さくらもちモチ: 感想@ドラマ「わが家の歴史」第一夜：空前のスケール超豪華キャスト史上最強作今夜誕生！*ネタバレあり: SSブログ

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感想@ドラマ「警部補矢部謙三」第1話：..｜感想@ドラマ「わが家の歴史」第二夜：一家.. ブログトップ

感想@ドラマ「わが家の歴史」第一夜：空前のスケール超豪華キャスト史上最強作今夜誕生！*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

スペシャルドラマ「わが家の歴史」の感想です。
今回は初回の第1話（第一夜）
「空前のスケール超豪華キャスト史上最強作今夜誕生！」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。

各回の感想記事のURLは
こちらの一覧（インデックス）記事でまとめていきます。
【テレビドラマ感想一覧：2010年春放送開始作品】

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こちらは
“フジテレビ開局50周年“記念ドラマだそうです。
制作費が多め＆キャストさんが豪華系の作品ですと、
他局も合わせて、
5年もしくは10年の区切りで作られるものには
“開局〜周年記念”との冠がつきますので
この手のアオリは特に珍しくありません。
しかし、放送前に流されたCMの量や
集めたキャストの豪華さは、確かで、
フジテレビの気合いが感じられました。

CMでは、若き日の××を誰々が演じる……という点が
やたら誇張されていましたが、
基本は、主人公・八女政子（柴咲コウさん）が長女である
八女家の歴史でした。
更に言えば、八女家の人々の目を通した昭和史が主役です。
昭和の歴史を語るなら、
一番手っ取り早くて確実性があり、説得力もあるのは
ドキュメンタリーです。
しかしこちらはドラマですので、語り部が必要になり、
それで用意されたのが八女家なんでしょう。

この初回の放送の後半は、
お話のテンポも良かったですし、
ホームドラマっぽい感じもちゃんとしましたので
まだ良かったです。
（でも、あくまで“感じ”であって
ホームドラマではないと思いました）

お妾さん（二号さん）が主人公というのは
万人受けしないでしょうし、
私もあまり好みではないですが、
ホームドラマでお妾さんの視点を持ってくるのは
ある意味、面白いと思います。
普通に政子を正妻としても良かったのに、そうしなかったのは、
長男である義男（松本潤さん）に
“自分のせいで姉ちゃんに苦労をかける”と
負い目を負わせたかったのと、
長女の不倫相手に一家が寄生している現実を描きたかったから、
そして、彼女を実家に残らせないと
八女家を内側から描けないからでしょうが、
私には、これら三つが、ドラマを盛り上げる事において
そんなに効果的な材料でないと思えましたので、
別に本妻さんで良かったんじゃないかなと思えました。
いくら二人が真剣に愛しあっていると強調されても、
本妻の存在が大きかったので、
「所詮は愛人」との印象の方が強かったです。

また、主人公の政子が常に受け身で、
何かあったら（されたら）バタバタと動く人なので
存在感が無いのが気になりました。
大家族もののスペシャルドラマだからこそ、
皆をまとめる上で、真ん中の存在である政子が
受け身である必要があるのかもしれませんが、
これも、
こちらがホームドラマになりきれない理由なのかもしれないなと
思ってしまいました。

上記の通り、後半は“見られるドラマ”でしたが、
前半はちょっと酷いなぁと思いました。
好奇心旺盛で、何にでも手を出したがる
八女時次郎（西田敏行さん）は、魅力的でしたが
それだけで終わっていたような気がします。
前半で飽きて、他局で放送されていた
映画「三丁目の夕日」にチャンネルを合わせた視聴者も
決して少なくなかったと思います。

そして、このドラマの肝となっているらしい
“往年のスターを現代のスターが演じる”点は、
物真似大会になっていると思いました。
「のちの××である」というナレーションは
総じて不要じゃないでしょうか。
ここが、昭和史と八女家の接点だとは分かりますが
無理があります。
ちゃんとしたホームドラマにしたいなら
こういう物真似要素は不要だと思います。
物真似要素が増えれば増えるほど、
“この時代には××がいた”という、
現在から過去への振り返りが多くなってしまい、
出来損ないのドキュメンタリードラマになってしまうなぁと
思いました。

個人的には、物真似要素を全て排除して、
主要登場人物の数ももう少し整理した上で、
八女家だけの話を二時間でまとめて
SPドラマにするのがベストかなと、思いました。
三谷さんって、舞台（場面）を限った
少人数もののドラマの方が
お上手に描く気がします。
大河ドラマ「新選組！」もそうですが、大人数ものだと
全体的に散漫な作りになってしまうような……。

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続きの感想も書きました。
【第二夜：一家を襲う新たな運命波乱の恋】

宜しければ、合わせてどうぞ。