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感想:ドラマ「ライアーゲーム シーズン2」第6話 謎の秘密兵器*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

フジテレビのドラマ
「ライアーゲーム シーズン2」の感想です。
今回は第6話「謎の秘密兵器」です。

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

私は原作の漫画を読んでいません。
シーズン1のドラマは総集編を見ています。
以下の記述にはネタバレがあります。


前回の感想はこちら。
第5話「最終決戦へ向けて」

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2009年秋冬 放送開始作品

────

前回の放送でリハーサルが終わりましたので、
今回は“天使と悪魔”の本番がいよいよ始まりました!

面白かったです!
今回は、秋山と葛城リョウ──この二人が、
いかに多くのプレイヤーからの信頼を得られるかが
ポイントになっていました。

主人公のナオをよく知っている私たち視聴者にしてみれば、
彼女や秋山が言っている事が正しくて
たとえ彼らが嘘を吐いたとしても、そこには何らかの策があり、
最後まで彼らを信じていても大丈夫だとの安心感を持てます。
また同時に、葛城リョウが間違っていて、
彼女の策に迂闊に乗ると、騙されるだけでなく
上手く利用されて捨てられるかもしれないとも
想像がつきます。

しかし、この作品の登場人物にしてみれば、
その多くが、ナオや秋山が正しいとは分かってないんですよね。
前回の放送でのリハーサルもそうでしたが、
皆がナオの言う通りにしていれば
全員が勝ち上がられるんです。
逆に言えば、皆からの信用を無くしてしまったナオは、
全員で勝ち上がる為に、
皆の信用を再び得なければならなくなったわけで。
いつの間にか
“誰を信じるか”でなく、
“他人に自分をいかに信じさせるか”が
問題の焦点になっていたのが、見事だと思いました。
この“天使と悪魔ゲーム”は、
個人が誰かを信じるゲームではなくて、
主導権を握った者が他人に信じてもらうゲームなんですね。
うん、面白いです。



秋山について。
当初、ナオとキノコ以外のプレイヤーが
葛城リョウの元に行きかけた時に
一言でそれを止めさせたのが凄いです。
前回放送されたリハーサルで、
三人以外のプレイヤーが全員悪魔になった際の首謀者が
葛城リョウである事を暴いた実積が効いていて、
他のプレイヤーからの信頼を得る事に繋がっていたんですね。

次の、“ヴァシリスキー回路”云々による
天使と悪魔を判別する秘密兵器
(紐に吊るしたただの球ww)ですが、
これは私にも、秋山が自分で振っていたのだと
予想がついていましたので、
葛城にバラされた時も意外に思いませんでした。
でも彼女の狙いは、この策を壊す事だけでなく、
秋山とナオに対する信頼を
皆から失わせる事にあったんですね。
私は、ナオと秋山とキノコが結託している事が
周知の事実だと、何故か思っていたので、
皆がそれを知らないという事に逆に驚いてしまいましたが、
このタイミングでそれが皆に知られるのが
大きくマイナスに響いていたので
大変面白く感じられました。

この嘘で秋山が行なったのは
言わば“あぶり出し”ですよね。
まず最初に、
秋山自身が属性を知っている人間にテストを受けさせて、
他のプレイヤーからの信頼を得ていました。
(キノコ*悪魔→ナオ*天使)
ここで、あの秘密兵器の信憑性を高めた秋山が
他のプレイヤーを煽っていたのが面白かったです!
ここ、水が流れていくように
速い映像でお話が進んでいたので
放送をリアルタイムで見ていた時は
気付かなかったのですが
こうして感想を書きながら落ち着いて考えてみると、
秋山は人の心理を上手く利用して
天使だけを上手くあぶり出したんだなという事が
よく分かりました。

というのも、あの選別テスト。
キノコとナオに対して行なわれた事によって
(二人の結果が悪魔と天使に分かれた事も含めて)
秋山に信頼が寄せられるようになったわけですが、
天使の人間にとっては、
あのテストを受けても全然構わないわけです。
さっさとそのテストを受けて、
自分を天使だと秋山に証明してもらった後で、
既に検査済みの天使(ナオ)と接触して
十字架を増やせば良いので。
逆に、キノコ以外のもう一人の悪魔は、
あのテストの信憑性が上がれば上がるほど、
テストを受けるのを拒否したくなります。
(自分が悪魔だと知れるとまずいので)
秋山は、天使の人間だけが挙手しやすくなる状況を
わざと作ったんですよね。
これ、天使の人間にメリットがあるのは勿論ですが、
誰が天使であるかが一人でも多く分かれば、
自動的に、残った面子から
誰が悪魔であるかが絞りやすくなるので、
秋山自身にもメリットがあります。
まさに、
“悪魔の人間が
他人にそうだと知られたら不利”というルールを
上手く使った策だったと思います。
葛城リョウに邪魔されなかったら
もっともっと十字架を増やせたでしょうね。



さて、葛城リョウの策によって、
十字架を四本得られた天使のプレイヤー三人が
「もう関わらない(誰とも接触しない)」と
宣言してしまったわけですが……。
依然として
もう一人の悪魔が誰かが分からないのもあって、
ナオはピンチですよね。
どう考えても、普通の策で勝てない事は明らかで、
あのメガネ君が味方についた事がポイントになると思うので
頑張ってほしいです。



ところで、
十字架を四本得られた途端に寝返るような言動をしたキノコに対して、
その前に秋山が懸念を見せていたと分かったのが
面白かったです。
天使になった途端に、キノコが自由に動くようになり、
自分たち(秋山とナオ)を裏切る行動に出る
──まんまとその通りで、笑ってしまいました。
でも、このままだと、キノコの心に成長がないので、
最後の最後に、自分が救って貰えたお礼として
彼がナオを救う展開になってくれたらいいなと思います。
(今回、キノコを天使にしたのはナオなので)





────

感想は以上です。

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続きの感想も書きました。
第7話「クライマックス」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-12-16 16:35  nice!(1)  コメント(0) 
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