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感想:ドラマ「不毛地帯」第3話 妻と娘の涙*ネタバレあり [テレビドラマ感想]

フジテレビのドラマ「不毛地帯」の感想です。
今回は第3話「妻と娘の涙」です。

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  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

以下の記述にはネタバレを含みます。
私は原作の小説を読んでいません。


前回の第2話「黒い頭脳戦」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-22-6

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910



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今回は、前回以上に面白かったです。
めちゃくちゃドキドキしたー!!
しかも、怖かったww
松重豊さん演じる小出宏が笑顔を浮かべるシーンは
軽くホラーが入っていると思いました。

そう、こちらのドラマは、笑顔が怖い作品なんです。
普通、“笑顔”というと良い意味を感じられますが、
こちらの作品では、
悪い事をした人間がにやりと笑うのが“笑顔のシーン”に当たるので、
誰かが笑う度に、背筋がゾッとします。
でも、それが大変面白いんです。
今回も、テレビから目を離せませんでした。



放送前のCMで、
小出による「本当に卑怯なのは壱岐正だ」との独白を
散々聞かされてきましたので、
今回、彼が裏切るか白状するかで
壱岐正を糾弾するとは、私にも分かっていました。
でも、この台詞が
ここまで凄い迫力を持っていたとは、思ってもみませんでした。

これは、演じている松重さんの笑顔が
非常に怖い事が、最大の理由だったと思います。
警察官の「(松本部長は)卑怯だ」の台詞の後、
小出が畳み掛けるように「違う」と否定し、
続けてニヤッと笑った顔がアップになったと共に
上記の台詞が吐かれた瞬間、
私は本当に圧倒されました。
あの笑顔には、めちゃくちゃ迫力がありました。
今回のタイトルは、「(壱岐正の)妻と娘の涙」でしたが、
お話そのものは、小出の笑顔に集約されていたと思います。
放送前のCMでは、別の映像に被さって
上記の台詞が流れたんですが、
台詞と映像がぴたりと合うと、こんなにも違うんだと
まざまざと見せつけられました。
とにかく凄い!!!!

警察での取り調べにおいて、
小出の表情が徐々にすぐれなくなっていくのに対して
彼が頑に口を割らなかったのも、良かったなぁ。
そして、水が堰を切ったように
急に壱岐正を糾弾したのも、大変素晴らしかったです。
彼が感極まって壱岐正の名を挙げたのが、よく分かりました。

その前の、毎朝新聞の記者・田原秀雄も、
阿部サダヲさんのキャラクター性が物凄く生かされていて、
これまた嫌な感じ……粘着性のある不愉快さを感じられました。
でも、最後の小出に全て持っていかれた感がします。
それだけ、今回の小出は凄かった!!!!
どうせ暫く経ったら、
フジテレビでは平日午後のチャンネルαの枠で
必ず再放送されるはずなので、
もし見逃した方は、是非、チェックしてみて下さい。
本当に凄いので!!!!



小出が出頭する羽目になった原因が、
彼から防衛庁の芦田に渡された近畿商事の株券で、
その指示を行なったのが、岸部一徳さん演じる里井というのも
大変面白かったです。
今回、壱岐正にしてみれば、
里井がやった行動はさぞかし余計な事だったでしょうね。
実際、そのせいで足がついちゃいましたし……。
家の頭金150万円を芦田に支払うよう
小出からしつこく頼まれたのを、
壱岐正がひたすら躱していた事からいって
彼は、戦闘機がラッキード社に決まるまでは
何もしないつもりだったと思います。



壱岐正の妻・佳子さんは素敵な人だけれど、
自分が精神的にキツい時に
あれこれと懐を探られるような質問を妻からされたのでは、
息が詰まるよなぁと思いました。
私には、壱岐正も佳子さんも──どちらの気持ちも分かるので、
二人が言い合いをしたシーンは、見ていてきつかったです。
というか、壱岐正が職場でも家でも心を休められないのは
本当に大変だと思います。
もしかしたら、壱岐正は今後、
小雪さんが演じる秋津千里と何となく親交を続けている内に、
彼女の元に逃げるのかなぁとも思いました。

ところで、壱岐正の娘・直子(多部未華子さん)は、
鮫島の息子がボーイフレンドなんですね。
このままいったら、二人はロミオとジュリエットじゃないですか。
今回、娘が嘘をついているらしい事に
壱岐正は何となく気付いているようでしたが
(まぁ、直子は「友だち」と言っていたので
丸っきり嘘でもないのでしょうが)
この先、子供二人の関係が皆に知られたら
どういう事になるんだろうかと、楽しみでなりません。
それこそ、親子喧嘩になりそうですよね。



来週は、前回で防衛庁の第一線から遠ざけられてた川又伊佐雄が
壱岐正の為に一肌脱ぐようですね。
大事な友だちに迷惑を掛けてまで
成さねばならない事って何だろうと
私も首を傾げてしまいますが
そこが見所だと思うので、放送が楽しみでなりません。



こちらの作品、視聴率では苦戦を強いられている他、
同じ山崎豊子作品である「白い巨塔」と比べられてもいるようですが、
「白い〜」と同様に面白いですよ!
皆、腹の中はドロドロとしていて、利権争いに必死なのが
たまりません。
気になっている方は是非、今からでも遅くないので見てみて下さい。
お勧めです。

続きを見るのに来週まで待たなきゃいけないのが辛いというのは
本当、嬉しい悲鳴だと思います。





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続きの第4話「俺が殺した」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-05-8

宜しければ合わせてどうぞ。


2009-10-30 01:59  nice!(1)  コメント(0) 
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