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おおきく振りかぶって感想:月刊アフタヌーン2010年8月号*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。

月刊 アフタヌーン 2010年 08月号 [雑誌]

月刊 アフタヌーン 2010年 08月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/25
  • メディア: 雑誌

今月号(2010年8月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。


本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
おお振り:アフタ感想

────

第78回「こうしえん2」です。

先月休載した後の新しいお話でしたので、
読む前からとても楽しみでした。
そして、“おお振り”のページを開いた途端、
私はガッツポーズをしました!
桐青の夫婦バッテリーきたー (*´∀`*)!!!

この本誌感想やアニメ感想などで
度々書いているかと思いますが、
私、このバッテリーが凄く好きなんです。
勿論、阿部と三橋のバッテリーも好きなんですが
こちらはまだ発展途上というか、
これから出来上がっていく二人だと思うので、
楽しみは先に置いておくという感じなんです。
で、作中で出てきた学校やバッテリーは
まだ多いとは言えない数なので、
それらを比べるのも、あまり意味の無い話なのですが、
もし誰かに、
「“おお振り”で一番好きなバッテリーは?」と聞かれたら、
私はこの高瀬準太ー河合和己を挙げます。
元々、投手を立てる捕手が好きな上に、
その投手が、捕手に甘えさせてもらっているのを分かった上で
頑張る……というのが好きなんです。
なので、投手よりも捕手に余裕がある
(捕手が主導権を握る)バッテリーが好きなんです。
また、桐青については、
西浦対美丞大狭山戦で和さんが見せていた悶々とした思いが
ずっと気になっていましたし、
準太も準太で、利央のメールによると
彼もあの初戦敗退をずっと引き摺っているようなので、
早く、この二人が痛みを乗りこえた状態で話すのを
私は見たかったんです。

なので、以前の回で
和さんが自分だけの力で決意できたように、
ちゃんとグラウンドに現れて、
やはりまだ吹っ切れてなかったらしい準太と会話をしているのを
見る事ができて、
本当に嬉しかったです!
ありがとうございます、ひぐち先生。
こういうのを見たかったんです、私は!!!!

特に今日は、私が住んでいる関東では、
未明にTBSで、アニメ二期の最終回の放送がありました。
おそらく、決して少なくない視聴者が
おお振り最終回→サッカーワールドカップ日本戦という
流れで見ていたと思いますが、
この最終回が、かなりの駆け足で、
これまで以上にお話を端折っていて、
和さんが「グラウンドに顔を出そう」と決意するシーンが
丸々カットされていたんです orz
まぁ、その前の、美丞大狭山の岳志に向かって
和さんが「誤解されるから止めた方がいい」と釘を刺すシーンも
カットされていたので
これが無いのは、当然といえばそうなのですが、
なんだかむちゃくちゃ淋しかったので、
その気持ちを今月号の本誌アフタに補ってもらったようで
尚更嬉しかったです。
あぁ……私、やっぱり和さんも準太も好きだなぁ。

私は、一番好きな学校は西浦なので、
試合となると、どうしても西浦に肩入れしてしまうのですが、
桐青戦は、ようやく、
どちらの学校の目線でも読めるようになったので
(連載当時は西浦目線のみで読んでいましたので、
桐青に猛追される後半は、読んでてしんどかったです)
楽しくてたまりません。
また読み直したくなりました。



さてさて、
甲子園にいる西浦っ子たちの“今”についての感想です。
田島の携帯電話のメルアドには笑いました。
と同時に、私は、
シニアやボーイズチームについては全く知らないのですが、
田島少年がかつて所属していた“荒シー”が
強いチームと称されていたのを思うと、
試合の度に背番号を貰えていたらしいのには驚きました。
「入るだけ入れてんだ」という事は、
長過ぎて入らなかった分もあるって事ですよね??
さすが田島サマ。

ところで、5や6は分かりますが(5はサード、6はショート)、
2や3は、普通はキャッチャーやファーストが貰うのを思うと、
彼がまだ本当に幼くて、選手としては未熟だった事から
これらは、12や13という
控えの番号しか貰えてなかった頃の数字なんでしょうか。
高校生でも、年齢による体格の差は歴然と出ますが、
(個人差はあるとはいえ、一年生と三年生の野球部員では
身体の作りが全然違う場合が多いです)
小中学校生って、学年が一つ違うだけでも
身体能力に半端でない差が出ますもんね。
極端な話、同じ学年でも、
四月生まれの子と三月生まれの子では、かなり違いますし。
当たり前ですが、
田島がいかに身体能力&野球の才能に恵まれた子でも、
控えだった時期もあったんだよなと思うと、
ちょっとしみじみしてしまいました。
今の田島があまりにも凄過ぎるあまり、
これまで、こんな当然な事が私の頭には無かったので
新鮮でした。

ほとんど会話もせず、メールも交換したばかりなのに、
もう利央と田島が仲良くなっているのが、微笑ましかったです。
田島が人なつこいのは分かっていますが、
利央も、あまり人見知りをしない方なんでしょうね。
(尤も、知らない生徒にいきなりメルアドを聞けるのだから、
利央がこうして田島にすぐに仲良くなれたのも当然でしょうが)

そして、準太には笑ったww
和さんたち先輩の前だと、準太もいい子でいますが、
下級生が相手になった途端、以前もそうだったように
(春大の武蔵野第一の偵察時)全然遠慮がないですね。
利央と話している準太を見ていると、
やはり、彼が先輩に見えます。
そしてそして、
さすが野球部──体育会系の部活動ではどこもそうでしょうが、
知らない仲でも上下関係がきっちりとしていて、
下級生が礼儀正しくしているのが、とても興味深かったです。
二年生の準太が来る前まで、
田島も三橋も、利央とくだけた感じで話していたのに、
(三橋は一言も喋ってませんがw)
彼が現れた途端、二人とも
両手を身体の後ろで組んでるんですよね(P150)。
タメ口はほとんどなく、基本は丁寧語で喋っていますし、
何より、会話で発言してない三橋ですら、
最初に準太と顔を合わせた時と、別れる時には、
彼に向かって挨拶をしています。
野球の試合や練習シーンもそうですが、
こういう些細な会話でも、私は、
「あぁ部活だな」「高校野球だな」と実感してしまいますw

ところで、背が高い利央ですが
(確か180センチ超えてるはず)、
P156などを見ると、
ちびっこである田島&三橋との身長さがありありと分かって
おかしいです。
利央は体格に恵まれているなぁ。



さて、甲子園での試合観戦を堪能する西浦っ子たち。
タコ焼きにオムそばに、かちわり(氷水)に甲子園カレー……と
食って飲んでばかりじゃないか!!と
思わずツッコミを入れてしまいましたww
ま、普段からよく食べる成長期の子たちが
一日で二試合も観戦したんですから、
これぐらい食べるのは普通というか、
寧ろ、全然余裕──足りないぐらいかもしれません。

そして、ちょっと酒臭いのはしょうがないww
だって公然とビールが売ってるんですから
(モブの女の子が売る描写があったように、
飲み物やかき氷と同様に、ビールも、
タンクを背負ったバイトの子が通路を歩いて回ってくれる)。
暑い日射しの中、冷たいビールを飲みながら試合を観戦するのは
大人の楽しみですww
以前の感想でも書きましたが、
いつか西浦が甲子園に行けた際に、三橋はマウンドに立つと、
スタンド越しに観戦した今回のことを
ふと思い出すんでしょうか……。
ずっとおお振りを読んでいる私としては
こう想像しただけで、ちょっと泣きそうになります。

おかしかったのは水谷くん。
ちゃっかり、千代ちゃんの隣に座ってますね。
水谷くんって、こういうチャンスは絶対に逃さないですよね。
さすがです。



宿泊先のビジネスホテルに着いてからのエピソードも
おかしかったです。
特に三橋!
阿部のバッグは、“他人の物”という意識が強いからか
ちゃんと床に置いてるのに、
自分のバッグに対しては、
大事にしようなどといった考えは微塵も無いんだなぁ。
そして、自分の領域であるベッドの上を
しっかりと散らかしているのも、面白かったです。
普段の三橋の生活振りがよく分かりました。
あの部屋は、この積み重ねで作られたに違いないww

三橋といえば、
「阿部君は治す方──だ!」も良かったです。
阿部も、これなら無理に焦らずに済みますね。



他、P171の“軽いミーティング”で
顔が見えている子は眠そうな目をしていたり(千代ちゃん含む)
翌朝、花井がジャンケンに負けて
阿部の荷物(バッグ)を背負わされたりしていたのも
おかしかったです。
相変わらず、小ネタが満載だったなぁ。
最初から最後まで、楽しい回でした!



ところで、今回は西浦百面相タオルが付録でした。
oo.jpg
ギャグ調のコミカルな顔が載っていますが
随分と懐かしい顔がいっぱいあった上に、
「あ、この顔はこのシーン!」と思い出せる自分が
おかしかったです。

次回も楽しみ!


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今月号の感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


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続きの感想も書きました。
おお振りアフタ感想:2010年9月号

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-06-26 22:11  nice!(1) 
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