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感想:NHK大河ドラマ「龍馬伝」第11回 土佐沸騰*ネタバレあり [NHK大河ドラマ感想]

2010年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」の感想です。
今回は第11回「土佐沸騰」です。

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以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
第10回「引きさかれた愛」

各回の感想記事のURLはこちらのページでまとめています。
感想一覧:NHK大河ドラマ「龍馬伝」


────

今回は、日本の歴史を感じられた回でした。

これまででも、“黒船来航”という
日本の歴史上でとても大きな出来事が描かれましたが
今回も、日本史を学ぶ者にとっては外せない事件がありました。
・桜田門外の変
・土佐勤王党の旗揚げ
です。

まずは最初。“桜田門外の変”について。
ご存知、幕府の大老・井伊直弼が
水戸浪士たちに暗殺された事件です。
これは、井伊直弼が日本の鎖国を解き、
アメリカとの貿易を開始した事が原因となった暗殺事件です。
幕府の中心人物が、地方の浪士によって殺されるという
とんでもない事件です。
当時の護衛状況を考えれば
暗殺は他の者でも充分に可能でしたが、
その辺の一般人が幕府に楯突いたわけですから、
幕府の威信も何もあったわけではありません。
また、暗殺成功により、
同じように幕府に対して不満を持っていた人々が
「俺たちにも何かできるのではないか」
「今こそ立ち上がる時だ」
との野望を抱くきっかけともなりました。
圧倒的な支配力を誇示してきた幕府の求心力が失われつつある事と、
立身したいという個人的な欲が、
“攘夷(外国を排除する/夷は外国人の意味)”
という大義名分の元に集まってきている事が
よく分かる事件です。

この“龍馬伝”での熱心な攘夷派である武市半平太は、
ご覧の通り、土佐に住んでいますので、
この知らせを聞き、他の下士たちを煽りました。
つまり、この“龍馬伝”では、
“桜田門外の変”そのものよりも、
“その知らせを聞いた彼らが、それからどうしたか”が大事ですので、
この書き方は大変良かったと思います。
しかし、なんだか今回は無駄なシーンが多かったので、
それらを無しにして
桜田門外の変に当ててほしかったなという思いが
少し残りました。
それだけ大きな事件だったのですから
ナレーションで流さないで欲しかったです。


“土佐勤王党”については
いよいよここまで来たか……と、
私はちょっと感慨深くなりました。
これからいよいよ、武市半平太の暴走が始まりますので。


龍馬が人同士の争いを良しとせず、
血気盛んな下士たちを諌める役回りになっている事は
大変良いと思います。
ただ、そのせいで(吉田東洋にも認められた事もあって)
彼にはどうにも武士らしい気概が感じられないというか、
男らしくないというか、
変な頼りなさみたいなものを感じます。

というか
武市半平太たちがそこまで龍馬を仲間にしたがる理由が
伝わってこないんですよね。
自分たちの言動に対して
いちいち文句を言ってくる龍馬なんて、煩いだけですし、
寧ろ、皆の気持ちを一つにまとめられる点で
龍馬はいない方が良いように思えましたが……。
要するに、
“気に食わないところもある龍馬だけれど、
人から好かれていたり、彼の剣の腕や口の上手さを評価できたり、
元々は同じ下士として苦渋を舐めあった仲間でもあったりした事から
彼も誘おう。
仲間は一人でも多い方がいいし”
という考えを元にしているのでしょうが
ドラマを見ているだけでは、いまいち感じられません。
何か揉め事があった時みたいに、
比較的冷静な武市半平太だけが龍馬の勧誘に熱心で、
すっかり頭に血が昇っている他の下士達からは
総スカンを食う展開の方が、
この“龍馬伝”らしいかなと思いました。


さて、中盤以降におきた
下士による上士の斬り殺し事件について。
これも、“桜田門外の変”と同様に
本来ならば絶対に起きない事です。
(下士は上士に絶対服従を強いられているので)
しかし、絶対起きない事が起きてしまった事から、
この土佐藩が既に変革の嵐に飲み込まれているのが
よく分かります。
下士の不満がこれ以上もなく蓄積されている事と、
上士の権威が落ちつつある事が
ちゃんと表わされていました。

また、武市半平太による土佐勤王党の旗揚げについても、
その前に彼が吉田東洋の動きを懸念していたように、
“やられる前にやる”
“下士が上士に潰される前に、下士の基盤を強化しておく”
という狙いがありました。
自分は下士だからと諦めるのではなく、
事と次第によっては上士に楯突こうという気でいることに
時代の流れを感じました。

ただ、強い野望と高い志を持っても、
下士である武市半平太の現状は変わりません。
それが、斬り殺し事件の始末の方法で描かれました。
とりあえず、龍馬と吉田東洋の働きで、
下士と上士の代表は同じ席につくことができました。
今までの事を考えれば、これが行なわれた事だけでも
奇跡のようなものです。
本当に、このお膳立てをした龍馬の功績は凄いです。
しかし武市半平太は、そこから先に進めませんでした。
斬り殺しを行なった下士に腹を切らせる
──上士からこう言われたのを拝聴して終わりました。
この部分だけを抜き出すと、
武市半平太が非常になさけないというだけで終わる話ですが、
下士の言動が一致していない(気持ちが急いている)事や、
彼らのビミョーな立場がよく分かるシーンに
なっていました。

こうやって、龍馬が積極的に
仲直りの仲介を買って出たりしているところが、
この先の“薩長同盟”に繋がるのでしょうが、
龍馬自身がそれを行なうシーンがあまり面白くないのは
残念です。
寧ろ、下士たちの暴走を見ている方が楽しいです。






────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第12回「暗殺指令」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-15 22:56  nice!(1)  コメント(0) 
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