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感想:アニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」第12話(最終回)「蒼穹ニ響ケ」*ネタバレあり [アニメ感想]

「アニメノチカラ」プロジェクト
第1弾として放送されている
アニメ「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の感想です。
今回は第12話「蒼穹ニ響ケ」です。
最終回です!
以下の記述にはネタバレがあります。


前回の感想はこちら。
第11話「来訪者・燃ユル雪原」

各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:2010年1月 開始作品


────

最終回です!

まず、今回のみの感想について。
戦場のガールズライフ(笑)が一転して、
前回からきな臭い話になっていました。
誰よりも平和を重んじる第1121小隊が
軍上層部に反してまで争いを止めようとした熱意は
分かります
──が、上官を捕縛するエピソードは
お粗末でしたので
寧ろ入れない方が良かったのではないかと思いました。

以前の感想記事にも書いた覚えがありますが
OPの映像には
神話的というか民族宗教色が入っていましたので、
第1121小隊が砦の乙女として、
将来、伝説となるような戦いをする(人々を守る)/
もしくは、既にある伝説に準えるような行動を取るのは
読めていましたので、
後半、タケミカヅチが起動
→走りながらローマ側の伝説の朗読が流れるのは
想像通りでしたが
良かったと思います。
(↑この辺、ちょっと記憶が飛んでて曖昧です。
違ってたらごめんなさい)
なんか、ジブリ映画のナウシカの
「その者、青き衣を纏いて〜」云々を思い出しました。

でも、ここまで起動を温存してきたタケミカヅチを
あんな形でしか出せなかったのは物凄く勿体なかったですし、
何より、あんなに被弾していて中の人がケロッとしているのは
いくら何でもあり得ないのではないかと
ツッコミを入れずにはいられませんでした。



また、こちらはラッパ吹きが重用される戦闘でしたが、
戦車のハッチを開けてラッパ(命令)を聞くのも
あり得ないwwと思いました。
私は、軍や戦争についての知識はありませんので
もしご存知の方がいらしたら補足して頂きたいのですが、
喇叭兵が用いられる戦闘って、その音の大きさや効果を踏まえると、
歩兵・騎馬戦じゃないと意味がないと思うのですが
いかがでしょうか。

や……だって、今回、戦車のハッチを開けたのって
喇叭の音を聞く為ですよね。
これ、逆に言えば、兵士が戦車に入っていると
喇叭の音が聞こえない/聞き取り辛いからって事ですよね。
そして戦車兵は、いつ鳴るかも分からない喇叭の音を聞く為に
ハッチを開けて、ずっと耳を澄ましてるんですか??
戦闘中なのにww
その間はどうするのww
ハッチを開けてたら、高い防御性も落ちるのでは??

確か、過去回想では、
戦車の中でも喇叭の音を聞けていたと思いますが、
近くで吹いてもらわないとまず意味がない気がします。
煩いコンサート会場で喇叭の音を聞くようなものですよね。
そんなの、戦車自身の音や爆発音で掻き消されちゃうし、
何より、命令の伝達方式としては向いてない気がします。
歩兵戦・騎馬戦だったら有効的だとは思いますが……。



最後のリオ先輩があっさりと戻ってきたのも
何だかなぁと思いました。
「あなた早過ぎでしょ」と言いそうになりました。
まぁ、リオ先輩が主要登場人物の一人であるのを踏まえると
彼女が退場したまま作品が終わるはずはないので、
本来はイリアが果たすべき役目をリオが担って
戦争を回避する手は良かったと思いますが
(リオがローマに嫁ぐ)
最後の、彼女が砦に戻る展開は「無いww」と思いました。
あまりにもご都合主義的で笑ってしまいました。



さて、全体の感想です。
私が深夜アニメを見るようになったのは、ここ一年ほどですので
知識は全く無いといっても過言でないのですが、
その少ない記憶の中で、これほどまでに
山もなければ谷もないお話は初めてでした。
最後だけ取ってつけたように戦争話をもってこられたのは、
予想の範疇だったとはいえ
「なんだかな」と複雑な思いになりました。
以前での感想でも書きましたように、
これならずっと、
砦で楽しくキャピキャピとはしゃぐ女の子達の生活だけを
描かれる方が
まだマシだと思いました。

そもそも、
最終回で戦闘が始まっても、その後に繋がらないのは
誰の目にも明らかです。
すぐに停戦するのは分かりきった事で、
また、その内容が少しも面白くないのですから
“このお話は、これから先どうなるんだろう”という
ドキドキ感もありません。
こんなに、最終回であれもこれもと詰め込もうとしたなら
(けれど、実際には全く詰め込めず、お話としてなってなかった)
何故、終盤まで、
一部のファンにしか意味を感じられない日常シーンを延々と流し、
作品全体のメインにしたのかなと
首を傾げてしまいます。
こちらは、映像販売(BDやDVD)において
新たなお話を追加するようですが
本編で描けなかった事をこうした形で補足するのは
本末転倒だろうと思いました。
寧ろ、余計な萌え描写こそ
そういう特典にすれば良かったのに……。

個人的には、全12話で戦闘を主にしてお話を作るなら
第1話:カナタおよび世界設定のお披露目
第2〜4話:第1121小隊隊員の紹介&リオ先輩の伏線
第5話:番外編の日常(教会や街の人との交流)
第6話:フィリシアやノエルの過去が少し登場&リオ先輩退場
第7話:番外編の日常話(クラウスの話とか)
第8話:タケミカヅチの話&最後にアーイシャ登場(第9話冒頭)
第9話:第1121小隊がアーイシャを匿うと決める
以下、戦争展開へ&フィリシアとノエルの過去も効果的に使う
……という構成にします。
オリジナル性の欠片もない王道中の王道の作りですが、
1クールで戦闘ものをやるなら
鉄板のこれが、一番分かりやすくて面白いと思います。

せっかく、タケミカヅチなんて素晴らしい名を貰った
機体が出てきたのに
(タケミカヅチは日本神話に出てくる/建御雷神/軍神です)
あの程度の出番しかないなんて、本当に勿体ないです。
もしかしたら、制作側は
「こちらはロボットアニメでないから……」と言うかもしれませんが
それでも、もう少しまともな出番を与えてほしかったです。

ノエルがかつて関わった“見えない死神”のエピソードも
仰々しい割には、描かれ方が中途半端だったと思います。
普通なら、丸々1話
──最低でも、1話の半分ぐらい割いて
説明されても良いお話だったのではないでしょうか。



いやぁ、やっぱり、
かわいい女の子が
制限された場所で集団生活を送る話を描きたいなら、
寄宿制の音楽学校を舞台とすれば良かったと思います。
以前の感想記事でも書きましたが、
無理に戦争ものにせず、
DVDやBDの特典映像(?)らしい現代版パロディで進めた方が
良かったのでは??
もしそうだとしたら
“けいおん!”の二番煎じと言われたかもしれませんが、
作品としての出来や、何を描きたいかという方向性を出す事は
そちらの方が良かったと思えてなりません。

何より、こちらは、
スポンサーの意向が優先されるのではなく、
クリエイター集団が
自分たちの好きなように作品を世に送り出すという名目で新設された
“アニメノチカラ”枠です。
もしスポンサー云々を話に絡ませるなら、
この内容では、寧ろ、スポンサーがつかない
(スポンサーに怒られる)と思います。
もし私がスポンサーで(笑)、
好きに使っていいよとお金を出したのに
この作品を見せられたら、
「視聴者を舐めるな」と言って
ちゃぶ台をひっくり返すと思います。

背景や音楽は良かったと思いますが
お話そのものを楽しめなかったのが、とにかく残念でした。
あ、女の子はかわいかったと思います。
(私は“けいおん!”が好きではないので苦手な絵ですが)






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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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2010-03-24 21:30  nice!(0)  コメント(0) 
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