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感想@アニメ「閃光のナイトレイド」 特別編 預言 *ネタバレあり [アニメ感想]

テレビ東京の“アニメノチカラ”プロジェクト第2弾
アニメ「閃光のナイトレイド」の感想です。
今回は 特別編「預言」です。
以下の記述にはネタバレがあります。


前回の感想はこちら。
第6話:乱階の夜

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめていきます。
感想記事 一覧:2010年4月 開始作品

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感想を書く前に。

ご存知の方も多いと思いますが、
今回(テレビ東京5/17放送分)は、
本来放送されるはずでした第7話「事変」の代わりに、
特別編「預言」と題された総集編が流れました。
その理由については、こちらの公式ブログに書かれています。
[閃光のナイトレイド:スタッフブログ]

……が、肝心なところがぼかされています。

まぁ、平たく言ってしまえば、
日中の国交に今も大きく影を落としている
“満州事変”という歴史的事件が、かつてありました。
今回、サブタイトルの「事変」という単語から察しがつくように、
スタッフさんがこの事件を用いてお話を作ったところ、
貴重な“ご意見”が寄せられた等の諸事情で
テレビ地上派では放送できなくなり、
公式サイトでのネット配信のみになったという次第らしいです。

満州事変については[こちら]をご覧下さい。
*ウィキペディア

まだ私はこの第7話を見ていませんし、
もしかしたら、このまま見ずに
第8話に進んでしまうかもしれませんが……
今の気持ちを書いておきます。

戦争や、戦争を用いた作品に対する感情は、
それこそ十人十色で、人の数だけ様々あり、
また、それを他の人が否定する事は決してあってはならない
というのを前提とします。

これは未確認情報ですが(何せ視聴していませんので)
今回は、日本側の視点で満州事変を描いたそうで。
もしかしたら、日本人の私が見たら何も気にならず、
「どこが問題なの?」と思うかもしれません。
で、こういう作品を、
たとえば中国の方が作って中国で流すなら、
それはそれは大問題になると思うのですが、
日本人が作って日本で流すなら、
そう過敏にならなくてもいいのになぁというのが本音です。
この放送で傷付く人もいるかもしれませんし、
憤る人もいるかもしれませんが、
これはあくまでフィクションの世界です。
そして深夜アニメは、
「これは作り物です」と言われて出された作品を
現実と混同せずに見られる年齢層を
ターゲットにしていると思います。
そうでなくても、こちらのアニメは
放送終了後(ED後)に、おことわりの文章を掲示しています。
もし、これを真実と受け止められるのが困るというなら、
いっそのこと、放送中ずっと
「これはフィクションであり、満州事変については諸説あります」
というテロップを
画面のどこかで流していても良かったんじゃないでしょうか。
また、放送する事そのものが問題だというのは、
実際の映像(放送内容)にもよりますが、
表現の自由の問題に関わってくるのではないかと思います。

ただ……ただですね、
こちらの“ナイトレイド”は、
原作のないオリジナルのアニメ作品です。
よって、作中で満州事変を扱うと決めた時に
こうなる事はスタッフさんの誰もが危惧した事だと思います。
今回、こういう事態になったのは、
当初の予想よりも「規制すべき」との声が大きかったのか、
それとも、反対されたらネット配信すればいいやという
見切り発車的な状況があったのか……
それとも他の事情だったのかは、私には分かりません。
しかし、予め、
誰に何と抗議されても突っ張られるだけの
隙の無さを見せるべきだったと思いますし、
そもそも、こういうきな臭い内容は敢えて外しても
良かったのではないかと思います。
今回の放送で、
満州事変が櫻井機関の四人の運命を大きく変えたらしいと
分かりましたが、
こういうターニングポイント的な重要な回(エピソード)を
わざわざこの回にぶつけず、
他の回(エピソード)でやればいいのにと思いました。

上手く言えないのですが、
抗議する方も過剰過ぎるのでは?と思えたと同時に、
制作側は、回避する事もできただろうに、無理を通して
安易にこういうものに手を出すべきじゃないだろうと思いました。
結局、一番損をしているのは普通の視聴者なので。



さて、特別編「予言」の感想です。
“予言者”のモノローグによって
櫻井機関のこれまでの過去がかいつまんで描かれました。

この手の総集編は皆、他作品でも同じであるように、
一体誰の為に流すのかがよく分からない映像です。
初見や途中で脱落した人には不親切すぎますし、
話にちゃんとついてきている人には復習でしかありません。
おそらく、“ながら見”などで、
一応、毎週見ているのだけれど、それほど熱心ではなく、
あれこれと忘れているという視聴者には
最適な映像なのかもしれません。

あ、前半のAパートでは、
DVD/BDの第1巻に収録されているという
第0話「船上のクランクアップ」からの新規映像も
ちょこちょこ入りましたし、
最後には、第7話の一部分らしい映像も流れましたので
(そういう事件があったという説明程度)
一応、見た甲斐はありました。
(多分、私は、DVDなりBDなりを
買ったり借りたりする事はないと思いますので)
しかし、それ以外は──特にBパートについては、
本当に総集編でしたので、
「あぁ、こんな事もあったね」という
復習でしかありませんでした。
見た後でビミョーな気持ちになったのは
言うまでもありません。

難しい問題だからこそ、
大事(おおごと)になるまえに
回避した策がこれ……という事なんでしょうが
すっきりとした気持ちにはなれませんでした。



さて、その“事変”ですが、
“予言者”が自分達側に就いた事で
天命を得たような気分になった一部の人間が暴走し、
満州事変を起こしたという事になっているんでしょうか。
私は、今回の映像からこのように思えましたが、
なにせ、映像そのものが短いので、違うかもしれません。
とりあえず、機会があったら
第7話を見てみようと思います。
(私のPC環境では見られないので……)




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続きの感想も書きました。
第8話:凍土の国で

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-05-19 02:07  nice!(1)  コメント(0) 
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