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感想@アニメ「ささめきこと」第10話:ハプニング・イン・サマー*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「ささめきこと」の感想です。
今回は第10話(その十)「ハプニング・イン・サマー」です。
私は原作の漫画を読んでいません。
以下の記述にはネタバレがあります。


前回の感想はこちら。
第9話「ひまわりの君」

各話の感想記事のURLは、他作品と共にこちらでまとめています。
アニメ感想一覧:2009年10〜12月


────

前回の感想記事でも書きましたが、
私はリアルに同人誌を作っていて、
即売会で頒布しています。
なので、あずさちゃんが必死になる気持ちは
痛いほどよく分かるのですが、
今回のお話は、前回と同様に
見ていられませんでした。

あずさちゃんは、前回に引き続き、
初めてできた“趣味の合う友達(勘違い)”である純夏に
すっかり舞い上がってましたね。
一人で盛り上がって、一人で突っ走って。
でも、今回の製本時(というか帳合)にトラブルがあったように、
他人に手伝ってもらう/一緒にやるという事は
そのせいで足を引っ張られる可能性もあるわけで。
それをちゃんと考えないで、
目先の幸せだけに浸って浮かれているから
ああいう事があるんだよなぁと、
私は冷めた目で見てしまいました。

大体、母親がお茶の差し入れをしていた事からいって
これまでもあんなふうに
あずさちゃんは製本中に作業をしながらお茶を飲んだのかなぁと
思ってしまいました。
実際にああやって製本している人間としては、
とても信じられない話です。
お茶の差し入れをしてもらえるのは嬉しい事ですし、
本当に有難いけれど
紙を扱う作業中であるのを第一に考えたら、
差し入れは別の部屋に用意してもらって、
飲食するならその部屋の中だけにするべきだと思います。

誤字の問題にしても、
その部分に訂正の紙を貼って済ませれば良かった話です。
自分一人で本を作っているのなら、
気が済むまで好きなだけやり直せばいいでしょうが、
他人にも迷惑を掛けている時に、ああするのは、
いくら純夏が言い出した事でもまずかったと思います。

勿論、作中で何かしらのトラブルが起こらないと、
お話にならないので、
各エピソードはわざと脚色してあるはずです。
よって、私がここで現実を持ち出して
作品に対していちゃもんをつけるのは不毛な行為なのですが、
被害者ぶって泣いているあずさを見ていたら
不満を抱いてしまいました。
普通の視聴者なら、
既に帳合済みの分を純夏にバラバラにされたり、
母親にお茶を掛けられて、コピーを台なしにされたりしたせいで、
あずさちゃんを可哀相だと思うかもしれません。
でも、あずさちゃんの立場を思えば、
彼女が純夏や母親に文句を言うのは筋が違うと思います。



純夏も……人が好いから断れないんでしょうが、
あずさちゃんにずるずると付き合うのは、
純夏にとってもあずさちゃんにとっても
宜しくないと思いました。
あずさちゃんはすっかり純夏を誤解していて、
自分と同じように百合の作品が好き、同人誌が好き……と
思い込んでいるけれど、
純夏が興味を持っているのは風間さんだけです。
今はあずさちゃんが舞い上がっているから、気付いてませんが、
その内、いくら彼女でも
彼女自身と純夏の気持ちの差に気付くと思います。
その時になって、純夏があずさちゃんに
「いやぁ、実は同人には興味がなくて」と明かすのは、
失礼ですし、
余計に彼女を傷つける事になるのでは?と思いました。

女子部の合宿参加の件についても、
あずさちゃんは最初から
純夏が一緒に行ってくれるものと思い込んでいた反面、
当の純夏は、
「『行く』って言ってないから、製本を終えてずらかれば大丈夫」と
思っていました。
これについても、純夏は狡いなぁと思いました。
あずさちゃんを傷付けたくないという純夏の気持ちは
確かに本音なのでしょうが、
これって、自分が悪者になりたくない保身とも言えると思います。
実際、純夏の行動を穿った見方で言えば
あずさちゃんに期待させるような行動を取っていながら、
心の中では裏切る気満々……という事になります。
今回は、結果的に、
純夏はあずさちゃんと一緒にイベントに参加しましたので、
実は女子部の合宿に行く気だった彼女の本心が隠されたまま、
当日が終わりましたけれど、
決して良い事ではないと思います。

大体、これであずさちゃんは
今後において更に調子に乗りますよね?
勿論、人の話を聞かないあずさちゃんも悪いですが、
あずさちゃんを調子づかせておいて、
本心は全く違う純夏にも
問題がないわけではないと思います。
現実だったら、なかなか大変な問題になりそうですが
こちらは二次元の世界なので、そうならないっぽいところが
なんとなく落ち着かないです。
制作側の都合の良さを感じてしまいます。



さて風間さん。
「うわー」と思いました。
これまで私は、
作中の登場人物の中で風間さんが一番好きだったのですが、
今回、彼女が純夏に発した嘘で、ドン引きしました。

風間さんにしてみれば、ああ言った事に他意はあまりなくて
──実際、彼女は純夏に会いたい、純夏を見たいと望んだから
わざわざ一人でイベントに足を運んだはずなので、
気分的な事だけで言えば
あながち嘘ではないのかもしれません。
こう言えば純夏に喜ばれる……ぐらいは
風間さんも察しているでしょうが、
彼女の気持ちを弄んだ、翻弄したとは
微塵も思ってないと思います。
でも、嫌だったなぁ。

なので、
純夏、風間さん、あずさちゃん……と
主要人物の嫌な面を見てしまった気になったので、
私にとって今回は、見ていて気分が宜しくなかったです。
本当にキツかったです。



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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第11話「なんでもない」

宜しければ、合わせてどうぞ。


2009-12-10 15:36  nice!(1)  コメント(0) 
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