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感想@アニメ「Angel Beats!」第9話:In Your Memory*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「Angel Beats!」の感想です。
今回は第9話( EPISODE09)「In Your Memory」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第8話:Dancer in the Dark

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめます。
感想記事 一覧:2010年4月 開始作品

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今回は、作中でも鍵となっていた
主人公・音無結弦の過去が全て明かされました。
以前は、センター試験に臨もうとしていた音無が
乗った電車ごと事故に遭ったらしいところまでが
描かれましたので、
今回はその後──事故後の彼が何をし、
どうして死んだのかが明かされました。
また、天使と呼ばれている橘奏の本当の目的と、
この学校がある(生徒の皆がここに集められている)狙いも
明かされました。



橘奏が音無と理解し合うようになった事で、
最終的な問題が、天使(橘奏)ではなく、
ゆりっぺである事も分かりましたが……
天使は悪くない(寧ろ、生徒のためになる事をやっている)事実や、
消える事が嫌な事ではないのも、
放送を見ていれば以前から感じられる事ばかりでしたので、
今回の放送で音無が「そうか……!」と感動しても
今さら感が強く漂っていると思いました。

こういう、“世界の謎(設定の謎)”が小出しにされて
主人公たちがそれを追っていく展開のお話は、
視聴者が主人公と同じ目線を持ち、同じ理解度であるのが基本です。
それから敢えて外れる事で
お話を盛り上げるのに成功した事例もあるでしょうが、
少なくとも今回は、成功とは言えないのでは?と思いました。
音無が、保健室のベッドで休む橘楓を相手に
感動しているのを見れば見るほど、
逆に、冷めている自分に気付いてしまいました。



音無の過去も……医者志望だった事もあって、
彼が誰よりも献身的に行動したのは良かったですが、
ドナーになる意思を示した事で
自分の一部を誰かの身体で生かしたいと望むだけでは
成仏できなかったの??と思いました。
まぁ、死んでいく時は無念の方がまだ強くて、
今回、橘楓との会話で、ようやく
もしかしたらの可能性に賭ける事ができるなら
自分の死も無駄ではなかった(人生に満足できた)と
思えるようになったのかもしれませんが。

それよりも、あのドナー云々は
己の死を強く実感した音無が、弱りながら書くのではなく、
事故の日よりもっと前から
(それこそ妹が生存している頃から)とっくに書いていて
──死んだ時は、それをすっかり忘れていて
無念の思いでこの世界にやってきた
→今回、保健室で、橘楓と会話をした事で、
自分がドナーカードに記載していた過去を思い出し、
もしかしたら自分の死によって
妹のような患者を救えていたかもと思えるようになった
……というお話の流れにした方が
自然だと思います。
家族に、臓器移植が必要な患者がいる/いた家庭なら、
事前にドナーカードに丸をしておくのは自然な事ですし。

この辺は個人の考えや信念に基づくものですので
それによって全然変わりますが、
音無の性格なら、寧ろ、
あの時まで記載してなかった方が不自然な気さえします。

事故に遭った被害者がぞろぞろと
ドナーになる希望を書くシーンは良かったですが、
今回の放送のように
音無がドナーカードに記載した事実を踏まえても
まだ成仏できないとして、この世界にやってきたという設定なら、
彼が既に記載済みのカードを取り出して、見つめるだけでも
周囲に同じ事をさせる為のきっかけになったのでは??
感動的なシーンを作りたい制作側の気持ちはよく分かりますが
今回は「あれ……?」と思ってしまいました。




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続きの感想も書きました。
第10話:Goodbye Days

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-05-30 21:24  nice!(1) 
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