さくらもちモチ

感想：月9ドラマ「東京DOGS」第4話 宿敵からの挑戦状*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

フジテレビの月9ドラマ「東京DOGS」の感想です。
今回は第4話「宿敵からの挑戦状」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。


前回の第3話「仲間の悲しき逮捕」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-02-2

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910


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今回は、主軸の事件（パン会社への恐喝）が
他の作品でも見た事があるようなネタだと思いながらも
割と楽しめたのですが、
全体的に散漫な作りだという印象を受けました。

これまでは、以前の回の感想でも書きましたように、
その主軸の事件があまり面白くなかったので
それに引き摺られて全体的につまらないという印象を持ちました。
これは、事実から出される結果なので
「そりゃ当然でしょう」との思いもあります。
でも今回は、事件については割と面白く思えたのに、
どうして散漫だと感じたのか
……自分なりに、真面目に考えてみました。



それで出た答えが、
“本来、スポットを浴びるはずの人間が活躍していない”事でした。

今回は、舞島ミサのメイン回だと思えるのに、
通常の刑事としての仕事に戻りたくても戻れない堀川経一に
大きな見せ場を振っちゃった為、その結果、
舞島さんは、一番美味しいところを
堀川に奪われちゃっているんですよね。

色々難しいとは思いますが、
たとえば、今回は舞島さんではなく堀川のメイン回にして、
年齢の問題が出るのでそれを何とか調整した上で、
田村との因縁は彼のエピソードにするか
もしくは、
今回だけ舞島さんが松永由岐の監視を行なう事にして、
彼女があの喫茶店でのバイト中に
大学生から情報を得る展開にすれば良かったのではないかと思いました。
つまり私は
どちらかに絞った方が良かったのではないかと思ったんです。

制作側が下手に
「舞島の過去を書こう」「堀川の不満も書こう」と欲張った結果、
それぞれのキャラクターの描写が薄くなり、
全体的に散漫な印象を放つようになったのだと、私は推測しています。
これだけだったら問題は無いかもしれませんが、
高倉奏と工藤マルオのコンビも書き、松永の事も書き……となれば、
そりゃ、それぞれについてが浅くなってしまうのは
必然だと思います。

あれもこれも一辺に楽しみたい！という視聴者には
これでも良いのでしょうが
私は、旧来のドラマでよくある通り、
サブキャラクターは１話につき１人をじっくりと描いてほしいので
このような不満を持ちました。



舞島さんの過去
（ウェディングドレスを着たまま田村を逮捕）については、
すみませんが笑っちゃいました。
機動性を考えたら、普通、ドレスを脱ぐだろうと
ツッコミを入れずにはいられませんでした。
勿論、田村がパトカーに乗せられた時まで
舞島さんがドレスを着用していたのは、
彼女が結婚式をすっぽかしたという状況を強調する為なのでしょうが
「無い無い」と、ちょっと興醒めしました。


また、心理カウンセラーを受けた際に
松永由岐が高倉に向かって
「私のことを道具としか見ていない」と不満を漏らしてますが、
あんな贅沢なマンションを借りてもらい、
衣食住の面倒まで見てもらっている立場を分かってないのかと
一括したくなりました。
彼女が事件の鍵となる記憶の持ち主でなかったら、
そもそも見捨てられてもおかしくなかったのに、
それを忘れて（というか自覚してない？）甘えてるのには
すみませんが共感できませんでした。
制作側が、視聴者を松永由岐に共感させたいという狙いを持っていたのを
分かっていても、
彼女が可哀相だとは思えませんでした。


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感想は以上です。

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続きの第5話「家出少女の口説き方」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-16-6