感想@アニメ「Angel Beats!」第7話:Alive*ネタバレあり [アニメ感想]
アニメ「Angel Beats!」の感想です。
今回は第7話( EPISODE07)「Alive」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
前回の感想はこちら。
【第6話:Family Affair】
各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧(インデックス)ページでまとめます。
【感想記事 一覧:2010年4月 開始作品】
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作品のタイトルが“Angel Beats! ”なのに
天使と仲良くなっちゃって戦う相手を消しちゃった──のは
最後に新たな天使を登場させたように
橘奏ちゃんを味方につけた状態で戦う展開にする為でしょうから
とりあえず置いておくとして。
そもそも、皆が戦う動機(特にゆりっぺ)が曖昧で、
薄いんですよね。
「自殺ではこの世界に来られない」との台詞が本当なら
きっと現実のゆりっぺは、
ああいう辛い過去があった上で無念の死を遂げたのでしょうが、
現実的に考えて、
無念の死を迎えない人の方が圧倒的に少ないはずです。
「死にたくない」と思いながら死ぬ事なんて
ごく当たり前の事だと思います。
なので、SSSのメンバーが
自分の死を美化したり感傷的になったりしているのが
見ていてちょっと鼻につきます。
まぁ、他ならぬ自分自身の死ですので
思い入れを強く持ってしまうのは当然でしょうが……。
でも、「神に復讐してやる」とゆりっぺが凄むほど
彼女の死は特別な内容じゃない気がします。
で、今回、音無の過去が分かりました。
彼の本名──音無結弦(ユヅル)という名前も出ました。
音無がこの学園生活を愛おしんでいるらしいモノローグが
発せられたのを踏まえると、
ゆりっぺが神に抗ったり、
彼が皆と楽しく学園生活を送ったりするのは、
それこそ、神が用意した
“彼らが消える為のプロセス”なんじゃないかと思いました。
前々回、ゆりっぺの発言で、
この世界では、テストで真面目に解答しただけで
自身が消える可能性があるとされていました。
なら、「神に復讐したい」と望みながら
この世界に抗う行為を実際にしているゆりっぺは
そのうち消えるんじゃ……?と思えてなりません。
というか、これで消えなきゃ
お話の辻褄が合わない気がします。
そもそも神は圧倒的な存在でしょうから
ゆりっぺ達がいる世界なんて一瞬にして消せるでしょうし、
そもそも、あそこが、
無念の死を遂げて未だに成仏できない子供達を
どうにかする場所なら、
ゆりっぺの復讐そのものも
当人が気付いてないだけで、
既にそれに含まれていなければおかしいのでは?
そして、今回の音無を例に挙げますと、
彼は生前、亡くした妹の為に
医者になるつもりでがむしゃらに勉強していましたが、
この世界に来てから彼がまともに勉強をしておらず、
また、勉強をしたいとも望んでないのを踏まえると、
本当は、他のクラスメイトのように
友達と一緒にわいわい騒ぐ楽しい生活を送りたかったと望んでいた
──つまり、神に抗いたがっているゆりっぺと同様に、
今の生活は彼らが本当にやりたかった事が具現化されたもので、
彼らが満足して消える為に神が用意した状況じゃないかなと
思えました。
で、ゆりっぺに話を戻します。
ここ数回の音無の行動のせいで、
それまで、皆の共通の敵として照準を合わせていた
“天使”橘奏ちゃんが
味方になってしまいました。
で、彼女が味方になると
抗う対象が無くなってしまう
──敵がいないとお話にならず、
望みである復讐が行えなくなります。
だからこそ、あの新たな天使の登場は
「誰かと戦いたい」という
ゆりっぺの望みに応じたものではないでしょうか。
お話が進むにつれて世界観が露になっていくという構成上、
仕方がないのでしょうが、
分からない事/疑問が多くてむずむずします。
それに、上記にも書きましたが
「神に復讐する」という動機(理由)自体、
あまりにも漠然としていて、弱いんですよね……。
あと、今さらですが
キャラデザがいかにもギャルゲーという感じでしたね。
前髪が長かった頃の音無なんて
いつの時代のキャラクターだと笑ってしまいました。
あの髪の毛の不自然なグラデといい、
ギャルゲーの人の好みはよく分かりません。
まぁ、女の子さえ可愛ければいいという狙いは
透けて見えますが。
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