さくらもちモチ

感想@アニメ「Angel Beats!」第3話：My Song*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「Angel Beats!」の感想です。
今回は第3話（ EPISODE03）「My Song」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。

前回の感想はこちら。
【第2話：Guild】

各話の感想記事のURLは、他作品と共に
こちらの一覧（インデックス）ページでまとめます。
【感想記事 一覧：2010年4月 開始作品】

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悪くはなかったけれど、
「面白い！」と思えるほどのお話でも無かったなぁというのが
率直な感想です。



今回は、ゆりっぺ達SSSによる天使の部屋への潜入と、
そのオペレーション中の陽動作戦を引き受ける
校内のガールズバンド
“Girls Dead Monster（ガルデモ）”のリーダー
岩沢さんのお話でした。

岩沢さんを始め、ガルデモは
第1話の終盤で初登場した以来の出演で、
私も、「このバンドは何？」と気になっていましたので、
第3回にして丁寧な説明があった事は
いち視聴者としてとても有難かったです。

しかし、物語の比重としては、
本来は添え物であるべきガルデモがメインで、
メインであるはずのSSSの侵入作戦は
おまけになっていましたので、
音無にも指摘されていたように
せっかくの敵の本陣への侵入作戦が
単なる“女子寮への不法侵入”と化していたのが
とても残念でした。
当初のNPCの動員は、予定より少なかったものの、
ガルデモによる陽動作戦はとりあえず上手くいっていて、
天使の目もそちらに向いていた──けれど、
教師の介入によってライブが中断し、
SSSの侵入作戦も中断せざるを得ない……と、
上手くやれば緊張感たっぷりのお話になったのに、
そんな感じは全くしなかったのは
勿体なかったとしか言いようがありません。

ただ、今回の侵入作戦は、
第1話よりも過去のミッションの続きらしいので、
（その時はパソコンのパスワードを解けなくて諦めている
→今回は、クライスト竹山を使って解読には成功した）
以後の話で、本格的な侵入作戦（今回の続き）が
改めて披露されればいいなと思っています。



岩沢さんの過去話は……
ゆりっぺの時もそうでしたが、
聞いてもいないのに勝手に喋ってくれるあたりは
アニメならではのご都合展開だなと思いました。
また、この過去話があるからこそ、
岩沢さんが大事にしていたギターを教師に捨てられそうになった時に、
「触るな！」と叫んだ事に対して、
私たち視聴者は彼女の感情を感じ取って、
感動するべきなのでしょうが、
今回は彼女の過去設定が分かりやす過ぎた分、
私には、逆に盛り上がれなかった部分がありました。

私なら、これも王道的展開＆演出ですが、
岩沢さんの過去を音無に向かって語らせず、
そのままライブ→中断→「（そのギターに）触るな！」とやって、
彼女の過去の記憶をフラッシュバックで視聴者に披露するだけの方が
好みです。
こちらの方が、視聴者が推測できる余地が残されているので。
視聴者は、自分の推測を元にして
「あぁ、××なのかもしれない」と想像し、
そこから対象の感情に対して思いを馳せる方が
ぐんと感動しやすいんですよね。
今回のように、先に丁寧に説明するのも決して悪くはないですが、
分かりやす過ぎるが故に、
逆に、推測する楽しみを奪われているなと思いました。

それと、最初に岩沢さんが披露したバラードの新曲がボツ
→終盤で、NPCの皆をそのバラードの曲で感動させる展開は
上手いと思いましたが、
肝心のバラードの曲が、悪くはないけれど
そこまで良くなかった（私の好みに合わなかった）ので、
ちょっとだけ拍子抜けしました。
この曲に感動できた視聴者なら、
もっとお話を楽しめたはずなので、
自分はそうでなかったせいで損をした気分になっていますw



それと、これは世界設定に対する事なのですが……。
今回、天使がガルデモのポスターを取り締まった後で
「まるで悪役ね」と自嘲気味な独り言を発していました。
普通、どんなに生前の人生が素晴らしくても、
人間が死んだら、生前の事にいつまでもしがみついてないで
とっとと成仏した方が良いとされます。
（輪廻転生がある世界なら、別の生を受けた方がいい）
でも、ゆりっぺ達は、
これを極度に恐れている＆反感を抱いてますよね。
こちらの作品は、ゆりっぺ達側から描いていますので
どうしても、ゆりっぺ＝正義、天使＝悪になりますが、
ごく普通の考えでいくと、
生前の人生に対して
死んでまで未練たらたらなゆりっぺ達の方が
間違っているかもしれず、
とても哀れな存在なのかもしれないなぁと思いました。
もし私が天使側の立場だったら
それこそゆりっぺ達に向かって、
「とっとと覚悟を決めて、成仏（転生）しやがれ」と思って
狩るかもしれません。




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