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感想:ドラマ「曲げられない女」第10話(最終回)「女の革命遂に完結!10年日記に刻まれた最後の言葉」*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

連続ドラマ「曲げられない女」の第10話
「女の革命遂に完結!10年日記に刻まれた最後の言葉」の感想です。
今回が最終回です!

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第9話「出産直前…最後のプロポーズ!」

各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2010年冬 放送開始作品(1月〜)


────

ううん……最後の未来のお話は
面白かったし、驚いたし、スカッとしたけれど
(特に横谷さん関係で)
蛇足だったなぁという印象が否めません。
女優さんに老け役をさせるのは難しい事で
下手をすると、事務所からストップが掛かる事も珍しくないですが
主要登場人物の四人の外見が全然変わってないのは
さすがに違和感を覚えました。
灯ちゃんがそれなりに大きくなっている事から
作中では相応の年月が経過したはずなので、
彼ら四人の姿からも、過ぎていった時間を感じたかったです。
ぶっちゃけ、成長した灯ちゃんがいなければ
あれが現在の話(灯ちゃんが生まれた当時)と思えても
仕方のない映像でした。



今回は最終回という事で
それぞれが抱いている問題が解決しました。
おおまかに言うと
荻原早紀(菅野美穂さん):出産と司法試験
長部璃子(永作博美さん):元嫁ぎ先との関係と今後の自立
藍田光輝(谷原章介さん):早紀との関係性
坂本正登(塚本高史さん):早紀との関係性と今後の仕事
です。

放送第一回から主人公・荻原早紀が勉強を頑張ってきた
司法試験の結果が出るとあって、
人生の一大事である出産は、割とあっさりと描かれました。
でも、試験場で陣痛に襲われた早紀が、
お腹の子に対して延々と喋り続けるシーンは
なんだか変にリアリティがあって(物凄く苦しそうで)、
絶対に大丈夫のはず!と思いながらも
私はハラハラしてしまいました。
というか、私も、一人でいる時に体調が悪くなると
ぶつぶつと独り言を放つ癖があるので、
ああやって廊下でわめいている早紀には
親近感を持ってしまいましたww
苦しいからこそ声を出して喋ってしまうのは
私にもよく分かります。

その司法試験の結果。
この手のドラマの場合、一昔前は、
頑張ってきた主人公の努力が認められて
最後には合格するのが定番でした。
でもここ十〜十五年ほどは
単なるハッピーエンドで終わらせず、
次を目指して頑張る強い主人公を視聴者に見せる為に、
敢えて落とす展開もかなり増えたと思います。
なので、早紀が司法試験に不合格
→本人はすっきりした様子でいるけれど、内心ではショックを受けている
→そこから立ち直って一から再び始める
……という展開は、王道と言えばそうですが、
早紀の場合、再び司法試験を目指すようになった結果よりも、
どうしてそうなったかが大事とされていました。
なので、長部璃子の嘘によってシャッターを開かせて、
早紀に本音を語らせる+そこで彼女自身を冷静に見させる
という作りになっていたのは
大変良かったと思います。

何より、今は藍田光輝を含めた三人で
“友達”として仲良くやっていましたが、
こちらの作品は、元同級生の二人が主軸であるのは基本なので、
最終回でこの二人の対立を再び持ってくる
──しかも璃子に
「あんた(早紀)はやっぱり不遜だわ」と言わせる展開は
全十回のお話を上手くまとめていたと思います。
また、以前の対立は
相手を傷付け、言った自分をも傷つけるような口喧嘩でしたが、
今回は璃子が早紀の為に言った嘘が元である事から
(彼女に本音を語らせ、沈んでいるやる気を引き上げる為)
種類が違っていました。
この辺にも、二人の関係性の変化が伺えたので、
作中で彼女たちがちゃんと成長した結果が
出ていたと思います。



家を出た後でちょっと弱気なところも見せた璃子が、
介護福祉士の資格を取得し
きちんと自活できているのが伺えた最後は
大変良かったです。
璃子の職場に、プロのコックとなった藍田が関わる展開は
私も「あ、上手いなぁ」と思いましたが
二人が子供を作った(結婚した?)のは
ちょっとやり過ぎかなぁと思います。
まぁ、この二人は最初からとても仲が良かったですし、
気心も知れていますので、
人生のパートナーとして組むのには最適でしょうが、
別に、友達のままでも支障は無かったなぁと
つい考えてしまいます。
(私が、二人の結婚を嫌がっているわけではないです)



前回で改心した坂本正登が
以前なら絶対に受けなかったような
地味な弁護士の仕事をやるようになり、
人としても弁護士としてもまともになったのは
何よりでした。
未来では、灯ちゃんとの関係も良好なようで、
「なんで早紀と結婚しないの?」とも思えましたが、
もしかしたら、この先において
そうなる可能性もあるのかなぁと
何となく想像しました。

というか、本来なら
早紀と正登がよりを戻すのが普通でしょうに、
彼らの関係性が未来でも現状通りで、
璃子と藍田が結婚したくだりは
ちょっと変わっていますよね。
まぁ、意外と言えばそうだったので
視聴者の意表を突く点では、大いに成功したと思います。



あれこれとツッコミどころの多かったドラマですが
最後まで見ていて楽しい作品でした。
そして、やはり
永作博美さんは妊婦さんになってもかわいいな!と
改めて感じました。
素敵だった〜〜!
今回、感極まる台詞以外でも
なんだか鼻声ぽかったのが
ちょっと残念でした。

璃子が決めた
“次に嘘を吐く時は他人を幸せにする為”が、
友達である早紀に最初に行なわれた点が
私は一番好きです。
それと、早紀がずっと続けていた十年日記に
“不合格”の文字が並んでいるのは
すみませんが、笑ってしまいましたww
あれはキツい。本当にキツい。
見ただけで落ちそうだと思いました。






────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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2010-03-18 23:57  nice!(1)  コメント(0) 
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