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感想:NHK大河ドラマ「龍馬伝」第12回 暗殺指令*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の感想です。
今回は第12回「暗殺指令」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第11回「土佐沸騰」

各回の感想記事のURLはこちらのページでまとめています。
感想一覧:NHK大河ドラマ「龍馬伝」


────

今回は大変面白かったです。

イベントから帰宅して、
リアルタイムでだらだらと視聴した後で、
録画を改めて視聴しましたが
お話の筋が分かっていても、最後まで楽しめました。



まず、主要登場人物の会話が噛み合ってなかったのが
非常に面白かったです。
特に、吉田東洋と武市半平太。

その後の時代に生きている私たち視聴者からすると、
吉田東洋に先見の明があると分かります。
でも、当時の日本人の中で、
ここまで進んだ考えを持つのは難しかったと思います。

武市半平太たち土佐勤王党は、
当時の鎖国派の武士のほとんどがそうだったように、
“攘夷論”と“尊王論”をごちゃまぜにして
“尊王攘夷”という言葉を掲げています。
そもそも、攘夷論と尊王論は別ものなのに
(非常に大雑把に言うと
攘夷論は外国人を排他する考え/尊王は天皇を第一とする考え)
自分たちがやっている事の後ろ盾(正当性)が欲しくて
──また、自分が御国の為、
天皇の為に働いているというやりがいが欲しくて
天皇の考えを勝手に利用しています。
(今回の放送中も、吉田東洋が
直訴しに来た武市半平太を、この件で一蹴しました)
また、武市半平太たち土佐勤王党が
土佐の下士であるのを踏まえると
“自分たちは上士に負けない強い志を持っている”という
負けん気も含まれていたはずです。
(上士たちは。一応、吉田東洋派になるので)
みんな“尊王攘夷”という大義名分に踊らされて
血気盛んな状態になっているだけです。

今回の、吉田東洋に対する直訴内容を振り返ってみると、
武市半平太ですら、
会った事もない(←当然ですが)天皇の威光を借りて
“尊王攘夷”を果たそうとしています。
そして、彼の下についた人間のほとんどは、
日本の現状をよく分からないまま、
とりあえず「外国人を追い出せ!」と言ったり、
自分たちが活躍できる場を与えられるかもしれない期待に
胸を踊らせたりしていただけのような気がします。
(この当時は、日本人を第一とし、
外国人を汚らわしいとする考え方すらありましたので、
日本が開国したと知っただけで国辱ものだと考える人もいたようです)

つまり、物を分かっていて上に進言するならまだしも、
全く分かってない状態で、目先の感情を元にして一つの結論を出し、
他の考えは全く認めないという
武市半平太に対する吉田東洋の指摘は、
まさに的を射ています。
そして武市半平太は、
分かってない事が分かってないまま(無知の無知)、
勝手に絶望し、
今回の放送の最後であちら側に行ってしまいました……。

確か、この先、天皇が外国との通商を認める発言をしたせいで、
“尊王攘夷”という言葉が意味を持たなくなり、
崩れるんですよね。
(代わりに、この単語が“倒幕”にすり変わっていき、
日本中に広まる)
その時に、尊王攘夷に燃えていた武市半平太が
一体どういう言動をするのかが
私にはとても楽しみです。
今回の武市半平太(と土佐勤王党)は、
あまりにも“尊王攘夷”という単語に盲目過ぎましたので。

意見が合わないなら相手を斬っちまえという考え方は、
とても恐ろしいですが、
昔ならではの出来事だなぁと思います。

そして、武市半平太のこの考え方が、
“話し合いで解決するのを第一とする”や
“無駄な血を流さない”坂本龍馬の考えと反しているのが
面白いです。
龍馬は、吉田東洋とは違った点で、
武市半平太と相反する人物になりますね……。

そういえば、武市半平太は龍馬の名を利用して
京都の三条家にいる加尾をけしかけていましたね。
スパイ目的で彼女を送り込んだとはいえ、
もう解放してあげてほしいと思いました。



さて、もう一つの噛み合わない二人組
──龍馬と岩崎弥太郎です。
長州から帰った龍馬が、岩崎弥太郎の家を訪ねた時、
彼は当初、複雑そうな表情をしていたのに、
酒が深く入った途端、自分が出世したい欲を丸出しにして
龍馬に何度もお願いしていたのが笑えました。
かわいいお嫁さんを貰ったのを機に、
更に欲が出たんでしょうね。
万に一つの好機ですら逃さない、そのしぶとさは
感心に値すると思います。

最後、吉田東洋に仕えている後藤に
龍馬暗殺の件で訪ねられた際に、
岩崎弥太郎は、
吉田東洋から龍馬に与えられたお役目(お小姓組)を
彼が自分に譲ってくれたとの勘違いをしていましたね。
その浮かれっぷりが、
後藤から本当の用向きを聞かされた時の
「はぁ?」という唖然に繋がっていて
大変良かったです。

後藤の暗殺指令は、嫉妬なんでしょうね。
吉田東洋が、頻繁に「龍馬」「龍馬」と言い、
彼に重きを置きたがるのを目の当りにして
おもしろくないと思っていたんでしょう。
そして後藤も、武市半平太と同様に、
“気にくわない奴は切り捨てる事で消す”と考えているのが
浅はかで、愚かで、恐ろしいです。
龍馬が作る/作ろうとした未来は、
こういう、一方的な刀による断絶ではなく、
対話による交流なんだなと
改めて思いました。

次回も楽しみです!






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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第13回「さらば土佐よ〜第1部、クライマックス」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-25 22:40  nice!(0)  コメント(0) 
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