感想@ドラマ「臨場」第8話:黒星*ネタバレあり [テレビドラマ感想]
連続ドラマ「臨場」の感想です。
今回は第8話「黒星」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいませんが
こちらのドラマをリアルタイムで視聴していました。
(内容はうろ覚えです)
前回の感想記事はこちら。
【第7話:ユズリハの家】
各回の感想記事のURLは
こちらの一覧(インデックス)記事でまとめていきます。
【テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴】
────
今回はタイトル通り
主人公の倉石義男(内野聖陽さん)が
初めて見立てを間違う=黒星をつけるお話です。
また、検視補助官の小坂留美(松下由樹さん)の
メイン回でもあります。
小坂さんもかかわりがある
過去の恋愛にまつわる事件でした。
彼女自身も、今回は非常に辛い思いをしますが、
被害者が自殺に至った経緯・理由を全て
“拾い上げる”事ができた点が救いになっています。
また、上記の通り、
倉石さんが敢えて見立てを間違う事で
事件が単なる自殺で処理されて終わる事なく
綿密な捜査がなされた事になり、
暗い話の中にも少しだけ人の情を感じられるようになっています。
……が。
このお話を見る度に、
捜査官の個人的な事情で
警察が振り回されるのってどうなんだろうと
思ってしまいます。
ぶっちゃけ、この事件の余計な捜査のせいで、
他の事件の捜査に回せるはずの人員が削られますし、
経費(=国民の税金で支払われる)も余分に掛かります。
仕事には常に情をはさまずに厳しいところを見せる倉石が
今回に限って、滅多にしない配慮をしたからこそ、
今回のようにお話として成立しているわけですが
やはり、「なんだかなぁ」と思う部分はあります。
また、被害者の死体が出た時に
顔が化粧がなされていた事、
加えて、彼女自身が化粧をするシーンがあった事から
これはおそらく自殺だろうと私にも思えたのに、
作中で倉石に否定されるので、
「あれ?」と思わされた後でこういう結末を見せられると
ちょっと萎えます。
被害者については……
その一途さは素晴らしいのでしょうが、
あそこまで、過去の好きな人にしがみついていると、
彼が怯えたように、怖いなぁと私も思ってしまいます。
好きな人に貰った銀のうさぎのペンダントを
未だにずっと大事に持っていたのもそうですが、
彼女が口ずさんだ、あみんの“待つわ”の歌がとにかく怖かったww
多分、彼女は、カフェで小坂さんに尋ねたように、
「もし、私が彼とあのまま付き合えていたら……」
という妄想の中で
ずっと生きていたんですね。
現実を見ずに、そうやって
“あったかもしれない可能性”に縋る事で生きていたのに、
よりにもよって、その妄想に近い場所にいる二人から
それを否定されてしまったので
絶望したのだと思います。
────
ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます
続きの感想も書きました。
【第9話:餞〜はなむけ】
(4/8 追記)
原作の小説も読み、感想を書きました。
【感想:小説「臨場」横山秀夫著】
宜しければ、合わせてどうぞ。
タグ:考察 ネタバレ 第一期 再放送 レビュー テレビドラマ テレビ朝日 ドラマ 感想 黒星 待つわ 第8話 あみん テレビ 横山秀夫 高嶋政伸 金子さやか 立原真澄 渡辺大 一ノ瀬和之 花園愛 検視補助官 検視官心得 お前の人生、根こそぎ拾ってやる 警視庁鑑識課 検視官 第1期 松下由樹 小坂留美 内野聖陽 倉石義男 臨場 小松崎周一 伊武雅刀 連続ドラマ
2010-04-01 20:31
nice!(0)
コメント(0)
共通テーマ:テレビ
共通テーマ:テレビ
コメント 0