緒さん）の気持ちはいかほどか……と
察してしまいます。
でも上記の通り、これはおめでたい事ですからね。
あの一家には、新たな地で心機一転、頑張ってほしいです。

とはいえ、貸本業界に未来は無いと思いますので、
美智子さんが商売道具の本を持っていったところで
どれだけやれるのかが分からないのが、不安の種ですが……。
もし、移転先の千葉で広い家を借りられたなら、
いっそのこと、本屋さんと貸本屋を兼業をしても
良いのかもしれません。
あぁ、でも、今度は旦那さんがちゃんと稼いでくれるから、
収入の面で気にしなくてもいいんですよね。
暇つぶしも兼ねて営業するぐらいなら、
ちょうど良いのかもしれません。



さて、先週から
深沢洋一（村上弘明さん）が出版業に復帰した事で、
村井家の米びつの底が見えていたり、集金から逃げたり、
過剰な取り立てにあって脅されたり……といった
貧乏云々で村井家が悩まされる描写が一切無くなりました。
これは、私の中で、地味に大きかったです。
以前の貧乏描写も、他のドラマと比べれば、
こちらはまだまだ甘く、そう辛くもなかったですが、
やはり、お金で苦しむ描写が無いのは見ていて楽だな！と
改めて実感しました。
良かった良かった。

そして、村井茂（水木しげる/向井理さん）の漫画も
読者から高く評価されているようで、何よりです。
これまで、少女漫画の需要の高さから
茂ほど漫画で苦労してなかったはずの河合はるこ（南明奈さん）は
漫画家としての在り様にずっと悩まされていましたが、
ここにきて、その悩みが一段と強くなって
大きな壁にぶつかっているのが
非常に興味深いです。
漫画家にとって、ネタの豊富さと独自性は命ですからね。
いわば、普通の漫画家であるはるこにとって、
我が道を行く茂は、羨ましくてたまらないと思います。
（茂があまりに凄いからこそ、
戌井慎二も、凡人である彼自身の才能に
見切りを付けたのだと思いますし）



話を少し戻しますが、
こみち書房の旦那さんとの会話で、
茂が彼に「生きている人間には同情しない」と
きっぱり言っていたのが、
私には物凄く印象に残りました。
戦争に行って、人の死を間近に感じ、
また、自分自身も死にかけた人の言葉だと思うと、
私にはあまりにも重くて、受け止められないなと思いました。
私も、親族や古い友人を亡くしていますが、
ここまではまだ言えません。
凄い言葉だなぁと思います。







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続きの感想も書きました。
【第15週：チャンス到来!?】

宜しければ、合わせてどうぞ。