さくらもちモチ

感想@アニメ「君に届け」第11話：とくべつ？*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「君に届け」の感想です。
今回は第11話（Episode 11）「とくべつ？」です。
ネタバレがあります。
原作のこの部分は読んだ事がありません。


前回の感想はこちら。
【第10話「協力」】

各回の感想記事のURLは、他作品も合わせて
こちらの一覧ページにてまとめています。
【アニメ感想一覧：2009年10月〜2010年3月】


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今週も面白かったです。
この期に及んで
風早君への恋心に全く気付かない爽子は
あり得ないほど鈍感なので、
こういう相手をライバルにしなきゃならなかったくるみちゃんが
逆に可哀相になってきます。
勿論、圧倒的に悪いのはくるみちゃんなんですが、
爽子の素直過ぎる性格に彼女が煽られた部分もあるよなぁと
思わずにはいられませんでした。

くるみちゃんから先に「風早が好き」と言われて
釘を刺されたにもかかわらず、
素直に「やっぱり協力できない」と言った爽子は
本当に凄いと思います。
空気読まな過ぎww
でも、そこが凄いです。
普通だったら、くるみちゃんに遠慮をしてしまって
何も言えなくなりますよね。
くるみちゃんにしたって
自分が先に言ってしまえば、相手が言い辛くなる事を狙って、
爽子に対してわざとああ言ったわけですし。

爽子に悪気がない分、余計に
くるみちゃんが苛立った気持ちは、私にもよく分かります。
くるみちゃんも、爽子に対して変な策を練らないで、
正々堂々としていれば良かったんでしょうが、
これまで（中学時代から）裏工作が上手く成功していた分、
自分が失敗する可能性なんか
全く考えてなかったんでしょうね。
調子を狂わされたくるみちゃんのいら立ちが、
爽子に対する文句に出ていました。
「ずるいよ、爽子ちゃん……。
ちょっと陰気で周りがドン引きだからって
何もしなくても風早に構われて……。
私なんて──私みたいに可愛くて人気者は
努力するしかないんだからね！」の台詞は、
本当に見事だと思いますww

ただ、この台詞からは、
くるみちゃんの必死さが見えます。
誰よりも風早君を見ているくるみちゃんだからこそ、
彼が爽子に惹かれているのも、よく知っているはずです。
けれど、風早君が爽子を好きだと認めるのは、
くるみちゃんのプライドが許しません。
風早のカノジョに相応しいのは自分だけだと、
くるみちゃんは思っているわけですから……。
だから、風早が爽子をいちいち構っているのは
彼女が陰気で、周りから相手にされてないが故の同情だと
したいわけで。
こういう台詞を聞くと、
くるみちゃんが哀れでなりません。



でも、ほとんどの人が知らないくるみちゃんの素を知っても、
戸惑うだけで終わっている爽子はいい子だなぁ。
こういう部分で、爽子の良さを痛感させられます。
二人で、ソフトボールの試合に出た風早君の応援をしているシーンは、
おかしくてたまりませんでした。
本当は風早君が爽子に対して手を振ったのに、
それを知ったくるみが
いち早く爽子に牽制を入れたシーンも面白かったです。

そしてくるみちゃんは、
真田君を無理に巻き込むつもりみたいですね。
爽子の“とくべつ”を彼に向けさせようとして画策しているのも、
可哀相というか、哀れというか、
「くるみちゃんは全然懲りないなぁ」と
私は苦笑してしまいました。

でも、爽子に対して攻撃が全然効かないのに
それでも頑張るくるみちゃんを見ていると、
前よりも彼女が好ましくなってくるから不思議です。
それに、爽子も気付いてましたが、
くるみちゃんって、自分が「うめ」と呼ばれるのを嫌っているからか、
こうなっても、爽子を「貞子」とは呼ばないんですよね。
ここが、私はとても好きです。







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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
【第12話「恋愛感情」】

宜しければ、合わせてどうぞ。

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