感想@ドラマ「踊る大捜査線」第3話:消された調書と彼女の事件*ネタバレあり [テレビドラマ感想]
ドラマ「踊る大捜査線」の感想です。
今回は第3話「消された調書と彼女の事件」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私はこちらの作品をリアルタイムで視聴していました。
よって、記事の中で先の展開に触れる場合があるかもしれません。
前回の感想はこちら。
【第2話:愛と復讐の宅配便】
各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめていきます。
【テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴】
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この事件、被害者の女子学生を
水川あさみさんが演じているんですね。
初めて知りましたww
若いなぁ。
こういう、キャラクターが立った帯ドラマの場合、
主人公が常に活躍するのは当たり前ですが、
中盤までに、主要登場人物の詳しい紹介を兼ねた回があるのが
普通です。
こちらは、第1話が青島刑事+他の全般的な説明、
第2話が和久さん……ときて、第3話は、
これまでイミシンな感じで過去が示唆されていたすみれさん
──かと思いきや、
彼女の口から火曜日を恐れる理由が語られただけに留まっています。
今回がすみれさんのメイン回であるのは勿論ですが、
彼女が抱えている問題が露呈しただけで終わっている
(根本的に全く解決していない)のを踏まえると、
あくまで前哨戦に過ぎず、
言わば、すみれさんメイン回・前編のような作りになっています。
と同時に、今回は、
青島刑事の「オレたち下が踏ん張りますから」や
室井管理官の「絶対、上に行ってやる」といった、
二人がそれぞれ違った立場で、
それぞれにしかできない事を頑張るという意思表明が
台詞によって具体的に視聴者に提示された話でもありました。
この考えが二人の中で基盤となって、
今後、彼らが抱く強い決意に繋がっていくんだと思うと
ちょっと感慨深くなります。
特に室井さんについては、
彼もすみれさんの怒りを充分に理解しているからこそ、
現在の立場では何もできない自分に
不甲斐なさを感じています。
あの言葉には、なさけない自分に対して
──そして、警察という組織に対する腹立たしさ、悔しさが
非常に滲み出ていました。
取り調べの終了後に青島刑事が見せた怒りを見逃したのは
室井さんができた唯一の抵抗でしたね。
これしかできなかったと自覚させられた事も、
室井さんには、さぞ悔しかったと思います。
青島刑事が散々してきた自己アピールが効いたのか、
室井さんがようやく彼の名前を覚えたと分かるのも、
彼を単なる運転手とは見なさなくなったと分かるのも
良いです。
二人の名コンビ振りは、以前の回から出ていましたが
今回はその下地が出来たなと思えるお話でした。
すみれさんの暴走は、正直、やり過ぎだと思いますが、
青島刑事を含めた誰の説得にも応じなかった彼女が、
唯一、和久さんの言葉を素直に聞いたのが
上手く効いていたと思います。
今回の被害者の学生に過去の自分をつい重ねてしまうほど
すみれさんが深く傷付いている事と、
和久さんに厚い信頼を寄せている事が、よく伝わってきました。
この手の話は、
(政治家や官僚、警察や検察の圧力によって事件が揉み消される)
今は当たり前のようにドラマで描かれていますが、
当時はまだ珍しかったような気がします。
「踊る」がきっかけになったとはさすがに言えませんが、
こういう題材が
どのドラマでもよく使われるようになった走りの一つだと
思います。
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続きの感想も書きました。
【第4話:少女の涙と刑事のプライド】
宜しければ合わせてどうぞ。
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2010-04-03 23:49
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