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感想:「DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)-」第9話「出会いはある日突然に」*ネタバレあり [アニメ感想]

*長々と追記(+追記訂正)しました


アニメ「DARKER THAN BLACK -流星の双子-(第2期)」の
第9話「出会いはある日突然に…」の感想です。
以下の感想には、ネタバレを含みます。
第1期についてはDVDで最後まで視聴しました。


前回の感想はこちら。
第8話「夏の日、太陽はゆれて…」

各話の感想記事は、第1期「黒の契約者」と共に
下記の一覧ページにてURLをまとめています。
アニメ感想一覧:DARKER THAN BLACK


────

第二期の最終回まであと残り僅か……というところで
超展開が来ました!!
やっぱり、普通の超能力者バトル話で終わらないのが
DTBですね。
面白かった。
三十分があっという間でした。
今回は私にとって神回だったなぁ。
いっそ、毎週二時間ぐらい放送してくれれば良いのに。



今回も
事実の整理+感想
+当たらない想像(妄想)ばかりになりそうですが
始めていきます。

まずは、なんといっても驚愕のCパート。
やっと再会できた蘇芳と、彼女のお母さんの台詞。
母「まさか……」
蘇「だから、蘇芳だよ」
母「嘘言わないで。蘇芳じゃない、蘇芳のはずない。
だって……あの子は……八年前に死んでるの」
ここ、蘇芳の鼓動のような効果音が
ドクンドクンと入っていた上に、
彼女の顔のアップなので、見ていて辛かったです。
今回のお話は
“蘇芳の胸のドキドキ”がテーマの一つだったようで、
蘇芳は茅沼キコに胸を触られたり
(黒に次いで二人目ですね)
黒(ヘイ)に会いたいと思ってドキドキしたりしていましたが、
こういうドキドキは、正直、あまり見たくなかったです。
私の心臓にも悪いので。
でも、不謹慎ながら、とても面白かったです……。

おそらく、母親の言葉は真実ですよね。
となると、蘇芳と紫苑という双子は確かに存在していたけれど、
八年前に蘇芳だけが亡くなっていた事になります。
もし本当にそうなら、今の蘇芳は、
紫苑と同じ外見をしている事からいって、
彼のクローンか、
死亡した蘇芳の細胞から作ったコピーか、
新規に生み出された擬似生命体のようなもの(ドール含む)
なんでしょうか。

この第二期の冒頭から二年前に起こったのが、
第一期のラスト(トーキョーエクスプロ−ジョン)です。
この時にあの流星が落下したのは確かなので、
初回や、過去回想で何度も出てきている
紫苑が契約者となった事故よりも前に、
本物の蘇芳は亡くなっていた事になります。
そして、少し前の回で出てきた
水族館での回想(クジラ云々)は、
多分、まだ本物の蘇芳が生きていた頃ですよね。
南米のゲート消失(天国戦争)は、
第一期の五年前なので、
トータルでいうと、七年前でしょうか。
蘇芳はそれより前に亡くなっていた事になります。

時間軸を整理すると、
ゲート誕生→水族館鑑賞→蘇芳死亡→天国戦争
→紫苑が契約者化→現在
で、良いのかな。


あぁ、それにしても、蘇芳はショックだったろうなぁ。
Bパートの終わりで
母親が「嬉しい……紫苑」と発した時は、
私も「せっかくの再会なのに、そりゃないよ。お母さん」と
ツッコミを入れてしまいました。
蘇芳も多分、紫苑と間違われた事については
ちょっと複雑な心境になったと思いますが、
それよりも、
母親と久し振りに再会できた喜びの方が大きかったはずので、
「ま、いいか/この服装じゃ、分かってもらえなくても仕方ないか」と
自分を無理に納得させたはずです。
だからこそ、母親に二度目に車内で間違われた時に、
蘇芳はちょっと苦笑気味に訂正したんですよね……。
それがまさか、こんな事態に繋がっていたなんて。
私もショックでした。

ただ、作中の世界では、
記憶を消すME技術が横行しているので、
父親の意思で母親にそれが使われた結果、
彼女が「蘇芳は死んだ」と思い込まされている可能性も、
ないわけではないと思います。
といっても、今回はもう第二期の終盤に入りつつあるのを思うと、
母親が言っている事は事実で、
蘇芳は本当に亡くなっているでしょうが……。

蘇芳が人でない存在なら
問題となってくるのが、札幌で彼女が初潮を迎えた件です。
私は以前の回の感想記事で、これを、
蘇芳が紫苑から脱却する
(双子がそれぞれ一人立ちする)エピソードだと
想像していましたが、
今回の放送を見た後では、
全く別の事を表わしていると訂正せざるを得ません。
これまで私は、蘇芳は女、紫苑は男と思ってきましたが、
本当は紫苑も女である可能性もあるように思えてきました。

また、人体のコピーやクローン生成が
あっさりと可能である設定なら、
第一話で、双子の父親の死体が出たにもかかわらず
彼が今も紫苑と共に生きている理由がつくなぁと思いました。
研究所で殺されていたのは、やはり
予め用意されていた父親のコピーかクローンだったのかもしれません。



蘇芳が、初めてマダム・オレイユと会いました。
マダム・オレイユが、
できる事なら関わらない方がいい人物であるのは明白なので、
今後の蘇芳が心配です。
今回のマダム・オレイユは、彼女自身も言っていたように、
単に蘇芳に会いたかったんだと思います。
なので、蘇芳の母親が午後八時の便で帰国する旨の伝達と、
「あなたが一番会いたい人は?」という呼び掛けを
蘇芳に対して行なっただけ終わったという、
制作側に都合が良い(お話を進めてくれる)キャラクターに
なってましたが
この先において、彼女がこれで終わるわけがないですよね。
不安です。

ところで、後から追いかけてきた茅沼キコ達が
マダム・オレイユの姿を見てないそうですが、
かつて、国立天文台を訪れた未咲さんの前に
彼女が不意に現れた件も含めて、
もしかしてテレポートみたいな能力を使えるんでしょうか。
いえ、私は、マダム・オレイユが従えている
金髪の双子ちゃんのドール(?)ばかりを気にしていて、
彼女自身が契約者であるか否かについての検討をするのを
すっかり忘れていたので、
今回の放送を見て、
「マダム・オレイユも契約者である可能性があるのか!」と
今さら気付いたんです……。
それと、さすがに、
マダム・オレイユがアンバーという可能性はないですよね。



蘇芳は、完璧に黒(ヘイ)に惚れちゃったんでしょうか。
今回、黒(ヘイ)がようやく髭を剃った事で
一気に若返ったので、
二人が再会したら、蘇芳は更に彼に惚れちゃったりして……。
でも意外に、蘇芳から
「前の方(髭があった方)が良かった」なんて事を
言われる可能性も、あるのかもしれません。

でも、蘇芳が黒(ヘイ)に惹かれれば惹かれるほど
……それを彼女が自覚するようになればなるほど、
今回の放送で判明した上記の事
(蘇芳はとっくに亡くなっている)が
重くのしかかってきます。
もう一人のヒロイン・銀(イン)が生きていますし、
黒(ヘイ)との間には因縁もありそうなので
(どうせ、黒を助ける為に
銀がその身を投げ出したとかだと思いますが)
この第二期の最後で、蘇芳が
黒(ヘイ)に対する恋心を本気で自覚した直後に
亡くなるような気がしてなりません。
だって、恋心を自覚する(人を好きになる)のって、
蘇芳の一つのテーマですよね。

第1話で、ターニャに告白をするニカを見る
(よく分からないけどとりあえずドキドキ)

その後のロシア編で、
変わってしまったターニャと
ずっと気持ちを変えなかったニカを見る

札幌編でノリオと会う
(ノリオを見てニカと似ていると思う)

黒に惹かれ出す(?)

銀らしき観測霊に嫉妬

マダム・オレイユによる
「あなたが一番会いたい人は」との質問を受けた時の
「僕が会いたい……(人は、黒)」との答え

という感じで。
これまで蘇芳については
この先、黒(ヘイ)もしくは紫苑と生きていく展開もあるかなと
思っていましたが
今回の放送を見たら、
彼女が亡くなる可能性が更に高まった気がしてなりませんでした。
蘇芳が本物の人間だったら
この先も生きていける可能性はあるけれど、
もしクローンやドールといった擬似生命体なら
最終回で亡くなるんだろうなと思ったわけです……。

でも、このお話の制作陣は
視聴者を騙そう、面白がらせようとの欲に溢れている
素晴らしい方々なので、
私のような視聴者に「蘇芳が死にそう、死にそう」と思わせておいて
実は無事に生存というパターンも、充分にあり得ると思います。
というか、あってほしいです!!!!
今回の蘇芳は、いつになくとても可愛かったので!!!



さて、紫苑。
ターニャの狙撃後、どうしたのかと思えば、
武器(対戦車用ライフル)と、空の薬莢を残したまま
父親と共に逃走していました。
使用したのが蘇芳と同じ武器なのに、
使用後には武器を簡単に消せる彼女と違い、
紫苑の場合はそのまま残されていたという点が
非常に興味深いです。
武器から判明した、彼が左利きらしいという点も。
まさに蘇芳は、鏡に写った紫苑なんだなぁ。
この辺の謎も、蘇芳の正体と深く関わっているんでしょうね。
あそこに残されていたのを思うと、
紫苑があの武器で誰かを狙撃する展開はもう無いのでしょうか。



次は黒(ヘイ)。
上記の通り、無精髭を剃ったので
一気に若返り、格好良くなりました!
以前の、荒んだオヤジ風な黒(ヘイ)も好きだったけれど、
第一期のDVDで馴れ親しんだ彼が戻ってきてくれて
私は本当に嬉しかったです!!
以前にあった調理シーンや大食漢シーンと同様に、
彼の髭剃りシーンを見られたのがこんなに嬉しいなんて!と
テレビのこちら側ではしゃいでしまいました。

何と言っても、未咲さんとの再会において、
もしも仮に、黒(ヘイ)があの髭面を晒していたら
「あなたは李君……? いえ、違う。彼はこんなんじゃない」と
彼女に思われたかもしれないので、
今回、彼が彼女の前に登場した際には
(スタッフさんが意図的にそうしたのでしょうが)
昔を思わせる姿になっていて、ホッとしました。
コントにならなくて良かったです。

アクションシーンも迫力があって良かったなぁ。
勿論、黒(ヘイ)が未咲さんに顔バレした
暗闇の中、彼の顔にライトがサッと当たるシーンも、
見ていてドキドキしました。
最高でした!!!!

さて、黒(ヘイ)が沢崎耀子を誘拐した理由は、
放送を見ている最中は不明でしたが、
エンドカードの「耀子は、いろいろ知ってます」で
ようやく分かった気になれました。
彼女は、三号機関の上司が言っていた
“イザナミの行方を知る数少ない人間”の内の一人なんですね。
そして、未咲さんと鎮目は、
沢崎と葉月が空港に向かった旨の情報が流失している事に
気付きましたが、
これも、マダム・オレイユが意図的に流したのでしょうか。
それとも、黒(ヘイ)が独自に頑張った??



今回は、第二期の鍵(キーアイテム)となっている
“三鷹文書”が明らかになりました。
未咲さんが読んでいた本文については、
後で録画分を見直した時にでも追記するとして、
ふと、“イザナミ”について思った事がありました。

私は以前の感想で、
イザナミは、その語源(誘う+女性を表わす「ミ」)から、
黒(ヘイ)を釣る餌として
銀(イン)にこの名が与えられるのは当然かもしれないと
書いたのですが、
実は、イザナミこそが蘇芳なのではないでしょうか。
いえ、私も、初めて作中で“イザナギ”との単語が出て、
それが紫苑を表わすのだと知った時は、
自然な流れで、
イザナミは双子の片割れである蘇芳を示すのだと思っていました。
しかし作中で、
極秘の重要貨物扱いだった銀(イン)が
イザナミと呼ばれていた事で、
私もこの考えを改めざるを得なかったわけです。
でも……ご存知のように
イザナミは、死を表わす神様の名前です。
生きているイザナギに、死んでいるイザナギ、
そして、この二つの神様が対で語られる事が多いとなると
(確か、実際には対ではないんですよね)
やはりイザナミ=蘇芳である方がしっくりときます。

(追記訂正)
未咲さんが読んだ三鷹文書の内容からいっても、
紫苑が蘇芳が来るのを“待っている”事実があるので
やはり、ここで挙げられているイザナミは
蘇芳のような気もします。
ただ、二人が元々一緒に暮らしていたのを思えば
彼らが再会する事にそれ以上の意味が出てくるのは変なんですよね。
この点は、契約者を死に導くという意味で
イザナミの名に相応しい銀(イン)がやっぱりそうだとも思えます。
ただ、本当に
紫苑と銀(イン)が会ったらヤバいかもしれないとして、
蘇芳と銀(イン)が会ったらどうなるのかなという疑問もあります。
以前の蘇芳は、銀(イン)の観測霊に対して
嫉妬めいた行動を取っていましたが
実際に会ったら彼女はどうするんでしょうか。
それ以上の行動に出る? それとも臆しちゃう??



ところで、未咲さんを三鷹文書へと導いたアンバーですが、
声を担当されていたのは川上とも子さんですよね?
川上さんがご体調を崩していて、
声優業をずっと休まれているとは私も知っていましたが、
今回、ご復帰されたのでしょうか??
新規の台詞でお声を聞けて、とても嬉しかったです。



さてさて、今回のゲストキャラクターである
久良沢凱と茅沼キコ。
この二人が本筋のシリアス話に絡む事は
まず考えられません。
先週の放送で、次回予告の映像を見た際には、
今回は番外編になるかと、私も思っていました。
実際、今回は蘇芳の母親探しが主だったので、
エピソードに限れば、確かに番外編だったかもしれませんが
広い視野でお話全体を見てみると、意外にも、
第二期の中核を担う大事な回になっていました。

キコとお友達が行っていたのは
アニメのイベントか、
コミケのような同人誌即売会だったんでしょうか。
電車の中でのヲタ話は止めてほしいww

そして、二人による
番組スタッフさんの自虐ネタも凄かったです!!
笑ってしまった。
「サイテーですよ。テコ入れだか何だか意味不明ぇ。
あんなギャグキャラ、今さらどこに需要があるっていうんですか」
「ざけんじゃねえよなぁ。
せっかくいい感じでシリアスに盛り上がってきたっつうのに」
「もう、生かしちゃおきませんよ、あの監督!」
その“あんなギャグキャラ”って
まさにあなたの事ですよ、キコさん……。



今回は葉月の祖父が出てきましたが、
彼の髪型が彼女と同じだった事も笑ってしまいました。
あの髪型はないですよね……。

そしてそして
今回もマオ(ペーチャ)とジュライがかわいかった!
ジュライのうさ耳少女のコスプレは、キモかわいい系?
化粧さえ変えれば、物凄い美少女が出来上がったと思います。
マオは、両手を腰に当てた仁王立ち姿が良かったです。
キコが言っていた
「(マオが久良沢凱に対して)前世に恨みでもあるんじゃないですか」
の台詞にも吹きました。
そりゃ、猫だった頃に
久良沢凱のせいで散々な目に遭ったんですから
マオが睨むのも当然ですよね。



────

感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの感想も書きました。
第10話「偽りの街角に君の微笑を…」

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2009-12-08 12:57  nice!(1)  コメント(0) 
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