さくらもちモチ

感想@ドラマ「連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」第4週：さよなら故郷（ふるさと）*ネタバレあり　[NHK連続テレビ小説感想] [編集]

ドラマ「連続テレビ小説 ゲゲゲの女房」の感想です。
今回は第4週（第19〜24回）の「さよなら故郷（ふるさと）」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前週の感想はこちら。
【第3週：たった五日で花嫁に】

各週の感想記事のURLは、こちらの一覧ページでまとめています。
【ドラマ感想記事 一覧：NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」】


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第23回（金曜日）の放送のナレーションの締め
「それは大変なボロ家でした」が物凄く良かったです。
予想とは全く違った新居を前にして呆然としている
飯田布美枝（松下奈緒さん）の表情と相まって、
むちゃくちゃおかしかったです。
私たち視聴者は、村井茂（水木しげる/向井理さん）が
どれだけ苦しい生活をしているかをよく知っていますので、
調布を田園調布と間違えた布美枝たちに対して苦笑したり、
“憧れの東京”のイメージで物を語る彼女たちに向かって
「かなり違うよ！」と心配したりしましたが、
とうとう、厳しい現実が彼女の前に立ちはだかりました。

家の裏が墓地で、
出窓を開けたら墓石が見えるという環境は凄いですね。
布美枝が受けたショックは
たとえようがないほど大きかったと思います。
ここまで凄いと
「話が違う」「騙された」と文句を言っていいレベルかと。



さて今週も、布美枝と村井茂の結婚式に、
家族との別れ、二人の上京、
汽車の中での浦木克夫（杉浦太陽さん）との再会、
ぼろぼろの新居に到着……と
様々な事が描かれました。
毎回の感想を書きたくなるほど、どの日も大変面白かったです。

まずは結婚式。
酒を呑めない村井茂の頑張りがおかしかったですが、
布美枝の父・飯田源兵衛（大杉漣さん）の歌が終わるまで
中座するのを我慢した事といい、
あの失態は、彼の誠実さが間違った方向に表れた結果だと思いました。
源兵衛の歌も良かったなぁ。
嫁に出す娘を大事に思う気持ちが、私にもよく伝わってきました。

また、源兵衛さんは駅まで行って、
布美枝たちの門出を見送り、祝福するかと思いきや、
自宅のお仏前で一人、万歳をしていたのが、とても印象的でした。
淋しいのが嫌なのと、
泣き顔を皆に見せたくない彼の気持ちは、私にもよく分かりました。
強がりな源兵衛さんらしいエピソードでした。



そして、上京の顛末ですが……
車内で会ったイタチこと浦木克夫（杉浦太陽さん）が
私はとても嫌でした。
もう、彼の言動を見ているだけで不愉快でした。
でもナレーションによると、
これから布美枝たち夫婦は、
この浦木に付きまとわれるんですよね。
ただでさえ貧乏なのに
更に金の無い彼に迷惑を掛けられるかと思うと
布美枝が哀れでなりませんでした。



新居に来てからは、
村井家の経済事情を全く分かっていない布美枝と、
彼女にちゃんとした説明をしないで誤魔化す茂の会話のズレが
おかしかったけれど、彼女がちょっとかわいそうでした。
分かってはいましたが飯田家は裕福だったんだなぁ。
村井家がここまで困窮していると分かっていたなら
飯田の家も、もっと何とかしたでしょうが、
「向こうで揃えればいい/何とかすればいい」と思っていたのに
彼女が揃えられず、何ともできなかった事を
もし布美枝の両親に知られたなら、
「もっと調べてから嫁がせれば良かった」と
激しく悔いられると思いました。



次週からは、いよいよ布美枝たちの新婚生活が始まるにあたり、
新しい登場人物が何人も出てくるようですね！
しかも、仕事を終えた村井茂が
とうとう、自分の現状を素直に話すようで。
来週も楽しみです！






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続きの感想も書きました。
【第5週：花と自転車】

宜しければ、合わせてどうぞ。