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感想@ドラマ「素直になれなくて hard to say i love you」第10話:死なないで!*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「素直になれなくて hard to say i love you」の感想です。
今回は第10話「死なないで!」です。

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  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第9話:君の命

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年春 放送開始作品

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どこから書いていけばいいのやら……。

ビッグサイトで空港での撮影をやったというのは
事前に知っていたのですが、
まんま西地区で笑いました。
見慣れている人間には、空港っぽく内装を似せても
ビッグサイトにしか思えません。
本物の空港で撮影を行なえる(許可を得る/協力を要請する)
時間も予算も無いし、
手近な場所でビッグサイト!なんでしょうが、
もっと向いている場所があるんじゃないの?と思います。
そういえば、月9の“東京DOGS”の最終回の最後は
東地区が空港に見立てられていましたね。



前回の最後で自殺を図ったリンダ(市原薫/玉山鉄二さん)が
一命を取り留める→容態が急変する
という展開で亡くなりました。
ここは、リンダを心配したスナナレ会の様子を描きたかったのと、
リンダが好きだったナカジ(中島圭介/瑛太さん)に
彼の最期を見取らせる展開にしたかったからこそ
こういうまどろっこしい内容になったのでしょう。
でも、「で、リンダはどうなったの?」との関心を
視聴者が多大に寄せる冒頭部分でスルーした分、
実際の彼の死では
「え? 結局死ぬんだ?」と思うようになり、
結果、盛り上がりに欠けていました。
一番盛り上がるところを敢えてスルーしておきながら、
その後で同じことをやって、しかも失敗しているって
自滅したと言える気がします。

というか、あのナカジのモノローグ&泣きのシーンは
全然感傷的でなかったですよね。
あれでは、視聴者は共感できませんし、泣けません。

その前の、スナナレ会のお見舞いにしても……
自殺という深刻な事情があるからこそ、
病室に入る時は皆がわざと明るくしたという理由があるのは
分かりますが、
お店のトイレで死のうとして
自分の首を刃物で切った友達(患者)に向かって、
「リーンダ♪」と言ってガヤガヤしながら見舞うって
普通じゃないと思うんですが……。
ここはベタベタな展開でも、
見舞客は深刻な顔をして病室に入って
「死のうとしないでよ!」とリンダに怒った方が
リアルだと思います。
こちらの作品では、かつて上司との不倫で疲れたピーちが
手首を切って自殺未遂を図りましたが、
切る場所が手首と首じゃ深刻度が違うというか、
手首が、リスカが癖になっている若者にありがちな
“私かわいそうアピール(本気で死ぬ気はない/不幸に酔っている)”
っぽいのに対して、
首は本気度が高い──というか、本気ですよね。

それと、あのスナナレ会の集合場所だったあのお店
──なんども乱闘騒ぎもどきになったり、
前回みたいにトイレで客に自殺されたり……と
踏んだり蹴ったりなんじゃ?
まぁ、脚本がギリギリに出来上がっているらしいのを思えば、
スタッフさんがロケハンも充分にできなかった事情もあったでしょうから
必然的に、同じ場所で事件があれこれ起きる事になるのでしょうが
(また、上記のビッグサイトのように、近場で何とかする)
見ていて気持ちの良いものではないなと思いました。



それに、最後、ナカジが空港に行って、
ハル(水野月子/上野樹里さん)に「好きだ!」と告白したシーン。
リンダの最後の言葉に背中を押されて、
それまで“素直になれなかった”らしいナカジが
ハルの元に行ったわけですが
彼の言動からは、ハルを気にしているようでも、
彼女を本気で好きだという気持ちは伝わってこなかったです。
寧ろ、別れを切り出してきた時の山本桐子(井川遥さん)に、
自分はそうしたくない事を伝えて、
「好きだ」と言わせるべきだったのでは?
これまで、ナカジとハルの仲が良かったり、
彼が彼女にちょっかいを出したりしましたが、
はっきりとした恋心は全く見えてなかったので、
ここで、思いきってハルに「好き」っていう行動が
唐突に思えました。

ハルもハルで、眉間を寄せてずっと悲しそうな顔をして
ドクター(パク・ソンス/ジェジュンさん)と付き合ってるし……。
別れる理由がないし、別れを切り出すほど嫌でもないから
そうしてだらだらと付き合っているんでしょうが、
自分で自分の顔を見てる?と尋ねたくなりました。



第一話を見る前から、期待はしてなかったですが、
正直、ここまで迷走するとは思いませんでした。
結局、序盤で提示した問題や伏線は全て
尻すぼみで終わるんでしょうか……?
視聴率や、視聴者の反応を見てお話を作っていく今のやり方も
悪いとは言いませんが、
大御所の脚本家のように、
撮影前に脚本が全て出来上がっている作品の方が
トータル的なバランスは良いですよね??
なんだかもう、あちこちが酷過ぎて、呆れるばかりです。
このドラマのスタッフさんは、
本気でこういう作品を作りたかったんですかね。
黒歴史になる匂いがぷんぷんしていて、たまらないです。


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続きの感想も書きました。
第11話(最終回):未来へ。

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-06-18 23:47  nice!(0) 
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