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感想:ドラマ「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」第10話「最終章・別れ」*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

フジテレビで再放送中のドラマ
「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」の感想です。
今回は第10話「最終章・別れ」です。
私は、本放送をリアルタイムで見ていました。
以下の記述にはネタバレがあります。
(後の回のエピソードに触れる事があります)


前回の感想はこちら。
第9話「引き裂かれた絆」

各話の感想記事のURLは
他の作品と共にこちらのページでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:再放送 視聴


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相変わらず、菜月が姑息な事をするので、
莉子が嫌な思いをさせられますが、
この回だともう、二人の関係は落ち着いてますね。
というか、ボストンから帰国したばかりの川崎さんの存在が、
前回から今回に掛けての引き
(次回に対する期待持たせ)だけで終わっているのが
勿体なかったです。
これ以上、二人の仲がこじれても仕方がないので
これはこれで良いのでしょうが、
今回の冒頭だけを見ると、
川崎さんに対して「何の為に出てきたの?」と
問いたくなるような
出オチのキャラになっていますね……。



さて、手術をした直輝とは反対に、
演奏会の欠員オーディションに合格した莉子は
コンサートも成功させて、
若手音楽家への道がようやく開けたわけですが
──ぶっちゃけ、「原石」と呼ばれるほど
莉子の演奏に魅力があるように聞こえない(見えない)のが
残念過ぎます。
そして、二流大学をやっとの事で卒業できた程度の実力の人が、
今さら原石と言われてもなぁ……という感じで
しらけてしまいます。
これが、莉子がまだ高校ぐらいの話だったら
私にもよく理解できるのですが……。
まぁ、実際、日本のトップオケでもなければ
遅咲きの音楽家なんてざらにいますし、
余計な回り道をして栄光を得るのは
ドラマの主人公(ヒロイン)が辿る道としては定番なので、
私も、ここはグダグダと文句を言ってないで
素直にお話に酔えば良いのでしょうが、
それでもツッコミを入れたくなります。

演奏については……
なんでセカンドバイオリンの莉子が
偉そうに主旋律を弾いてるのと思いきや
(第2バイオリンが主旋律を弾く事は偉そうじゃないのですが、
莉子の弾き方が、なんか偉そうに見えました。
偏見かもw)
ドヴォルザークの弦セレ第1楽章
(ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 作品22 第1楽章)は、
セカンドバイオリンが主題を奏でるんですね。
私、こちらはCDなどで聴いた事があるものの、
実際の演奏会で聴いた事がなく、
おそらくテレビでも見た事がないので
(見ていても覚えてなかった)
初めて知りました。

ポッと出の莉子が
末席とはいえファーストじゃおかしいので、
セカンドバイオリンが主旋律を弾く曲を
上手いこと見つけたなぁと思いました。
これなら、ヒロインの莉子に見せ場が多くても自然ですものね。



でも、その後の展開が嫌でした。
自分を好きだと言う直輝を信じたいと思いつつも、
常に傍にいる菜月に彼を取られてしまうのではないかという
莉子の恐怖は、私にもよく分かります。
こう思うのはとても自然な事ですし、
もし直輝から「絶対に大丈夫だから」と言われても
それを信じるだけで解消できる悩みではないと思います。

でも、恋の為に、みすみす大チャンスを逃そうとするのは
どうなのかと……。
以前、莉子に
バイオリニストの集団でデビューする話が持ち上がった際に、
脱がされそうになった事から、
ドン引きして、断わりましたが、
莉子には、何が何でも(どんな手を使っても)
プロの演奏家になってやるという気概が足りないですよね。
勿論、身体や金品を賄賂として要求されたり
自らそれらを差し出すような事があってはならないのですが、
莉子の場合は、恋と夢を両立させたい望みが、
逆に彼女の甘えになっていたと思います。

それにこれは、直輝にとっても嫌な事ですよね。
莉子が自分との恋の為に、大きな機会を棒に振るなんて、
それこそ、莉子が一人立ちしていない証ですし、
(莉子の人生が、直輝あってのものになってしまっている)
彼女の人生まで背負わされたのでは大変です。
しかも、これまでの莉子の言動からいって、
二人が喧嘩をしたら、彼女が直輝に向かって
「あぁ……あの時に軽井沢に行っていれば良かった!」とか
言いそうで、嫌です。



そして、たかだか国内での遠距離恋愛なのに、
わざわざ別れる+今にも死にそうな顔をしているのは
どうなのかと……。
いくらドラマの世界が大袈裟でも、これはないなと
リアルタイムで見ていた時も思ってしまいました。
二人とも──特に莉子が、相手に依存しやすい性格なので、
別れるのは正解なのでしょうが、
大袈裟だなと笑ってしまいます。

というか、話が元に戻りますが
演奏会の莉子も、私は駄目でした。
舞台に上がったなら、音楽に集中すればいいのに、
座席に向けた目で直輝を探すなんて
音楽を舐めてるんじゃないかと思わずにはいられませんでした。
それに、恋が上手くいくと音がキレイになるというのは
人間としてごく当たり前の事ですが、
そういうムラを無くして、
常に高水準の音を出してこそプロなので、
この時点での莉子は、
技術的にも勿論ですが、精神的にもプロじゃないなと思いました。

それと、演奏会での麻衣の髪型。
個性を出す為でしょうが、
ああいう場所でお団子にする(しかも頭のてっぺん)のは
マナー違反です。
後ろの人への配慮が足りないですよね。

そしてもう一つ。
莉子がスカウトされた際に、相手に対して
「あ、こないだバーで怒られた人!」という台詞が
彼女の口から出ますが、
これは生の舞台じゃないんですから
日本語を正しく使ってほしいです。
いくら台詞が口語体で、くだけた感じで言うのが普通だとしても、
これは酷過ぎます。
バーで怒られたのは莉子なので、
この場合、正しくは、
「こないだバーで私を怒った人!」です。
上記のままだと、相手が怒られた人になってしまいます……。
もしこれが脚本の通りなら、脚本家が一番悪いのですが、
こんなに明確な間違いを現場で直さない役者や監督も
どうかと思います。
また、役者(北川さん)が間違っただけなら、
尚更、何で直さなかったのかと、尋ねたいです。






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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第11話「最終回拡大75分SP完結編!!…旅立ち」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-01-06 14:09  nice!(1)  コメント(0) 
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