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感想@ドラマ「踊る大捜査線」第9話:湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

ドラマ「踊る大捜査線」の感想です。
今回は第9話「湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。

私はこちらの作品をリアルタイムで視聴していました。
よって、記事の中で先の展開に触れる場合があるかもしれません。


前回の感想はこちら。
第8話:さらば愛しき刑事

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめています。
テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴


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マスコミ報道が作品の主題に大きく関わる回ですので、
“フジテレビ”が出まくりです。
エキストラも多いですが
関係者(スタッフ)もかなり多いようで。



私は、この回のテーマが
“ジレンマ”ではないかと思っています。
頼んでもいないのに不倫相手が奥さんを殺した愛人のジレンマ、
加害者側の人間を守る羽目になった青島たちのジレンマ、
そして、
自分は頑張っているのに状況が少しも改善されない室井さんのジレンマ
……です。

特に、これまで“弱者の味方”として
警察官の仕事を頑張ってきた青島にとって、
加害者側の人間の保護は、納得のいかない事でした。
愛人さんは、
マスコミに追われている点では立派な被害者ですが、
そもそも彼女がそうなったのは事件のせいですしね。
とはいえ、公僕である警察が彼女を守らなかったら
それこそ大問題になりますので
青島たちは渋々とこの任務をこなすわけですが……。

愛人さんの横柄な態度も確かに目につくけれど、
彼女が何度も何度も言っていた
「あたしは『殺して』なんて頼んでない」や
「愛人をなめんなよ」といった強がりを聞いていると、
彼女の淋しさ(弱さ)もよく伝わってきます。
放送の中盤ですみれさんが発していた通り、
愛人さんは、
奥さんの死なんか全く望んでなかったのだと分かります。
愛人さんは、
不倫相手に本妻がいて、家庭もあると分かっていても、
それなりに楽しくやれた今があれば良かったんでしょう。
なのに、不倫相手に勝手に殺人を起こされて
二人の関係をマスコミに大々的に報道されて、結果的に壊されて、
──この状況は不本意だったはずです。

そして、努力が空回りしている室井さんが可哀相です。
熱意が周りに全然認めてもらえないし、
結果も出せないんだもんなぁ。
今回、実際に痛い目に遭ったのは青島ですが、
彼がナイフで刺された事を電話で聞いた室井さんの方が
より辛そうでした。



今回、警察の保護が切れた愛人さんが
被害者の身内に刺されそうになりますが、
ドラマ“SP”では、
この部分がクローズアップされていました。
“SP”を見ていると、“踊る”のこの回を思い出して、
今回のように、“踊る”のこの回を見ていると、
逆に“SP”のその回を思い出します。
そういえば、“SP”の警護対象も非常に横柄な人でしたね。




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2010-04-15 21:30  nice!(0)  コメント(0) 
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