SSブログ

感想@映画「グレン・ミラー物語」*ネタバレあり [映画・舞台]

名作映画「グレン・ミラー物語」の感想です。

グレン・ミラー物語 [DVD]

グレン・ミラー物語 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。


先に書いた[この記事]と、内容が重複しますが……。

私は、高校生だった頃にこちらの映画を初めて見ました。
それから二度ほど見た気がしますが……
今回の視聴は前回から随分と久し振りでした。
すっごく良かったなぁ。



まず、こちらは音楽を主題にした映画なので、
そうであって当然なのですが、
作中で出てくる曲(特にグレンが演奏する曲)が、どれも素敵です。
「ムーンライト・セレナーデ」「真珠の首飾り」「茶色の小瓶」
……どれも、“超”がいくつも付くほど有名な曲です。
タイトルに覚えが無い人でも、実際に曲を聞いたら
「あ、これ知ってる!!」と分かるはず。
それぐらい、グレン・ミラーの曲(編曲)は
現代の私たちの生活にも深く浸透しています。

特に、「茶色の子瓶」なのですが……
最後の最後、グレンが亡くなった後、
彼の最愛の妻ヘレンへのクリスマスプレゼントとして
この曲が贈られるくだりは
(グレンの意思を、ラジオのスタッフが汲んだ)
見ていて泣きそうになりました。
ヘレンがこの曲を好きだというのは
作品の前半(二人がまだ恋人だった頃)に明かされるものの、
グレンの編曲版が流れるのは、ラストのみなので、
焦らされた分、色んな思いがうわーと込み上げてきました。



トロンボーン奏者としてはパッとしない
……しかし、音の組み合わせにはやたらこだわり、
編曲に関しては天才的な融通もきくグレンが
非常に魅力的な登場人物であるのは勿論なのですが、
彼がずっと愛するヘレンも素敵です。

独身時代のヘレンは、衣裳もダサダサで、
お世辞にも洒落た女性とは言えないのですが
(田舎にいるお金持ちのお嬢さんという感じ)
結婚後、衣裳も含めて徐々にきれいになっていくのが
面白かったです。
特に、結婚十周年記念のサプライズで、
階段下の玄関ホールでグレンと踊る時と、
従軍する彼を見送る時の黒い服が、とても良かったなぁ。
ウエストの締まり具合と、スカートの半端でない広がり方が
ものすごく素敵でした。

何より、茶目っ気たっぷりでチャーミングなのに、
かなりの堅実家でもあった性格が、素晴らしいです。
最初にグレン・ミラー楽団を設立しようとした時に、
1800ドルも掛かると言われても、
ヘレンは平然としていて、顔色一つ変えないで、
秘かに積み立てていた通帳をすっと差し出すシーンは、
見ていて爽快感さえ覚えました。
その後、忙しさが祟り、流産してしまって、
赤ちゃんを産めない身体になったのは残念でしたが、
グレンの要望通り、
あの家にやって来た男の子と女の子を
実の子のようにかわいがっていて、
素敵なお母さんでもあるなと思いました。
良き妻であり、良き経理であり、良き母でした。
本当に素晴らしい。



最初から最後まで
とても丁寧に作られているのがよく分かる作品で、
何度でも見たくなりました。
もし、まだ未見の方がいらっしゃったら
是非、見てみて下さい。
心からお勧めします。




────
ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます
にほんブログ村


2010-06-10 22:03  nice!(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。