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感想:アニメ「デュラララ!!」第6話「東奔西走」*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「デュラララ!!」の感想です。
今回は第6話「東奔西走」です。

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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の感想はこちら。
第5話「羊頭狗肉」

各回の感想記事のURLは、他作品と合わせて
こちらの一覧記事でまとめています。
アニメ感想一覧:2010年1月 開始作品


────

(2/20 追記)
お話を「つまらない」と思うのが悔しかったので
この度、第1〜6話を改めて視聴しました。
すると、今まで気付かなかった点が見えてきましたので
下記リンク先↓の記事にて、感想と考察を改めて書きました。
感想と考察のまとめ:アニメ「デュラララ!!」第1〜6話*ネタバレあり
各話ごとではなく、第6話までを一気にまとめた内容ですが、
こちらよりは中身がある記事になりましたので
宜しければご覧下さい。



こちらの“デュラララ!!”という作品は
池袋の街を舞台にした群像劇です。
なので、主要な登場人物が多いのは当然というか、
人が多く出てくるのを前提としたお話なので、
サブキャラクターを含めると、
お話に絡む人数が結構な量になるのは当たり前なのですが、
それがお話を薄っぺらくさせていると思います。
制作側が、池袋の住人を広く浅く描いているので
私のように原作未読の視聴者は、
誰に絞って見たら良いかが分からず、
また、これといって感状移入できるキャラクターもいないので
(感状移入できるほど、対象のキャラクターを知らない)
お話の世界に未だに入り込めないんじゃないでしょうか。
もう6話が終わったのに、すみませんが、
私には何が面白いのかが全く分かりません。



たくさんいる人々を
ちょこちょこと描いていくのを積み重ねているのは、
暫く経過したある時に
「あ、こういう事なんだ!」と
視聴者に気付かせる事を狙いとしていると思います。
実際、こういう↑時の視聴者は
物凄く気持ちの良い爽快感を味わえるので、
制作側に対する評価も上がりやすいです。
で、この手法が見事に成功したのが
同じスタッフで作られたアニメ“バッカーノ!”だと思います。

ただ、バッカーノ!の場合は、
序盤に「これは何なんだろう」と
視聴者の興味を惹きやすいショッキングな出来事が
きちんと出されていたので、
視聴者はその謎を追いながら、
多数いるキャラクター達の過去や設定を知っていく事を
自然にできていました。
しかし、このデュラララ!!の場合、
面白い(視聴者が興味を持てる)事件が無いんですよね。
お話の胆である
首無しライダーことセルティ・ストゥルルソンにしても
・都市伝説と思っている人々
・普通に受け入れている人々
の両極端しかおらず、
一番普通の“怖がる人々”が
これまで出てきた主要キャラクターの中にいないので、
視聴者も普通に
「あ、そういうのが存在している(存在できる)世界なんだ」と
受け入れるだけで終わっています。
せっかく、突拍子も無い設定なんですから、
ここまでの序盤で、もうちょっと、
この首無しライダーへの興味を煽るようなお話になれば、
それに対する関心で、作品そのものに
視聴者に興味を持たせる事ができた上に、
キャラクターの描写のちまちまとした蓄積も
自然にできたのではないかなと思います。

上手く言えないのですが、
ここまでの放送を見た限りでは、
池袋の歴史の年表を、動画で見せられている感じがするんです。
事件が描かれている事で、多少の色付けはされていますが、
基本的には、いついつ、どこで誰が何をしましたっていう
まとめの映像ですよね。



これ、一番怖いのが、
上記で書いた“爽快感が味わえる”部分を
制作スタッフが失敗して、
お話がいつ面白くなるのかを視聴者が待っている内に
一度も面白いと思えないまま、放送が終わってしまう事です。
初回よりは面白くなっていると思うので
もっと面白くなってほしいです。

だらだらとした説明モノローグも
もうそろそろ無くなってほしいなぁ。



さて、前置きが長くなりましたが
今回の放送についての感想です。

カズターノと呼ばれているダフ屋が誘拐された話を中心に、
ダラーズの四人組が出てきました。
説明口調のモノローグによって
彼らは最初からダラーズだったわけではなく、
“ダラーズと名乗るだけでいい”というメールを受信し、
その要請を承諾した形でダラーズになったと
判明しました。
同時に、ダラーズが大きな組織で、
トップの存在が不明という事ですが……。

ダラーズって、本当は存在自体がもうあやふやで、
実態が無かったのに(本物のダラーズの人はいない)
誰かがわざと池袋を引っ掻き回す為に、
見込みのありそうな人にメールを出して
再興させたんじゃないですか?
まぁ、現時点での登場人物で
そうした事をしそうだと怪しめるのは
折原臨也しかいないわけですが。
もし彼が主犯格なら、
くだらない理由(退屈しのぎの為とか)で
わざと他人にもめ事を起こさせて、
それを端から見て楽しんでいるような気がします。

なので、ダラーズのトップも
とっくにチームから抜けていて
(池袋からいないとか、いい大人になっているとか)
実質的には存在してないんじゃないでしょうか。
それこそ、
かつてはカラーギャングに関わっていたらしい紀田正臣が
やっとの事で抜けた&もう関わっていないように、
元ダラーズのトップの人が池袋を歩いていても、
誰もがそれに気付かない状況にあるんじゃないかと
思いました。
(ただ、折原臨也はかなりの情報通のようなので、
彼は何でも知ってそうですが)

作中で誰が好きかと言われれば、
やっぱり折原臨也かなぁ。
でも、好きというより、
何をするのかが分からないので興味深いという感じです。
こんな商品があるって事は、臨也は人気なんでしょうか。
静雄とコンビで人気みたいですね。
まぁ、“殴り愛”は私も嫌いじゃないですww





矢霧誠二と張間美香の池袋徘徊は
まだ続いているようですが、
あれはお姉さん公認なんですか?
というか、あのお姉さんもちょっと変ですよね。
ブラコンが過度なように見えました。

とりあえず、時間があったら
これまでの放送を(序盤だけでも)
視聴し直そうかと思います。
せっかく2クールもおつき合いする作品なので、
どこか一つでも面白いと思える取っ掛かりを
積極的に見つけたいです。




────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第7話「国士無双」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-02-13 09:57  nice!(1)  コメント(2) 
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コメント 2

カガミ

 初めまして。
 デュラララ見てけっこうもやもやしてます。


 デュラララとバッカーノの違い、分かります。

 バッカーノは過激で熱かった。人殺しても自分の好きなことやろう! ってやつばっかりいて、物語をぐいぐい牽引してくれたのですが、デュラララはまるで真逆です。

 普通の高校生だったり、誰かの下っ腹だったり、請け負い人だったり。リアルで等身大なのかも知れませんねぇ。

 話の内容も、自殺止めて終わりとか、人さらいお仕置きして終わりとか。
 間にあることは少し特殊だったりしますが、結末がすごく普通で誰でもやりそうなんですよね。

 このことから、ラノベあまり読まない一般人向けに作られてるのかなぁと。


 過去にラノベでは、現代もの、死神、都市伝説、自殺ネタ、秘密組織を揃えたラノベにブギーポップがありました。

 けれどあれは毎回怪人が出てきて、それと対決する見せ場が面白かったと思います。

 まぁデュラララにはバトルまでは行かなくても、ドラマ的に盛り上がるシーンが見たいなぁと。

 なんだかんだ言いましたがラノベでは勢力が衰えてるジャンルなので、頑張って欲しいですね。

 長文失礼しました。
by カガミ (2010-02-13 04:38) 

さくら

■カガミ様
初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

> ラノベあまり読まない一般人向け

私は、まさにラノベを全く読まない一般人です。
で、私からすると、
“キャラクターや世界設定にだけ凝っているけれど
中身は日常だらだら話で終わる事が多い”というのが
ラノベ作品の特徴のような気がしますので、
頂いたご意見とは逆に、私は寧ろ、こちらは、
ラノベがお好きな読者層に向けた作品だなと思っています。

ただ、デュラララ!において
男性主人公が不用意に女性から好かれない/
ハーレム描写がない点では
ラノベの主流からは少しずれているのかなぁとは思います。
私は、そういう
奥手主人公+積極的ヒロインの組み合わせに飽きていますので、
この点では、デュラララに期待する事も多いです。
by さくら (2010-03-07 12:44) 

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