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感想「小公女セイラ」第10話(最終回)奇跡の大逆転!美しき復讐が始まる*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBSのドラマ「小公女セイラ」の感想です。
今回は第10話「奇跡の大逆転!美しき復讐が始まる」です。
最終回です!

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  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら、
第9話「彼女を救うのはだれだ?」

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2009年秋冬 放送開始作品


────

美しいとの前置きがあるとはいえ、
タイトルに“復讐”と付けるのは
如何かなと思いましたが、
プリンセスとして復活した後のセイラが
現代っ子らしく、いい性格をしていたので、
こういうのもアリかなぁと思いました。

最後の、学院長の「ありがとう」は良かったです。
その前に流れた回想シーン
(学院長がセイラに冷たく当たる一連のシーン)も
上手く利いていて、
最後、卒業写真を撮影する際に、
全員が「ミレニウスの“ミ”」で笑顔になるところに
きれいに繋がっていました。

セイラが、プリンセスに戻って学院に帰ってきた当初は
「(使用人として雇われた事に対して、学院長に)
お礼を言うつもりはありませんが」と
言っていたのに、
最後、学院長にお礼を言われた事を受けて
セイラも彼女に「ありがとうございました」と言っていたのが
とても良かったです。



それにしても、最後の最後まで
制作側の主人公批判を感じられたドラマでした。
私は、以前の感想記事でも書きましたように、
強気な態度で正義を振りかざすセイラ(セーラ)を
苦手としていたので、
彼女を暗に批判するようなこのお話は、
見ていてどこかすっきりする部分がありましたが、
果たしてこれが良かったのかどうかについては、
未だに疑問が残ります。
ただ、最後の真里亜やかをりとのやり取りを見る限り、
(「ここ教えなさいよ」「それが物を頼む態度?」)
セイラはそれに全然負けてないようなので、
このドラマ版「〜セイラ」に限っては
これで良かったのかもしれません。

学院長に対しては、
セイラ自身にも思うところがあったのか、
(自分にも悪い部分があったと反省しているのか)
学院長職の続投を言い渡すなど、
結果的には恩情を返しましたが
(経営権を奪われたのは、
学院長にとっては却って良かったと思います)
使用人の夫婦二人には、
きっちりと復讐を果たしているのが、面白かったです。
ただ、学院の事を思えば、
料理にしろ雑務にしろ、他の人に任せた方が
効率も出来も良さそうですからね
二人をこのまま学院に置いてあげる
&一から鍛え直すという点では
これも恩情だったのかもしれません。
仕事を凄い人からタダで覚えられるだけでなく、
給金まで貰えると思えば、
充分、二人の為になっていますし。
セイラが二人の前に再び現れた途端、
「あなたはいつかそうなると思っていた」等と
お世辞を言われた後で
セイラがすかさず
「そういうのは結構です」と言って止めさせたのが
特におかしかったです。



パン屋のオバサンにお礼として
最高級のパンの定期注文をしたのは
お約束通りとはいえ、良かったです。
セイラが、恩着せがましく
オバサンの前に現れなかったのも良かった!
ただ、浮かれたオバサンの台詞
「あたしが良い事をしたから〜」は要らなかったです。
ちょっとわざとらしかったので。

アラン先生にはびっくりしました。
本当に、お金持ちの趣味として、
好きな人(学院長)のいる学校で
フランス語を教えていたんですね。
そんな事をする暇があるなら
自分の学校(ノーブル学園)に関われば良いのに……と
思ってしまいましたが、
学校の規模が大き過ぎて、
アラン先生が直接携わる必要はないんでしょうね。
そして、学院長へのプロポーズにはびびりましたww
さらっと言ってましたね、さらっと!
学院長は、昔から
自分が男女の恋愛には無関係だと
思っていたかもしれませんので、
自分を好きだと言ってくれた男が一人いたという事実は
彼女の淋しい心を救ってくれたと思います。

最後、ようやく、
笑美子先生が教職にやりがいを見い出してくれたのが
嬉しかったです。
私は、まさか彼女まで
真っ当な教師になれるとは思ってなかったので、
あぁ本当に大団円だと思いました。



最初から最後まで、
ネタドラマとしての印象が消える事はありませんでしたが、
カイトの故郷に帰った回以外は、面白く見られました。
放送前は、私が志田未来さんを苦手としているのもあって、
絶対に見ないだろうと思っていたので、
こうして視聴を続けたのは本当に予想外でした。
楽しかったです!

ちなみに、私にとっての一番の大当たりは
学院長・千恵子先生の少女時代役の溝口まりもさんです。
髪型が同じなのもあって、
樋口さんと似てましたし、かわいかった!
ぶっちゃけ、セイラママより好きでした。




────

感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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2009-12-20 08:20  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

みー

はじめまして、こんにちは。

こちらのブログのドラマ感想をいつも楽しく拝見させていただいています。
とくに、この小公女セイラを見るに至った経緯が自分とまるきり同じだったので、勝手に親近感を覚えてとても楽しかったです。
私もこのドラマに関しては全く見る気がなかったのですが、チャンネルを回して見始めたら結構うまく作られていて原作とは別物として楽しめました。

ところで少し気になったていたのですが、この感想にたびたび出てくる「原作のセーラ」は小説版のほうのセーラなのでしょうか?それともアニメのほうのセーラなのでしょうか?
推測のコメントで申し訳ないのですが、もし小説版をお読みにならずにセーラへの印象をお持ちになっているのでしたら、すごーーく勿体無いですよ。
なぜなら小説版(原作)のセーラは自分の正義を振りかざすようなことはしていないからです。彼女はある意味とても子供っぽく、自分が公女様ならどう振舞うか?というお姫様ごっこをかなり真剣に考えて行動しています。お姫様の都合の良いところだけを夢想するのではなく、逆境にあってもその「公女様のつもり」を貫き気高くあろうとする。それがセーラの良いところとして定着するんですね。
「小公女」の面白さは風変わりな少女セーラの精神世界にこそあるのですが、それがアニメやドラマ、映画といった二次創作的なものになるとその微妙な心地よさが消えてしまうんですよねー。勿体無いことです。
by みー (2009-12-23 19:43) 

さくら

■みー様
初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

原作の小説については
それこそ幼かった頃に読んだ事があるのですが
すみませんが、セーラを苦手としていた覚えがあります。
なので、私の中ではアニメ版も原作も
セーラに対する印象はあまり変わっておらず、
文中の記事も、そのせいで記述が混同しておりました。

尤も、上記の通り、これは私が子供だった頃の印象を元にしており、
大人になってからは読み返していないので、
また読んでみたら、セーラに対する印象も変わるかもしれませんね。

by さくら (2010-01-10 20:34) 

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