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感想:アニメ「おおかみかくし」第10話「八朔祭」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「おおかみかくし」の感想です。
今回は第10話「八朔祭」です。
以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作のゲームを遊んでいません。


前回の感想はこちら。
第9話「密室」

各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:2010年1月 開始作品


────

まずは、摘花五十鈴ちゃんの復活が嬉しかったです!
良かった良かった。
五十鈴ちゃんが神人であり、
九澄博士が強い蜜である以上、
もしかしたらまた同じような事が起きるかもしれませんが
五十鈴ちゃんの兄・一誠さんのような別れ方は
無情過ぎますからね……。
五十鈴ちゃんが元気そうで、何よりでした。



さて今回は、
タイトルにもあります“八朔祭”が行なわれました。
実は私、今回の放送の前に
第1話から改めて視聴し直しました。
こちらの作品は、最初からかなり細かく
この世界の設定や神人を臭わせるような事が
盛り込まれていたんですね。
で、この嫦娥町は、お店の閉店時間がどこも早く、
日没後(夜七時〜)ともなると
外を出歩く人そのものが少なくなるという事から
娯楽が少ないかもしれない事情が伺えます。
八朔祭も他と同様に、日中で終わる行事でしょうが、
嫦娥町全体が一つになって楽しむものだとすれば、
私が想像した以上に、住人の皆が楽しみにしていて、
積極的に参加する強い意気込みを持っている事も
理解できました。



そういう特別なお祭りにおいて、今回は、
賢木儁一郎のせいで住人同士の対立が起きてしまいました。

今回は、新市街と旧市街の人の間に
どうしても諍いを起こさなければならないという
制作側の都合もあったのでしょうが、
賢木儁一郎の煽りが上手いなぁと思った点があります。

事情を全て知っている旧市街の人(神人)はともかく、
新市街に住む人々(おち人/落ち人?)は
博士や朝霧かなめちゃんのように
何も知らない人がほとんどです。
なので、賢木儁一郎がいくら皆の前で
「旧市街の人は、実は人間じゃなくて〜」と言ったところで
新市街の人には信じてもらえなかったはずです。
でも、一誠さんに口を吸われたせいで神人になった後輩ちゃんを
実例として登場させて、
皆の前で、わざと櫛名田眠に彼女を祓わせた(殺させた)
──しかも賢木は、敢えて神人を煽る事で、
自分の言った事を彼らに肯定させ、
この話が真実であるのを新市街の人々に知らしめました。
神人達が目を赤く光らせて、
「我々だって我慢していた」と不満を露にするシーンがそうです。
あの状況で旧市街の人にこう言われたら、
挙動不審な行動をした謎の少女の登場
+別の少女によるその少女の殺害を目撃した事も加わり、
新市街の人々の中で防衛本能が働いて、
旧市街の人々に対する敵意をむき出しにしますよね。



賢木と組んで悪事を働いていた葛西さんが
今回、彼に殺されました……。
葛西さんは、前回、センター長を服毒死させているので
彼も亡くなるんだろうなとは予想できていましたが
こんなにもあっさりと殺されるとは。
でも、死ぬ間際ですら(寧ろ、死ぬ間際だからこそ?)
仲間である神人しか大事にしない/
おち人がどうなろうと構わないという考えでいる事が
とても哀れだと思えました。

それに対して、
眠ちゃんや五十鈴ちゃん(神人)、
そして博士とかなめちゃん(おち人)と、
それぞれの種族の子供達が協力し合って
最悪な事態を何とか回避させようとしているのが
素晴らしかったです。
最後は、こうして手を取り合って奮闘した彼ら四人に対して、
神人もおち人も共存できる嫦娥町の可能性(未来)を
住人の皆が感じる事で
とりあえず争いは鎮まるのかなと思いました。



ところで、物語の大きな謎である香織さん。
前々回で香織さんが
「白狼(ハクロウ)様」と呼ばれていましたが、
今回は新たに、「白狼観音」という単語が出てきました。

今回の放送の冒頭で
博士の父親が述べていた八朔祭に対する見解によると、
狼様を鎮める意味を持つお祭りだったかもしれない事から、
前回の感想記事で私も推測しましたように、やはり、
香織さんは、神に捧げる生け贄の巫女だと思えてなりませんでした。
「神の御元に行く」という言葉自体、死を表わすものですし。

もしかしたら、直接誰かに殺される事はなくても、
たとえば、香織さんが山頂にある洞の中に閉じ込められて、
そのまま、神(狼)に捧げる供物として
死ぬまで放置されたりするのかなと
嫌な想像をしました。
香織さんがお神輿に乗って運ばれるシーンからは
どう考えても良いイメージが湧かなかったのが、
私の中では大きかったです



次回予告によると、
これまで傍観者&被害者だった博士も
いよいよ何らかの行動に出るみたいですね。
これは願望まじりの想像ですが、
今回、博士は八朔に願い事を書かなかったらしいので、
最後の最後、問題が解決した後にでも
彼が「皆と仲良く暮らしたい」的な事を書いてくれたらいいなと
思っています。

それと、今回の次回予告で
やっと“嫦娥かぞえ唄”の一番を聞けて、嬉しかったです。
第1話の次回予告で聞けたのは、
予告の内容が第2話だったのもあって、二番の唄でしたので。

次回も楽しみです!






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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第11話「終焉」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-12 23:53  nice!(1)  コメント(0) 
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