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感想:アニメ「デュラララ!!」第21話「五里霧中」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「デュラララ!!」の感想です。
今回は第21話「五里霧中」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第20話「黄天當立」

アニメ各回の感想記事のURLは、DVD特典CDの感想記事と共に
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:デュラララ!!


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毎回毎回、同じような始まり方で恐縮ですが
今回も面白かったです。
関東ではサッカー放送の影響を食らって
普段より20分も放送時間が遅く、
開始時間を待つまでがちょっと辛かったのですが、
実際に見始まってからは、あっという間でした。
寧ろ、「もっと見たかったな」と物足りなく思いました。
以前の感想記事を見て下さった方はご存知でしょうが、
私は、第6話までは、こちらの作品に対して
「何これ、つまんない」と思っていたので、
自然に「今回も楽しかったな」と思えるだけで
なんか嬉しくなります。



さて、今回のサブタイトルは“五里霧中”
──物事がよく見えなくなって、どうしたら良いのかが分からない事
です。
まさに、“ダラーズ”のリーダー・竜ヶ峰帝人くんの現状でした。
他の二人(“黄巾賊”の紀田正臣くん/妖刀組の園原杏里ちゃん)も、
現状を何とかしようと必死に頑張っていて、
その感情を、池袋で起こる諸々の事件の原因である折原臨也に
上手く利用されてしまっていますが……
自分の手だけでどうにか収まる範疇の話ではないので、
“とりあえずできる事からやってみる”の気持ちでやった事が、
逆に裏目に出ているなぁと感じられました。

ネット上の架空のグループがダラーズの元ですが、
今はリアルな存在に仕立て上げられている事から、
竜ヶ峰帝人も静閑しつつ見守っていましたが……
勧誘活動に帝人君は無関係だったり、
今のダラーズのメンバーは、
自分の知らないところで
勝手に集まってきた人々だったりするとはいえ、
彼らに「ダラーズを辞める」と言われたり、
ダラーズに対する不平不満・暴言を聞いたりするのは
相当しんどいですよね。
で、彼らの言葉にいちいち関わっていると、
火に油を注ぐ形で、彼らの宜しくない感情を煽ってしまう
──今回、放送の途中で、
せっかく発した諫言を皆に聞いてもらえなかった帝人くんが、
投げ出す形で、
数日間ダラーズのサイトを見ないという描写がありましたが、
ここで一番駄目なのは、
感情的になる事、周りが見えなくなる事なので、
こうして一時的にでもダラーズと距離を置いたのは
良かったと思います。



放送の終盤で、ダラーズの掲示板を見ていた帝人くんが、
皆の発言によって、
以前にダラーズが荒れた時の対処法をふと思い付き、
「そうだ、あの時と同じだ」と一筋の光明を見たような描写が
ありました。
あの時の帝人君は、ちょっと嬉しそうだったなぁ。
過去の顛末を知っている人が今もいる事もそうでしょうが、
過去の自分の発言が今もちゃんと生きていて、
自分の背中が今、それによって後押しされているのを
彼は実感できたはずです。

ところで、リアルタイムで見ていた時には、
ダラーズの掲示板で比較的良い発言をしていた人々が
作中で、比較的、善人として描かれている連中
(セルティや静雄やドタチン達三人)かと思ったのですが
見直してみたら、そうとも言えるし違うとも言えるなぁと
曖昧に感じられました。
彼らがダラーズの一員である事は明らかですし、
もし発言するとしたら、
ああ言いそう(皆を諌めそう)だと自然に思えますので、
そう思えるようだったらそれでもいい/違うと思ってもいい
……という感じなのでしょうか。



さて、妖刀組のリーダー……“罪歌”の母として、
暴走する黄巾賊による被害を最小限に留めようとしていた
園原杏里ちゃん。
紀田君のように仲間のみの集会も開けず、
帝人君のようにネットを介して皆にコンタクトも取れない事から、
池袋の街を走り回り、
内心で“罪歌”の子供たちに呼び掛けながら
反応してきた彼らに一人ずつ頼み込むという
地道な行動をしていました。
あれじゃ、暇な時間全てを使って池袋中を走り回っても
おいつかないですよね。
大変だなぁと思います。
それでも、杏里ちゃんには他に手段がないので、
彼女が「やらなくちゃ」と思っている以上は
ずっと行なうのでしょうが。

そして、子分からの報告を受けた紀田君が、
自分たち黄巾賊の一部の人間が催眠術に掛けられていて、
その首謀者が、どうやら杏里ちゃんではないかという推測に
辿り着きました。
その会話において、紀田君が、
催眠術という突拍子もない単語に対して
当初こそ鼻で笑ったものの、
「首無しライダーがいるぐらいだから」と言われたのを受けて
考え直していたくだりは、非常に興味深かったです。
以前の感想記事にも書きましたが、
これこそ、“非日常”が“日常”化している証ですよね。
都市伝説が単なる噂で終わらず、
本当の話として存在している池袋では、
今、何が起こってもおかしくないという事を
見ている視聴者も作中の登場人物も実感している事が
よく分かります。



“来良の制服を着ている”“眼鏡をかけている”
“胸が大きい”……という手がかりだけで
紀田君も帝人君も杏里ちゃんを思い浮かべていたのが
おかしかったです。
確かに、杏里ちゃんと言えば
“おっぱいが大きな眼鏡っ子”というキャラですが
その手がかりだけで??と思わないでもなかったです。
まぁ、それだけ
この二人が普段から杏里ちゃんを気に掛けていた事でも
あるんでしょうね。

次回も楽しみです!





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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第22話「解散宣言」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-06-06 02:31  nice!(1) 
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