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感想:アニメ「のだめカンタービレ フィナーレ」Lesson9(第9話)*ネタバレあり [のだめカンタービレ:感想]

ノイタミナ枠のアニメ
「のだめカンタービレ フィナーレ」の感想です。
今回はLesson9です。
私は原作の漫画のファンです。
以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら。
Lesson8

「のだめカンタービレ」の感想記事のURLは
ジャンルを問わず、こちらのページでまとめています。
感想一覧:のだめカンタービレ


────

のだめのピアニストとしてのプロデビューの回でした!

今回に限らず、日本編でもパリ編でもそうだったのですが、
アニメ版は演奏シーンになると
何故か、原作である漫画より迫力が落ちるんですよね……。
アニメ版の方が、実際に音が出ているし(曲を聴ける)、
演奏中の動作も動画で見られるので、
「漫画より凄いなぁ」となるのが普通なのに。

語弊があるかもしれませんが、
アニメ版の“のだめ”の演奏シーンを見ていると、
名作少女漫画「ガラスの仮面」を読んだ気分になります。
というのもこちらの作品、
主人公の北島マヤなり姫川亜弓なり他のキャラクターなり、
漫画の絵だけで伝わってくるものは少ないんです。
けれど、彼らの演技を見ている観客や月影先生達が
「これは凄い」とか「これは××のようだ」とか
いちいち状況を説明してくれるので、
読者である私も「あ、これは凄いのか」や
「あ、これは××みたいなんだ」と理解できるわけです。
で、今回ののだめの演奏についても、
のだめ+オケの演奏そのものは、
失礼ながら大した事がなかったと思います。
でも、作品中に出ていた聴衆や千秋が
こぞって「凄い」とベタ褒めだったので、
「あぁ、凄いんだな」と理解できた次第です。

ううん……このシーンについては、
Kiss(掲載誌)で読んだ時も、単行本で読んだ時も
のだめのパワーというか、勢いをとても強く感じられて、
私も、まるであの場にいた観客だったかのように
「のだめSUGEEEEEEEE」
「シュトレーゼマン最高」と思ったので、
このアニメ版ではそういう高揚感を味わえなかったのが
とても残念でした。



千秋が、のだめによって自分が日本を脱出できた事を
きちんと認識している上で、
「神様は、のだめをここに連れてくる為に
俺を日本に留めておいたんじゃないか」
「天使は(のだめではなく)俺だ」と自覚するシーンは
良かったと思います。
のだめがシュトレーゼマンによって、
現在の千秋に近いポジションまで
一気に引き上げてもらった今だからこそ、
(ルイにはまだ劣るでしょうが、彼女とも近い)
また、千秋だからこそ
言えた台詞です。

加齢で耳が遠くなりつつあるという
ミルヒの個人的事情を踏まえれば、
これまで延々とのだめを見守ってきた彼へのご褒美として
今回の演奏会ができた事は
良かったのかもしれません。
しかし、こう書くと、
のだめファンの方から反論を食らうでしょうが、
私は、調子に乗りやすいのだめの性格を考えると、
いきなりのデビューではなく、
オクレール先生方式で、地道にやっていった方が
良かったかなと思います。

但し、この時ののだめは
精神的にとても不安定だったので、
彼女を落ち着かせる為に
──彼女の最大の不安と悩みを消し去る為に、
結果的に、クラシック界での彼女の居場所を作った
ミルヒの荒療治は、
とても効果的だったと思います。
もし、この時、ミルヒに会ってなかったら、
のだめはまだ悶々としていたと思いますので。

要するに、のだめの現在を取るか未来を取るかの問題で、
このお話では、のだめの現在を選び、
彼女の未来については
ある意味、賭けでもあったわけですが……
こうやって賭けに踏み切れる
+実際に未来も成功するであろう事は
パートナーとして彼女の隣に立つ千秋の存在が大きいと思います。
もしのだめだけだったら
潰れてしまう可能性が高かったでしょうが、
彼女には千秋がいますからね。

ここまでくると、この“フィナーレ”も終盤ですね。
予定通りとはいえ、少し淋しいです。







────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
Lesson10

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-03-12 23:52  nice!(1)  コメント(0) 
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