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感想@ドラマ「王様のレストラン」第10話:去る者、残る者*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「王様のレストラン」の感想です。
今回は第10話「去る者、残る者」です。

以下の記述にはネタバレがあります。
今回のフジテレビの再放送にあたり
ほぼ初見状態で視聴しました。


前回の感想はこちら。
第9話:長い厄年の終り

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめていきます。
テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴

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パティシエの稲毛成志(梶原善さん)のメイン回です。
従業員のほとんどがお調子者の性格である中で、
感情のむらっ気と内弁慶度が一番強いのが
この稲毛さんだと思いますww
とにかく、彼は感情のままにでかい口を叩くけれど、
実が伴っておらず、
本当に実力を持っている人の前では畏縮してしまいます。
そんな彼が、雑誌の記事でデザートを酷評されたのを受けて
完全に自信を無くし、ワインセラーにこもるお話でした。

私は、誘い受けをする人を苦手としていますので、
口癖のように「辞めたい」と何度も言う人がいるなら
もういっその事、本当に辞めてもらった方が
言う側も、それを聞かされる側も楽だろうと考えてしまいます。
なので、デザートを作る事を放棄しながらも、
店からは出ずに、ワインセラーに隠っていた彼を
どうも好きになれませんでした。
(勿論、物語の舞台を“ベル・エキップ”に限定している以上、
稲毛さんがそこを離れてしまうとお話が成立しませんので、
彼には何としても店内にいてもらわなければならない
……という制作側の事情は、私も分かっています)

そしてオーナーの原田禄郎(筒井道隆さん)。
兄である水原範朝(西村雅彦さん)と
三条政子さん(鈴木京香さん)が復縁したと知って
半端でないショックを受けたのは分かります……が
仕事を放棄する程の事じゃないだろうと思ってしまいました。
後で、千石武さん(松本幸四郎さん)に
「あの時は僕も悪かった」と謝りますが
そうするぐらいなら、最初からやらなきゃいいのにとも
思いました。
ここは、稲毛さんと共にオーナーが勤務拒否をして、
千石さんが怒るという図式を出さなければいけないと
私も分かっていましたが、
彼らに共感・同情する事はできませんでした。

なので、その後の展開で、千石さんは、
先代のオーナーと同じ事をしようとした自分を恥じて、
“ベル・エキップ”から消えますが、
その前に、稲毛さんがいなくなるべきじゃ……と
思ってしまいました。
今回は、起こった出来事のほとんどが
最終回である次回の下地になっていますので、
それらに対していちいち否定していたのでは
お話にならないのですが
──それを分かっていても、
あまり納得がいく展開だとは思えませんでした。

稲毛さんが、
本当は“ベル・エキップ”を辞めたくないのだとしても、
自信の無さから、つい
「オレ、辞めようかな……」と何度も言うなら、
彼の上に立つ人間が
「じゃあ、辞めて下さい」と勧めるのは
決して間違った事じゃないと思います。
“ベル・エキップ”が、普通のレストランと違い、
アットホームな
──従業員同士の関係を大事にしているレストランだからこそ、
なぁなぁで済ませちゃいけない部分があると思います。
(とはいえ、ここで稲毛さんが辞めなかったからこそ
最終回での、彼に対する千石さんの評価が生きるのですが)

なんていうか、
お話の為にキャラクターが存在しているのは
当たり前の事なのですが、
お話を制作側に都合良く展開させる為に
キャラクターに無理をさせている部分が見えてしまって
──それが、三谷脚本の魅力であり欠点だと
私には思えるので、
彼の作品を苦手としている私には、
悪い方に感じられてしまいました。
(なので、三谷さんの作品のファンなら
この展開を良いものだと感じられると思います)




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続きの感想も書きました。
第11話(最終話):奇跡

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-04-20 22:16  nice!(0)  コメント(0) 
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