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感想@アニメ「おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜 」第13話(最終回):また始まる*ネタバレあり [おお振り:アニメ感想]

アニメ「おおきく振りかぶって〜夏の大会編〜」の感想です。
(セカンドシーズン)
今回は第13話(最終回)「また始まる」です。

おおきく振りかぶって(15) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(15) (アフタヌーンKC)

  • 作者: ひぐち アサ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/23
  • メディア: コミック

私は原作(月刊アフタヌーンでの連載漫画)の感想も書いています。
おおきく振りかぶって:アフタヌーン感想
よって、以下の記述において
アニメ化・単行本化されてない部分のネタバレが多々あります。


前回の感想はこちら。
第12話:9回

アニメ版「おお振り」の感想記事のURLは
カテゴリで分けている他、第一期も含めて
こちらの目次(インデックス)ページでまとめています。
アニメ感想記事 一覧:おおきく振りかぶって


────

アニメ二期の最終回です!
私が見ているTBSでは、
今回、サッカーのワールドカップ放送の影響を受けて
放送開始時間が午前二時半という遅さだったのですが、
一時間後に日本戦という状況を考えれば
却って良かったのかもしれません。
仮眠すら取れてませんがww



良い最終回だったと思います。
主将・花井が提案した“今後の目標決め”で、
にしうらーぜの意見がふらふらとした後、
その夜に三橋が阿部と話したのを経て、
彼が本気で“全国制覇(甲子園大会優勝)”と決意するのは、
原作の漫画で既に内容を知っている私も
感動できました。
やっぱり高校野球はいいなー、おお振りいいなー、
西浦っ子はいいなー……と、思えました。



その前の、皆でうじうじ(笑)しているシーンも
良かったです。
本気で甲子園優勝を狙っている田島が、
話の流れで、自分の意見の分が悪くなっているのを感じて
不本意そうな顔をしたり、
突然、大きな目標を掲げられて戸惑う子がいたり、
また、「ここは田島につきたい」と思いながらも
なかなか言い出せない子がいたり……と
それぞれの気持ちが大きく揺らいでいるのが
よく描かれていたと思います。
ここでスパッと、
全員が気持ちよく「甲子園優勝!」と言えないあたりが
逆に面白かったです。

特に、西広くん。
先の美丞大狭山戦で、まるで駄目だったのを
負い目に思っているからか、
彼は田島に賛同したくてもできないでいました。
確かに……私が西広くんでも
この時には言い出せなかったと思います。
田島以外──それこそ三橋が、皆から請われた時に、
強い言葉で
「絶対負けたくない。優勝したい」との返事をしていれば、
場の空気が一瞬にして変わったはずなので、
西広くんも、三橋に続いて
「俺も!」と言い、手を高々と挙げられたはずです。
でも、この時の三橋は
気弱なままで終わってしまいましたしね……。

それに、にしうらーぜは皆、良い子なので
こんな事は微塵も思ってないでしょうが、
もし他のチームだったら、西広君が懸念したように、
彼は仲間から
「お前がそれを言うなよ
(役に立てなかったお前に、そんな高望みを口にする資格はない)」と
咎められた可能性もあったと思います。
こういうのって、地味にくる(精神的に後々まで残る)上に、
チームの士気を一気に下げるので
絶対に口にしてはいけない言葉ですが、
状況や人によっては、簡単にポロッと出ちゃうので怖いです。



原作派の読者としては、この後が好きだったので
(翌日の朝、皆が早々とグラウンドにやってきて、
「俺、目標を『全国制覇』に決めた!」と口々に言う)
これが省かれたのがとても残念でした。

あと、桐青の和さん〜〜〜!!!!
彼が、美丞大狭山の岳志(キャッチャー)に
釘を刺しておくシーンも省かれたので
これは仕方ないかもしれませんが、
彼が、グラウンドに行けなかった複雑な気持ちに
ようやく踏ん切りをつけて、
「明日、顔出す」と、利央にメールを送るシーンを
入れてほしかったです。



三橋の笑顔は良かったと思います。
そんなに仰々しくなく、自然な感じでニカッと笑っていて、
彼が普通に(無意識で)笑えていることが
よく出ていたと思います。
漫画ですと、ここは大きなコマで
印象的に描かれていましたので、
私ももっと大袈裟に考えていましたが、
阿部との会話の流れを考えると、
三橋はあんな感じで、あっさりニコッと笑ったんだと思います。

やたら田島に懐いていた阿部弟(シュン)もかわいかった!
田島は、やっぱり面倒見が良いですね。
彼自身は末っ子なのに、いいお兄ちゃんだと
改めて思いました。



さて、総括です。
私はこちらの作品のファンですので、
どうしても感想/評価は甘くなりがちですが、
それでも、この第二期は
前回の三橋の成長ぶりを柱にしていて
大変素晴らしい作りだったと思います。

ただ、やはり……全般的に駆け足過ぎました。
この点については第一期もそうでしたので、
今さら問題にするべき事ではないのでしょうが、
この第二期では更に強まった気がします。
特に、この最終回については、
私が上記で挙げた、この後の部分を含めて、
「目標は全国制覇です!」とモモカンに報告するまでを
二週で描いてほしかったです。
一週で詰め込んだ分、お話の流れが速くて
テンポも良かったですが
原作派としては「ここもカットか……」と
少々残念に思ってしまいました。



でも! 何年後かは分かりませんが、
きっとアニメ第三期もありますよね。
ただ、原作の漫画が、現在(2010年6月)の段階で
まだこの夏が終わってない
──八月上旬の甲子園大会中であるのを思えば、
大分先になってしまうのでしょうが……。

連載が長い割に、原作が進んでないのは、
この先で、榛名の試合(二つの試合)が描かれたからですが、
彼を主人公とした番外編だけでアニメ化するのは
難しいですよね。
とにかく、首を長くしてひたすら待つ事にします。

スタッフさんキャストさん、すてきな作品を見せて下さり
本当にありがとうございました。


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2010-06-26 01:58  nice!(0) 
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