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感想「小公女セイラ」第9話 彼女を救うのはだれだ?*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBSのドラマ「小公女セイラ」の感想です。
今回は第9話「彼女を救うのはだれだ?」です。

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  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の感想はこちら、
第8話「魔法のようなプレゼント」

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
テレビドラマ感想一覧:2009年秋冬 放送開始作品


────

次回が最終回ですので、その一つ前である今回は
一番盛り上がるお話でした。

セイラが、謎のお友達に優しくしてもらいながらも、
真理亜から「死ねばいいのに」と冷たく言われたり、
味方だったアラン先生に去られてしまったり、
学院長に逆切れされたり……した結果、
自ら学園を去りました。
以前、まさみに「水くさい」と注意されたのを受けてか
今回のセイラは、まさみ、カイト、学院長宛に
置き手紙をしていましたね。



当てにしていた寄付金が、突然、パーになって
誰かを怒らずにはいられなかった学院長の気持ちは
私にもよく分かります。
でも、あれをセイラのせいにするのは筋違いですよね。
しかも逆ギレww
学院長の性根がねじ曲がっているのは、
今、始まったばかりの話ではないのですが、
これはないだろうと思いました。
彼女がセイラに冷たく当たっているのは事実なんですから。

そして笑美子先生。
いくらお姉さん(学院長)が怖いからといって
自分の過失を黙っているのは、
人としてもそうですが、
先生という立場を考えれば非常にまずいと思います。
多分、笑美子先生にしてみれば、
何も分からないまま学院長に起こされて、質問されたから、
事情を詳しく説明する機会を逃してしまったんでしょうが、
内偵者を不用意に学院に入れてしまった過失は
笑美子先生に非があると思います。
というか、こういうお嬢様学校だからこそ、
部外者による不意のチェックにも対応できるよう、
常日頃からきちんとしてないと駄目だと思うんですが……。

それと気になったのが、
多額の寄付を貰うと、その生徒を特別待遇をする件です。
そもそも、
親の寄付金を当てにしないと成り立たないほど
学院の経営が悪化している時点で、駄目なのですが
これを問題にすると長くなるので
今はとりあえず置いておきます。
それに、この問題は
次回で、再びプリンセスとして復活したセイラによって
学院が買い取られる事で、解決するようですし。

で、私が何を気にしたかというと、
生徒の親のご機嫌取りをしないと学校運営が難しくなる事から、
学院長は常に生徒の親に振り回されるわけで、
そうした事が、
“多額の寄付金を払う親に頼まれたら、その子を特別待遇にする”事に
繋がったのだと思いますが
これが、学院を駄目にしている原因ですよね。
寧ろ、お嬢様学校なのだから、
“いくら寄付金を積まれても特別待遇しない”
姿勢を取るべきなのに……。

今回、真里亜がセイラに向かって、
「あなたが来る前は平和だった」みたいな事を言ってましたが、
セイラに限らず、
金持ちの子女が入学して、学院から特別待遇を受ける度に、
生徒の間で大小様々な問題が
秘かに起こっていたのだろうと思いました。

まぁ、セイラの場合は
カイトが指摘した通り、彼女にもその原因があるのですが。



カイトの指摘については
とても上手いな!と思いました。
セイラが、童話“裸の王様”に出てくる、
最後に「王様は裸だ!」と叫ぶ正直者の少年であるとの例えは、
物凄く適確だと思いました。
私は、正論を強気な口調で話すアニメ版のセーラを
とても苦手としています。
このドラマ版のセイラに対しても
威圧感を覚える事から苦手だと思っていたのですが、
この嫌な感じ(笑)を上手く言えなくて、
こうしてドラマを視聴した後に感想を書く度に、
もやもやとしていたんです。
でも今回、上記のカイトの指摘を聞いて、
「あぁ! そうそう! それだよ!」と
物凄く納得しました。
これ、どなたの案なのでしょうか。
脚本家さんかなぁ。
凄いなぁ。



アラン先生から昔話を聞かされた学院長が、
回想で出てくる少女時代のような顔で泣いていたのが
大変良かったです。
このドラマ、なにげにキャスティングが良いですよね。
そして、幼かった頃のアラン先生に
学院長が自ら話していたとはいえ、
彼女の複雑な心境を彼がよく知っていたとは……。
大好きだけど大嫌いで、
大嫌いだけれど、憧れてしまう部分もあるというのには
物凄く共感できました。
また、学院長とセイラの母親の関係は過去のものですが、
現在を表わす関係として、
今のセイラと真里亜が同じようになっているのが
面白かったです。

原作通りなら、最終話で
セイラと真里亜は仲直りするので、
負けず嫌いな真里亜の台詞を聞けるかもしれないのが
今から楽しみです。

でも、セイラが学院を買い取るのはちょっとなぁ……と、
実は思っています。
一応、前回の一件で改心したとはいえ、
セイラはもうちょっと人付き合いを勉強してから
(でもあの待遇が続くのは可哀相なので、いち生徒として)
お金持ちになった方が、
彼女自身の為になると共に、
彼女と付き合う周りの人間の為にもなると思います。



そして残念だったのが、
セイラの屋根裏部屋が勝手に飾られるシーンが
詳しく描かれなかった事です。
あれから毎日続いていたようですが、
セイラがあそこで楽しく過ごす様子を
もっともっと見たかったです。




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感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第10話(最終回)「奇跡の大逆転!美しき復讐が始まる」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-12-13 03:09  nice!(0)  コメント(0) 
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