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おおきく振りかぶって感想:月刊アフタヌーン2010年2月号感想*ネタバレあり [おお振り:アフタヌーン感想]

月刊アフタヌーンで連載中の高校野球漫画
「おおきく振りかぶって」の感想です。
今月号(2010年2月号)は勿論のこと、
単行本未収録分のネタバレがあります。


本誌感想はカテゴリでまとめてあります。
他の号の感想をご覧になる場合はこちらをどうぞ。
おお振り:アフタ感想


────

先月号が初めての休載!だった為、
二ヶ月振りの本誌掲載でした。
なんか、前回は内容がとても濃かったので、
この二ヶ月間は、長かったような短かったような
……不思議な感じがします。



前回の「準決勝8」で
武蔵野第一の榛名の話がとりあえず終わりましたので、
今回は再び、合宿中のにしうらーぜのお話に戻りました。
というか、前回の合宿描写から間がかなり空いたので、
今回のお話を読んで、
「あ、まだ合宿中なんだっけ……」と思い出した次第です。

前回のラストで「振りかぶって投げる」宣言をした
三橋のその後が描かれました。
花井や沖君の例を元に、モモカンが駄目押しをする形で、
振りかぶって投げる事のマイナス点が挙げられましたが
それらには私も同意しました。
勢いがつく分、身体の軸はブレやすくなりますし、
実際、練習を必死にこなしたとしても、
それに見合うほどの飛躍的な球速アップには
繋がらないはずです。
(実際、今の三橋は落ちてしまったようですし)
それなのに、
どうしても振りかぶって投げたいという三橋の気持ちも
やっぱり分かります。
というか、高校野球で投手が好きな人
(球児/ファン問わず)なら
振りかぶる方が好きと言う人は多いと思います。
三橋もちょっと呟いているように、
そっちの方が、見た目が格段に格好良いんですよね。
それに、これは私の勝手な偏見なのですが、
“全力投球”という言葉は、
振りかぶって投げることにとても似合うと思います。



対美丞大狭山で足に怪我を負った阿部が、
球を受けたくて受けたくてうずうずしていて、
それを皆に茶化されていました。
いかにも阿部らしいエピソードだったと思います。
この後で描かれた、朝食作りでの餃子話でもそうでしたが、
阿部は基本的に短気なんですよね。
それでも、今回の足の件に関しては
養生が大事だと痛いほど分かっているので
彼にしては辛抱強く我慢していましたが、
それでも耐え切れず……といった感じでした。
阿部は本当に野球が好きなんだなぁと分かる
エピソードだったと思います。
三橋も、投げる事に対して過度の執着を見せていますが、
言葉は悪いですが“野球バカ”という点では
阿部も三橋に負けてないと思います。
最後、やっとお許しが出て良かったですね。
阿部は、ちょっと可哀相になるくらい必死だったので
その気持ちが報われて、本当に良かったです。



さて、餃子。
いつもは阿部に従って動く事の多い三橋が、
今回の調理では、阿部を優しい口調で細かく先導していたのが
大変面白かったです!
こうして欲しいと言うだけでなく、
何故そうするかの理由も添えているので
(無洗米は水のエコとか、味噌汁の味噌を入れるタイミングとか)
指示を受ける側の阿部がちゃんと納得しているのも
興味深かったです。
もしかしたら、意外にも三橋は、
彼自身がちゃんと理解していることに限りますが、
他人に物を教える事が上手いのかもしれません。
モモカンが思っていたように
これで二人の付き合い方が変われば良いですね。

ただ、球児が家で料理をする/しないについては、
専業主婦の子か、放任主義の共働きの子か……の差でなく、
その家の親と子の考え方の差だと思います。
ぶっちゃけ、阿部並みに野球漬けの生活をしていたなら、
本格的な調理ができなくても、あの年なら普通な気がします。
そして、親が共働きなら、
子が一人でご飯を何とかさせられる機会も多いでしょうが、
これだけ便利な世の中だと、いちいち作るのでなく、
コンビニやスーパーで買った物を食べて済ませる子も
珍しくないです。
育てられた環境がどうというより、
阿部にはご飯を作る機会がなく、
三橋には、そういう機会があった+本人にもする意欲があった
だけの事だと思いました。

でも、千代ちゃんに頼らず、
とうとうご飯を作れるようになっていて、何よりです。
千代ちゃんはマネージャーだけれど
雑務を一人で行なわなければならなくて大変だと思うので、
手を煩わされる事が一つでも減ったのなら、良かったです。
でも、阿部と接する機会が減っちゃって
もしかしたら、千代ちゃんには
ちょっと残念な事なのかもしれません。

朝から餃子は、私にはヘビーですが
餃子が炭水化物+野菜+肉であるのを踏まえれば、
一日中頑張る球児には良いのかもしれません。
豚汁も美味しそうでしたw



花井も沖君も、
投手としての力を伸ばしていて何よりでした。
基本的に三橋が頑張るとはいえ、
この二人が育たないと、公式戦では辛いので
着実に力をつけているようで嬉しいです。
また、今回は、球を捕りたがった阿部に押され気味でしたが、
田島も捕手として様になってきましたね。

そして、打撃練習ですけれど……
手にマメをいっぱい作っていたのは栄口君??
私、最初にここを読んだ時は
ザーッと読み流していた事もあって、
彼が田島かと誤解していて(黒髪だったので)、
その後のコマで、田島がその子にアドバイスをしていたので
「あれ?」と思ったんです。
でも、水谷君じゃないし、巣山君でもないし……と
順々に消していった結果、、
栄口君かなぁと思った次第です。
背番号無しの練習用ユニ着用+ヘルメット着用だと
髪の毛がないので分かりにくいです。
(追記)
マメを潰していたのは西広君じゃないかというご指摘を
頂きました。
言われてみれば、西広君ならマメも作って当然ですし、
ヘルメットからのぞく髪の毛も黒ですね。
それにしても、ここのマメの描写が生々しくて
あのコマを見る度に(そうだと分かっていても)
「おおお」と思ってしまいます。
でも、野球の基礎練は、
やったらやっただけ自分に跳ね返ってきますからね。
この成果が試合で出てくれると嬉しいです。
ご指摘下さった方々ありがとうございました。



それと、夏大終了から
素振りをするようになったという水谷君が
彼らしくて、笑っちゃいました。
それまでやってなかったらしい辺りがさすがですが、
呑気な彼でも、
夏大で負けたのは本当にショックだったんだろうなと
改めて思いました。



(追記)
大事な事なので追記します。
既に記事にしていますが
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-12-20-2
先日発売されたばかりのおお振りの単行本13巻と、
今月号のアフタにて、
おお振りのアニメ第2期の制作&放送予定が発表されました。
第1期は丁寧に作ってもらえていたので、
とても期待しています。
嬉しいなぁ。





(1/9追記)
久し振りに過去の「おお振り」をアフタで読み直したので
ちょっと追記しておきます。

今回、私が読んだのは、具体的に言うと
アフタの2008年9月号で、
阿部と三橋が初めて朝食作りをする回なのですが、
ここで、火を使うな刃物を持つなと三橋に命令していた阿部が
なんだか懐かしく思えました。
一方的な阿部の発言に対して、
途中で思わず口を出した千代ちゃんが泣きそうになったのも
むちゃくちゃ懐かしかったです!!
この時を思えば、この最新号で
調理において三橋がリードできる事になったのは
大変な進歩ですね。
改めて、これを実感しました。





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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
おお振りアフタ感想:2010年3月号

宜しければ、合わせてどうぞ。


2010-01-10 00:32  nice!(3)  コメント(0) 
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