さくらもちモチ

感想＠ドラマ「同窓会〜ラブ・アゲイン症候群」第4話：引き返せない恐怖の愛*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

ドラマ「同窓会〜ラブ・アゲイン症候群」の感想です。
今回は第4話「引き返せない恐怖の愛」です。

以下の記述にはネタバレがあります。


前回の感想はこちら。
【第3話：家族を騙すピクニック】

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧（インデックス）記事でまとめています。
【テレビドラマ感想一覧：2010年春 放送開始作品】

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今回は、CMでも使われていた
放送序盤での大久保真一（三上博史さん）の台詞
──「俺達もう45（歳）だぞ！」というのが
お話の全体を表わしていた気がします。
皆、いい年こいて何やってるのwwという感じでした。

皆、これまでだって
自分の家庭や事情に不満を抱きながらも
何とかやってこれた──けれど、
あの同窓会や山中湖への小旅行を機に、
不満の捌け口（恋愛への逃避）を見つけちゃったから
ごたごたしてるんですよね。
で、秘かに「昔は良かったなぁ」
「××は今でも素敵だな」と思う分なら
問題は起こらないのでしょうが、
こちらはドラマなので、
特に、宮沢朋美（黒木瞳さん）と杉山浩介（高橋克典さん）は
そうした感情がだだ漏れで、
そのせいで周囲の皆が振り回されるという。



朋美の心変わりを懸念した宮沢誠一郎（吹越満さん）が
先回りをするかのように、
家事を積極的にやり始めたのには
私も「おいおい」と思いました。
朋美が誠一郎にしてほしいのは
家事に張り切る事ではなく、職に就く事だろうとの
ツッコミを入れていたら、
案の定、彼女がキレていたので
私は思わず笑ってしまいました。
誠一郎も、家事をする事は別段好きではないのでしょうが、
今さら外に出て働く事と比べると、
家事の方が気分的に楽なんでしょうね。
二つの嫌な事を天秤に掛けて比べてみたら、
家事を手伝う方が気楽だと分かったので
そうしてみたのだと思います。
家事を少しでも手伝えば、
少なくとも“何もしないで家でごろごろしている”後ろめたさは消えて、
気が楽になりますので……。
今の時代性を思うと、
いっそ誠一郎が専業主夫になっても良いと思いますが
彼にはそこまでの覚悟は無いはずです。



西山陽子（斎藤由貴さん）の件は
見ていて辛かったなぁ。
前回の感想でも書きましたように、
これまでの描写でははっきりと分かりませんでしたが、
今回、「マンション＋3億の慰謝料」という話が
旦那さんから出たのを踏まえると、
財産を持っているのは旦那さんで、
陽子は彼と結婚したことで、玉の輿に乗ったんですね。
で、今回、陽子は、旦那さんから
「お前の欲しいものが分からない」と言われましたが、
彼女が求めているのは“幸せな家庭”ですよね。
陽子自身が幸せだと思えるのと同時に
他人から「幸せでいいわね」と羨まれる家庭。
その為には、お金だけでなく、
旦那も子供も必要なのに
……その二人からそっぽを向かれてしまっているとは
皮肉だなぁと思います。
尤も、それだけ
陽子が“幸せな家庭”を求めるあまり、
現実をちゃんと見ていないんだなぁとも
よく分かりました。



大久保真一が朋美を襲ったのは
それこそ、病気のせいで先が無い事を
痛感させられたばかりだからかなと思いました。
彼も辛いですよね。

そして、皆がやっている突発的な行動は、
まるで青少年がする事みたいで、
本当にその年齢だったら“若気のいたり”で済まされるけれど、
皆が皆、それで終わらない年代だからこそ
面倒な事になっているんだなと思いました。





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続きの感想も書きました。
【第5話：恋の罰…神様、許して】

宜しければ、合わせてどうぞ。