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感想:特集ドラマ「その街のこども」*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

1/17深夜にNHKで放送されました
阪神・淡路大震災の特集ドラマ「その街のこども」の感想です。
ネタバレを含みます。
私は生まれも育ちも関東なので、被災していません。


────

まず最初に私の状況から。
上記の通り、私は被災していません。
地震については、勿論、テレビで見て
──15年前のこの日、朝、テレビをつけたら
いきなり世界が変わっていた
(被災状況が映し出されていた)ので
よく覚えています。

私は、大阪港からできるナイトクルーズが好きで、
震災の後は、
あんなにきれいに見えていた神戸のイルミネーションが
無くなっている(暗い)事に
ショックを受けた事もあります。

神戸ルミナリエも何度か見ました。



今回、こういう作品が放送されると知り、
しかも、私の好きな役者さん(森山未來さん/佐藤江梨子)が
主演されるという事で
とても楽しみにしていたのですが、
実は、放送時間をすっかり失念していて、
気付いた時にはもう始まっていました。
私が見始めたのは、上記の二人が演じる勇治と美夏が
もう既に居酒屋に入っていて、
勇治が電話で会社の先輩から
「女の電話番号ぐらい聞け」と言われていたシーンです。
その後も、ドラマを見るだけでいられる状況でなく、
ちょこちょこ席を外していた事から
二人の会話が分からなかった部分もありました。



このドラマはドキュメンタリー風でしたが、
一部、脚本があった上で、
(お話のおおまかな流れや主要な台詞が、
役者さんに対して、前もって指示されていて)
後は役者さんのアドリブで演技をしてもらった作りなのでしょうか。
台詞がとても自然で、大変聞きやすかったです。
私は御影という街を知りませんが、
二人が歩こうとしていた距離は、
東京から川崎ぐらいでしょうか。
確かに、歩くのにはきついけれど、歩けないわけでもない
……そんなビミョーな距離だと思いました。

途中で挿入された、震災当時の映像は、
被災していない私ですら、見るのがきつかったです。
また、古くからある街なのに
新しい建物が多く建っているらしいと分かるシーンでは、
震災のせいでそうなったんだという事が
ひしひしと伝わってきました。
この辺は、映像の地理が分かる方なら
もっと辛かったのではないかと思います。



他人事となるといくらでも前向きな事を言えるのに、
自分の事となると怖気付いてしまったり
弱気になってしまったりした美夏の気持ちが
とても痛かったです。
また、美夏に巻き込まれる形で
彼女の帰路に付き合った勇治も。

東京の会社での回想は
(新しいマンションの模型を作っている時に
ガラスが割れた時の想定をしなくて良いと
上司から注意されたシーン)
私にもきつかったです……。
「そんな事を言ってもいいのかよ」
「現に、神戸ではガラスは割れたんだよ」
「地震が実際に起こるまでは、誰もそんな事考えてなかったんだよ」
「ガラスが割れる事なんて無いという考えが甘いんだよ」
と、言いたくなりました。
なんていうか、実際に被災した人間だからこそ、
後になってその経験を全く生かせず、
上司に進言しても「ンなモン、必要無い」と一蹴されるのは
悔しいですし、悲しいですよね。
確かに、マンション販売なんてものは、
客を騙してナンボ、客に売ってナンボの世界なのでしょうが
何も変わらないのは絶対におかしい事です。



最後、オジサンの家に行った美夏が泣いていましたが、
あれはなんで……?
というか、オジサンの部屋から戻ってきた美夏は
二枚の写真を持っていましたが、
もしかしたら、
あの写真に写っていたのがオジサンの家族で、
彼女たち(奥さんと娘さん)は
震災で亡くなったのでしょうか。
私は、オジサンのマンションを見つけるまでの会話を
見逃してしまったので、
ここが全く分からなかったのですが、
彼女があそこを訪ねられた事で
心に一つの区切りを付けられたのなら良かったと思います。



そして、来年は二人とも東遊園地に行くんですね。
物凄い人出ですから、
電話番号すら知らない二人が再会するのは難しいでしょうが、
二人がそれぞれ、相手が来ていると思うだけでも
意味がある事だと、私は思います。

良いドラマでした。



────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


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2010-01-18 17:27  nice!(0)  コメント(0) 
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