感想@ドラマ「踊る大捜査線」第8話:さらば愛しき刑事*ネタバレあり [テレビドラマ感想]
ドラマ「踊る大捜査線」の感想です。
今回は第8話「さらば愛しき刑事」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私はこちらの作品をリアルタイムで視聴していました。
よって、記事の中で先の展開に触れる場合があるかもしれません。
前回の感想はこちら。
【第7話:タイムリミットは48時間】
各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめています。
【テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴】
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こんな事を書くのは今さらですが
ふかっちゃん(深津絵里さん)の婦警さん姿は良いですね。
恩田すみれさんは違うけれど、
こんな人が交番勤務で、
自分が毎日通る通勤通学路上にいたら
「今日も美人さんだなぁ」と思いながら挨拶すると思います。
素敵だ。
さて、今回はプロファイリングの回です。
今でこそ、どの刑事ドラマにも普通に登場するほど
全く珍しくなくなった
プロファイリング/プロファイラ−ですが、
このドラマが放映された頃は、
プロファイラ−という職業が世の中で注目されるようになり、
あちこちの民放ドラマで
彼らが登場するようになった頃だと思います。
当時の私も
「あぁ、“踊る”でもプロファイリングを扱うのか」と
思った記憶があります。
こういう“最新鋭”のものを
刑事ドラマでネタにする場合、
中盤までのお話で、
それまで主流だった足を使った地道な捜査を
この“最新鋭”に否定させて、一旦貶めた後、
逆転させて(足を使った捜査に華を持たせる)
“最新鋭だからって必ずしも優れているわけではない/
足を使った捜査がなくなるわけではない”
との意図が出るのが普通です。
こちら“踊る”も
まさに、この王道展開になっているのですが、
面白いのが、
足を使った捜査の代表である和久さんが検挙した犯人を
違う事件の犯人とした事(窃盗犯)で、
彼を完敗させた点です。
ここまで落とすのは滅多にないと思います。
プロファイラ−組の三人を、
わざとヲタ風の怪しさでもって描いている辺りを見ると、
制作側に冷やかしがあったらしいのは感じられますが、
彼らが行なったプロファイリングには
ちゃんと意味と価値を持たせています。
もう既に、このドラマが作られた時点で、
プロファイリングという行為には相応の価値が認められていて、
実際、警察内で重用されていたのもあるのでしょうが、
プロファイラ−の完全勝利とした展開は
この手の刑事ドラマでは珍しいです。
ただ、これで終わらないのも“踊る”です。
作中で、プロファイリングの凄さも認めつつ、
最後の最後で
現場の刑事の存在意義もきちんと描いています。
プロファイリングは確かに凄いけれど、
これはあくまで捜査方法の一つであって、
警察が行なうのは人間とデータの戦いではない
──結局は
人間(捜査員)対人間(真犯人)なんだという事が
強く出されています。
構成的にも上手くまとまっていて、
完成度が高いお話でした。
最後、「警察官になるのはどうしたらいいのかな」と
尋ねてきた柏木雪乃さんに向かって、
すみれさんが「よしなって」と忠告しながらも
まんざらでもない様子でいるシーンが
私はとても好きです。
このお話、冒頭で、子供による職場見学が行なわれていますが、
その結果がここで出されています。
父親が働く姿を見て
子供が「自分もお父さんみたいになりたい」と思うように、
雪乃 さんも警察官という職業に憧れたのだと
分かったからでしょう。
“こうなりたいと思われた=自分たちの仕事が評価された”
事ですものね。
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続きの感想も書きました。
【第9話:湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪】
宜しければ合わせてどうぞ。
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2010-04-15 21:28
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