感想@ドラマ「プライド」第6話:母へ*ネタバレあり [テレビドラマ感想]
ドラマ「プライド」の感想です。
今回は第6話「母へ」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私はこちらの作品を
本放送でも過去の再放送でも見ていましたが、
内容のほとんどを忘れています。
前回の感想はこちら。
【第5話:心の傷】
各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめています。
【テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴】
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まずはあらすじから。フジテレビの公式ホームページから転載します。
里中ハル(木村拓哉)が出演した番組が放送された。村瀬亜樹(竹内結子)もハルに引っ張られて映ってしまったため、相澤百合(中越典子)や石川知佳(MEGUMI)にからかわれてしまう。知佳はハルの格好よさを改めて認める。百合は、ハル本人も番組出演を嫌がってはいないだろうと話すと亜樹が否定した。亜樹は、ハルが嫌々番組出演を承諾したと言うのだが…。
『ブルースコーピオンズ』に対する世間の目は変化していた。なんとチャンピオンチーム『グリーンモンスターズ』の選手が『ブルースコーピオンズ』の試合を偵察に来ていたのだ。そんな試合前、堀田大和(坂口憲二)や池上友則(市川染五郎)たちメンバーとロッカールームにいたハルは園田冴子(滝沢沙織)に呼び出された。チームの事務所にハルの母親と名乗る女性から電話が入ったらしい。
試合後、ハルは亜樹と『フェイスオフ』へ。大和や百合たちいつものメンバーの他に、珍客が来ている。『グリーンモンスター』の選手たちだ。中でも、ハルと同じセンターの山本玲志(山下徹大)は不遜な態度で接してくる。友則によると、玲志は『グリーンモンスター』オーナーの息子でもあるらしい。“金持ち”と聞いて、百合は少し興味を持つ。『ブルースコーピオンズ』の選手や試合、ファンまでも愚弄する玲志。大和たちは反論するのだが、ハルは黙っている。すると玲志が、あるゲームを持ちかけた。手の中に隠したコインを左右どちらにあるかを当てる単純なもの。島村真琴(佐藤隆太)がコインを隠して出題すると、玲志は何回も見事に当ててしまう。ゲームに飽きた玲志は試合を見に来た理由を話す。兵頭雄一郎(佐藤浩市)をスカウトに来たと…。
店を出ると、亜樹は玲志の態度の悪さをハルに持ちかける。しかし、ハルは…。店でも玲志に反論しようとしなかったハルは、試合前の電話に思いをめぐらせていたのだ。電話の主は、確かにハルの母親だった。ハルは、母親と明日会うことになったと亜樹に告げる。母親と何を話せば良いのか分からないと言うハルは、亜樹に一緒に来て欲しいと頼む。さらに、2人きりになったら母親に酷いことをしてしまいそうだとハルが不安を口にすると、しばらくためらった亜樹は同行を約束する。
翌日、兵頭は安西容子(石田ゆり子)と会っていた。容子に就職祝いの品を渡した兵頭は、自分とハルの仲を取り持とうとしてくれたお礼の意味もあると加える。兵頭は、ハルが過去の自分が容子に対して何を思ったかを聞いてきたと伝える。そして、兵頭は今現在の容子への自分の思いを語る。その頃、ハルは亜樹とともに母、千恵子(松坂慶子)と会っていた。
里中母子と別れた亜樹は、大和にハルの様子を話す。大和は、自分を捨てて蒸発した千恵子にハルがとげとげしい態度で接しなかったかと心配するが、亜樹の答えは違っていた。亜樹は、ハルが千恵子にまるで恋人のように接するのを見てショックを受けたと大和に話す。まるで乳離れしていない子供のようだと表現する亜樹に、大和はうなずく。大和は、ハルが幼い時、千恵子に甘えられなかった分を取り戻そうとしているのだろうと言う。そして、凍り付いてしまった心を溶かしたいのだと…。
亜樹は、千恵子の『ブルースコーピオンズ』の氷上トレーニング観戦に同行する。千恵子が例のテレビ番組を見てハルに会いに来たと聞いて、亜樹は納得する。ハルはこのために出演したのだと。それでも千恵子と会ったことで、あんなに嬉しそうなハルの顔を始めて見たと亜樹が話す。すると、千恵子はハルに会いにきた別の目的を口にする。
のっけから汚い言葉を使ってしまって、すみませんが、
今回のお話は気持ち悪かったです。
なんていうか、見ていて胸の中がもやもやするのが
何とも言えず、気持ち悪くてたまりませんでした。
まず、里中ハル(木村拓哉さん)の母親・千恵子(松坂慶子さん)。
今回、千恵子がハルにわざわざ会いに来たのは、
彼女がそう言っていた通り、確かに、
お金の無心をする為だけじゃないと思います。
自分の息子に会いたいと思ったし、
彼の口から「恨んでない」という言葉を
貰いたかったんでしょう。
でも、ここでポイントになるのが、
上京した千恵子の主な目的は、あくまでお金だという事です。
ハルにお金を用立ててもらいたいと思ったからこそ
今回、彼女は彼に会いに来たわけで、
彼に会うのがメインではありません。
なので、千恵子は
決して嘘を言っているわけではないのですが
本当のことも言ってません。
これは、千恵子の言動の端々から強く感じられる他、
最後、東京駅前での車内の会話
──ハルが「これからも電話とかして……」と言ったのを
千恵子が「ありがとう、ハル」という言葉で遮った事からも
よく分かります。
千恵子は、明らかに、
今後もハルとは一線を画していようとしています。
そして、東京駅の新幹線ホームでの描写。
見知らぬ中年男性と談笑する千恵子を見て、
彼女に“母親”ではなく“女”を感じ、
階段を最後まで上りきれないハルと、
彼に気付いた後も、そこから一歩も近寄らない千恵子
──後でハルが村瀬亜樹(竹内結子)に語ったように、
あの瞬間は、彼なりに「さようなら」を告げたんでしょうね。
母親をそれ以上追いかけない/階段を上がらない事で、
ハルは、“かつて母親に捨てられた子供”から、
“母親の元を自ら去った子供”に変化したんだなぁと
思えました。
千恵子にも事情があったのは確かでしょう。
しかし、母親としては最低だと思います。
ドキュメンタリー番組を見たのを機に、
息子に金の工面をお願いするなんて、
よほど事情が切羽詰まっていたからでしょうが、
私がハルだったら彼女に失望するなぁと思いました。
しかも、一番言い辛いお願い(金の無心)を
彼の恋人に頼むってあり得ないww
千恵子が厚かましいのもそうですが、
自分が嫌な思いをしたくない
──ハルが傷付く瞬間も見たくないという欲が
ありありと出ていて、
見ていて非常に不愉快でした。
ここは、この時の彼女の状況だと難しいのでしょうが、
嘘を吐いてでも格好つけてほしかったです。
で、その後、ハルと亜樹がとうとう結ばれますが……
あのコーヒーの粉が床に落ちるシーンは
以前に見た際に、やたら印象に残っていたのか、
はっきりと覚えてましたので
見ていて懐かしい気分に駆られました。
でも、あの前のシーンは
(亜樹の胸元にハルが顔を埋めたり、キスをしたりするシーン)
母親と、母親に甘える子供みたいで
私はあまり好きではありません。
他のどんな女性にも心を許さなかった
──誰にも甘えてこなかったハルが、
亜樹に初めて本気で甘えたからこそ、
ああいうシーンになったのでしょうが、
擬似親子みたいになった二人が
キスしたりセックスしたりするのが気持ち悪いなぁと
失礼な事を思ってしまいました。
男性は好きな女性の母性に惹かれるものですし、
それこそ、一生、乳ばなれできない生物とも言えるので
こういう展開はありなのでしょうが、
女の母性とそれに甘える男という図式だからこそ、
あそこは、単に抱き締めあうだけの方が
私の中では良かったなぁと思いました。
その後、ちょっと間を置いてくれれば、
二人がいくらイチャイチャしていても
私は気にしなかったと思います。
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続きの感想も書きました。
【第7話:波乱】
宜しければ、合わせてどうぞ。
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2010-05-18 03:52
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