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感想:ドラマ「日曜劇場 JIN-仁-」第8話 時計の針が変わる*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

TBS「日曜劇場」枠のドラマ「JIN-仁-」の感想です。
今回は第8話「時計の針が変わる」の感想です。

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  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD

原作の漫画については、
第2話視聴後に単行本の第1〜4巻を読み、感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25-4
こちらの記事およびリンク先には、ネタバレを含みます。


前回の第7話「生きる遺言…」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-22-3

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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最後、南方仁が見た写真の変化が、
とても気になります。
自分の病院を建てる(建てようとする)事で
一時的に未来が悪くなっても……との覚悟を決めていた
南方ですが、
実際に、写真の内容が悪くなったのを目の当りにしたら
深いショックを受けますよね。
というか、以前の感想でも書きましたが、
友永未来はともかく、
彼女の隣に写る南方の姿がなくなりそうで、怖いです。
でも、次回予告で流れた咲さんの台詞を重んじれば、
やはり、南方は一時的にでも現代に帰るのでしょうか。



さて今回は、
咲さんの兄・恭太郎が
懸想をしている相手・初音を巡るお話でした。
本格的に登場した千両役者の澤村田之助 は、
吉沢悠さんが演じてましたね!!
私の好きな役者さんなので、とても嬉しかったです。
吉原の通りで、田之助 が見得を切るシーンがありましたが
いっぱい練習したのでしょうか。
さすがに、見得を切る上での一番の見せ場は、
ポーズを決める事はともかく、
目を寄せて睨むのが、一朝一夕で出来る事ではないので
彼には無理だったのかなぁと思いながら見ました。

四百両の都合をつける為に
南方たち三人が芝居小屋を訪れた際に、
田之助 が一蹴して突っぱねますが、
その時に彼の着物の裾が割れてしまっていて
いかにも奥が見えそうで(足はばっちり見えてた)、
私は不覚にも、画面越しにドキドキしてしまいました……。
役者さんだから、わざと足を見せたのでしょうが
すっかり狙いにハマってしまいましたww

田之助 が本格的に関わるお話は
これで終わりなのでしょうか。
淋しいなぁ。
残りの話数からいって、あんドーナツまではできないとしても、
もう少し多く彼の出番を見たかったです。
劇場版の制作が本当なら、
是非、そちらで彼を出してほしいです!!



恭太郎が芝居小屋の前の通りで、
田之助 に向かって頭を下げたシーン。
現代では、人は簡単に相手に対して土下座をして謝りますが、
南方が言っていたように、この当時は、
お武家さんが役者さんに頭を下げるなんて
絶対にあり得ない事ですよね。
そりゃ、人々が面白がって
「頭を下げてるよ〜」との呼び込みをするのは
無理もないなと思いました。

土下座という行為は、
頭を下げる価値のある人がやるからこそ
効果がある詫び方です。
今回はまさに、この通りで、
恭太郎は武士としての恥を売って、
田之助からあの四百両を得たのだと思います。
でも、恭太郎はその事を恥じておらず、
周りの皆も恭太郎の必死さをよく分かっていて
何より、田之助が恭太郎の気概をちゃんと認めていたのが
素晴らしかったです。
しかも田之助が、恭太郎との約束通りに、
南方に金を都合してやっただけでなく、
それを「返さなくていい」と言った点には
原作通りとはいえ、感服しました。
当時の人が好んだ褒め言葉を使えば、
「こういうのが“粋”って言うんだな」と実感しました。
田之助は、自分の血肉と芸を売ってお金を得ているからこそ、
同様の事をした南方や恭太郎を認めたんですよね。

田之助が中絶屋に対して発した
「おとといきやがれ」という蔑みの言葉も
非常に効いていました。
田之助が、恭太郎や南方に対して好感を持っている事が
この追い返し方からも伝わってきました。



そういえば、この時の咲さんも必死でしたね。
勢いで──切羽詰まった状況だったからこそ、
きっと頭が真っ白な状態で
あんなことを口走ってしまったんでしょうが、
お母さんの栄さんが聞いたら卒倒すると思いました。
でも、あの時の咲さんがああ言った事には
嘘がなかったと思います。
それぐらい、咲さんは何とかして
南方を助けてあげたかったんでしょうね。
でも、「少々とうが立っておりますが」の台詞には、
不謹慎ですが、笑ってしまいました。
かわいい。



そして、
「男子たるもの、人前で泣いてはいけないと……
でも、今は少しだけ……」
と言って恭太郎が涙ぐんだシーンでは
私も目頭が熱くなってしまいました。
皆に「お前が救った」と言われて、
彼は本当に嬉しかったんだろうなぁ。

また、緊張でずっと気が張っていたのが
あの時は弛んでしまったんだと思います。
“吉原の女郎の一人”という初音の状況を考えれば、
恭太郎自身、覚悟もしていたでしょうが
(分かっていたけれど、それでも好きになってしまった)
今回は色々な事が一度に起こったのに
よく頑張りましたよね。
好きな女が風邪を引いたと聞かされていたのに、
実は、彼女が他の客の子を中絶したせいで伏せっていると分かって、
しかも、当の男が千両役者で、
彼はその女の事など気にも留めてない──なんて知ったら
普通でいられないはずです。
今までは、
初音が生きるか死ぬかで一生懸命に奔走してきましたが、
彼女が命を取り留め、田之助の問題も解決できた事で
これでもう当面の間は
恭太郎が何かで急ぐ必要がなくなった分、
これから彼には淋しさが募るのかなと想像しました。



今回は、内野聖陽さん演じる坂本竜馬が
最初から最後までいっぱい出ていたので
見ていて嬉しかったです。
特に、彼が野風を前にして格好付けていたのが
おかしくておかしくてたまりませんでした。
竜馬を見ているだけで、どんなに暗いお話になっても
救いがあるように思えます。
本当に、素敵なキャラクターです!



次回はいよいよ、物語の核心
──タイムスリップの謎に迫るようですね。
ここら辺は、ドラマのオリジナル展開になると思うので
見るのが楽しみです。
……ちょっとだけ怖いですがw





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続きの感想も書きました。
第9話「残刻な神の裁定」

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-12-05 15:41  nice!(1)  コメント(0) 
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