SSブログ

感想@アニメ「Angel Beats!」第12話:Knockin' on heaven's door*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「Angel Beats!」の感想です。
今回は第12話( EPISODE12)「Knockin' on heaven's door」です。

Angel Beats! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

Angel Beats! 1 【完全生産限定版】 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: Blu-ray

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第11話:Change the World

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめます。
感想記事 一覧:2010年4月 開始作品

────

今回はリアルタイム(午前二時半過ぎ)に見て、
録画していた映像を、
朝の起床後と夜になってからも見ました。



今回はゆりっぺ回だったわけですが……
彼女の変な言動の他、
ガルデモの残りメンバーの唐突な昇天(消失)といい、
ラスボスの代わり(?)だった
石田彰さんの声のイケメンプログラムといい、
「これでいいの?」と思う事が多々ありました。
今に始まった事ではないですが
お話が唐突過ぎ&構成に粗が見えました。

これまでの感想記事でも書きましたように
私はこちらの作品をほとんど楽しめておらず、
逆に「エロゲーって、
お話メインの作品でもこんなつまんないの?」と
思うまでになっています。
(まぁ、男性の場合、
エロゲーの目的は実用的な方に向くと思うので、
お話の出来は二の次なんでしょうが、
こちらの作家さんの場合
お話の“泣き”を売りとしているようなので、
それを問題にしても支障は無いかと思います)



ゆりっぺ達がいる死人の世界が一時的な場所である以上、
愛という感情があってはならない/愛が芽生えては困るから
それをリセットしようとした……というプログラムの狙いには
納得できました。
既にプログラマ−が自身をNPC化したので、
今回の騒動の原因は、いるようでいないという決着の付け方も、
ぐだぐだなお話の中では良かったと思います。

イケメンプログラムが例として挙げた
「誰かの為に生き、報われた人生を送った者が
記憶喪失で迷い込んでくる場合が稀にある」と言っていたのは
音無にも当てはまりますよね。
で、このせいでバグが発生したから、今回、
“Angel Player”のプログラムが発動した
──という認識で良いのでしょうか。



で、ゆりっぺの言動ですが……。
ゆりっぺは、日向と共にSSSを作った事から
最初からずっとリーダーとして活躍していたようで、
実際、これまでの様々なエピソードにおいても
仲間たちの面倒をよく見ていました。
策の為なら手段も選ばない非情な部分もありましたが
それらは総じてギャグネタでしたし、
お話の要所では、
ゆりっぺが仲間を大事に思う/気遣う描写もありました。
なので、今回、
石田さん声のイケメンプログラムと対峙した終盤で、
ゆりっぺの中に愛が生まれたとして、
彼女自身も最後に、
「妹たちと同じくらい仲間を大事に思うようになった」云々と
呟いたのを受けて、私は、
「え? 今さらこれ?」と思わずにはいられませんでした。
たとえば、仲間を大事にしてこなかったゆりっぺが
今回のお話でようやく改心モードになってこうなるなら
まだ分かりますが、
これまでのゆりっぺでこのネタをやっても
全くインパクトが無いよなぁと思いました。



そして今回、イケメンプログラムがゆりっぺに対して
この世界の神にもなれますよと提案しましたが──
ここで、ゆりっぺが神として自分の好きなように生きたところで、
自分や家族に理不尽な死を与えた神に復讐する事には
全く繋がらないのでは?
いきなり仲間愛を前面に出して、
ゆりっぺに「ここに来たのはみんなを守る為!」と否定させても
話が食い違っているというか、
ゆりっぺを衝動的にさせるなら、愛云々ではなく、
神への復讐云々の話でやるべきでは?と思えました。

それに、やっぱり橘奏ちゃんへの言動も気になります。
今さら後悔したって遅いというか、
ゆりっぺは、「天使」という名付けも含めて、
皆を煽ってきた事に対する責任を取るつもりはないんでしょうか。
そもそも、橘奏自身に皆を襲う気は全く無く、
ゆりっぺ達が戦いを挑んできたから、
彼女はそれに応える形でああしていたわけで。
物凄く乱暴な言い方になりますが
(というか、以前の感想記事にも書きましたが)
ゆりっぺが戦いを挑まなかったら
他の皆はとっくの昔に、穏やかに消えていけたはずです。
ガルデモの皆が自分の意思で消えたのを思えば、
皆、ゆりっぺが好きだから
彼女のワガママに付き合って戦っていたとも言えると思います。
で、そのゆりっぺは、
自身の残念な死を恨んで神に戦いを挑む──という設定だったのに
結局、自己満足して終わっていたので
私は「あれ?」と肩すかしを食らった気分になりました。
ゆりっぺの決着については、
次週の最終回に持ち越しかもしれませんが、
多分、苦笑いさせられるような内容だろうなと
今から思っています。



仰々しいテーマを打ち出していた割に、
中身が伴っておらず、結局、主要キャラクターの言動がぶれて
わけが分からないお話になっていると思いました。
かわいい女の子がきゃいきゃいしていて
萌えシーンさえあれば喜ぶ視聴者もいるでしょうが、
お話を真面目に追えば追うほど、脱力してしまう内容なので、
それ以外の一般的な視聴者にはウケないのでは?とも思います。
ギャグ要素は、人の好みによって評価が左右されますので、
置いておけるとしても、
主軸のお話が「ポカーン」状態なのは本当に残念です。
もっと、製作前に構想や構成を充分に練ってほしかったです。



それと、サブタイトルは
他作品のパクり……もとい流用と思えますが、
以前にもあった事を含めて、
何とかならなかったんでしょうか。
素人の同人作品じゃないんですから
他作品で印象的に使われたサブタイトルをまんま使うのは
宜しくないと思います。




────
ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます
にほんブログ村

続きの感想も書きました。
第13話(最終回):Graduation

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-06-20 23:41  nice!(1) 
共通テーマ:アニメ

nice! 1