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感想@ドラマ「八日目の蝉」第4回:恋*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

NHK連続ドラマ「八日目の蝉」の感想です。
今回は第4回「恋」です。
私は原作の小説を読んだ事がありません。
以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第3回:悲しき女たち

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年春 放送開始作品


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今回のお話も、最初から最後までせつなかったです。
希和子がやっている事は決して許されない犯罪なのに
彼女に同情し、共感してしまいました。

まずはあらすじから。

 現在。恵理菜=薫(北乃きい)の前に、エンジェルホーム時代の幼馴染、永井千草(高橋真唯)が現れる。千草は、恵理菜の誘拐事件のことを調べているという。  16年前。エンジェルホームを脱出した希和子(檀れい)と薫(小林星蘭)は、小豆島に渡った。久美(坂井真紀)の実家の素麺屋を訪ね、久美の母、昌江(吉行和子)に会い、働かせてもらえないかと頼むが断られる。困った母娘の様子に気をとめた島の漁師、篠原文治(岸谷五朗)に教えられ、希和子はラブホテルの泊まりこみとして働くことに。そんな希和子を心配した昌江がうちで働いてみないかと再び誘いに来てくれる。希和子と薫、二人の穏やかな日々が始まった。ある日、突然、お腹が痛いと薫が泣き出す。

[NHK 公式ホームページ]より転載。


今回の冒頭では、
薫と呼ばれて育てられた秋山恵理菜(薫/北乃きいさん)が、
当時“エンジェルの家”と呼ばれていた場所を訪ね、
過去を振り返りました。
以前の回でははっきりと示されなかった入所条件が、
“子供を亡くした(無くした)か、子供を産めない女”
というのは、見ていてショックでした。
と、同時に、なるほどなとも思いました……。

でも、エンジェルの家がマスコミに晒される原因ともなった
若い女の子(妊娠中)は、特例だったのでしょうか。
それとも、あれは二度目以降の妊娠だったのかな。

また、これまでは、
「薫。お母さんは〜」と呼び掛ける
野々宮希和子(檀れいさん)モノローグで
お話が始まっていたのに、
今回は「遠い過去のあなたへ」という出だしで、
恵理菜のモノローグが流れました。
お話も折り返しを過ぎて、いよいよ、
過去があって現在がある事が強調されたなぁと思いました。



かつて、自分で望んで不倫をしていたとはいえ、
男に騙されて、子供を堕胎させられた希和子が
小豆島に移った当初、
男女の恋愛の象徴であるラブホテルでしか働けなかったのは
物凄く皮肉な話だと思いました。
職業に貴賤は無いけれど、
表の掃除中に声を掛けてきた(ナンパしてきた)男に
始終付きまとわれるような生活を送っていたら、
気持ちが荒むと思いますので
(それに、希和子は男性不信になっている感があったので)
沢田久美(坂井真紀さん)の母・昌江さん(吉行和子さん)のご厚意で
ソーメン屋さんで働けるようになったのは
本当に良かったです。

娘がいつか帰ってくるかもしれない、
娘もこうして他人の情に縋って生きているかもしれない
……という昌江さんの台詞は沁みたなぁ。
ぐっと来ました。



篠原文治(岸谷五朗さん)とのエピソードも
せつなかったです。
文治が無愛想で、ぶっきらぼうなのも
問題だったのでしょうが、
不倫で心が傷付いていた希和子の極端な言動も
まずかったわけで。
でも、双方ともに少しずつ近づいていくのを見られて
良かったです。
昌江さんにしろ、文治にしろ
“返さなくてもいい親切”を希和子にポンと与えられるのは、
それだけ、辛いことをたくさん過去で味わってきたからでしょうね。



ところで、今回、薫が
腸閉塞の処置を本土の病院で受けましたが、
半日のベッド代を含んで、実費15000円って
安過ぎると思います……。



次回予告では、とうとう、
希和子が逮捕されるような映像が出ました。
希和子が美人過ぎたから、
新聞社のカメラマンに顔を写されちゃったんですね。
希和子にすっかり惚れているような文治の台詞が
痛々しかったです。
今回あった、保険証云々の話をしていた事からいって
希和子が“訳ありの女”である事に
文治は最初から気付いていたようですし、
逮捕された後も、彼が希和子の心の支えとなってくれれば
良いのですが。

次回も楽しみです。




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続きの感想を書きました。
第5回:光の島

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-04-21 23:54  nice!(1)  コメント(0) 
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