さくらもちモチ

感想：NHK土曜ドラマ「チャレンジド」第5話（最終回） さよなら、先生*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

NHK土曜ドラマ「チャレンジド」
第5話「さよなら、先生」です。

以下の記述にはネタバレを含みます。
今回が最終回です！


第4話「悲鳴が聞こえない」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-04-4

各回の感想記事のURLは、他の作品も含めて
こちらでまとめる予定です。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910


────

普通、学園ドラマでは、
作中で皆で一丸となって行なう事が出てくると、
クラスの問題（山場となる大きな問題）をそれで解決するのが
一般的です。
この“チャレンジド”では、
主人公の塙先生が“走れメロス”の大ファンという事で
走る事＝マラソンが、それに当たります。

前回の最後に流れた次回予告や
放送前の番組ＣＭからいって、
マラソン大会に出場した塙先生が皆と共に走り、
最後にはぼろぼろになりながらも
クラスの問題児とも和解するだろうとは
どの視聴者も予想できていた事だと思います。
つまり、今回は
そういうベタベタでコテコテな展開そのままだったわけですが
それでも、良いドラマだったなぁと
私はしみじみと思えました。



まず、これは
主人公の塙先生が視角障害を患っているからこそ
生きた展開だと思うのですが、
定番通り、駆けつけてきた生徒達と共に走るのは同じでも、
生徒が順番に一人ずつ補助用の布を持って、塙先生に伴走する
──塙先生と生徒が一対一で会話をする展開になったのが
非常に秀逸だと思いました。
生徒の数に比べて放送回数が少ないので、
正直なところ、主要な生徒以外の子供の個性は
あまり出されていませんでしたが、
それでも、最後の最後にあったこの展開で
かなり補足できていたと思います。
しかも、生徒たち全員が塙先生を本当に慕っているというのが
よく表れていました。

また、塙先生が傷めた足を更に酷くしてしまって
あわやリタイア……という場面で
クラスの問題児（月本麗）がやってくるのも、ドラマの王道でしたが、
彼女が放った「賭けは、私が勝たせます」の台詞が
大変良かったと思います。
あそこは、月本が塙先生に心を完全に開いたシーンであり、
彼女が人間的に大きく成長したシーンだったとも思います。
心から詫びたらしい月本の泣き顔も良かったなぁ。
月本が真鈴を虐めた理由には、あまり納得できませんでしたが、
その原因を辛そうに語る月本を見ている内に
何となく納得させられていました。
ドラマの後半は、彼女あっての作品だったと思います。

ウィキペディアで調べたところ
月本麗役の夏未エレナさんは
モデルさんであり女優さんなんですね。
お顔はあまり好みではないのですが（すみません）
演技がお上手な方なので、これからも頑張ってほしいです。



毎回、楽しんで見られたドラマだったので
終わってしまって残念です。
ここ最近、障がいをお持ちの方について考える機会が多いので
私は、その一環として視聴していましたが
色々と勉強になりました。
是非、続編も作って頂きたいです。




────
感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます