さくらもちモチ

感想：ドラマ「リアル・クローズ」第3話 悪魔部長に弟子入志願*ネタバレあり　[テレビドラマ感想] [編集]

フジテレビのドラマ「リアル・クローズ」の感想です。
今回は第3話「悪魔部長に弟子入志願」です。

私は原作の漫画を読んでいます。
下記にはネタバレを含みます。


前回の第2話「あなたダサいんです！」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-20-5

各話の感想記事のURLは
他作品と合わせてこちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/drama200910


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初回と今回のタイトルで
美姫様の比喩として「悪魔」との単語が使われていますが、
これってやはり映画“プラダを着た悪魔”を意識しているのでしょうか。
（私はそれを見ていないのでよく分かりません）
私も美姫様を厳しいとは思いますが
悪魔だとは感じないんですよね……鬼ぐらいかなぁ。



今回は、絹恵がペシェ・ミニョンに配属された後、
最後にあか抜けるお話でした。
香里奈さんがその役をやっている以上、
絹恵は素敵に変身しなきゃいけないのでしょうが
普通にお洒落な絹恵は
原作のイメージとはかなり違うなぁと感じてしまいます。
もしかしたら、
絹恵はもう売場にあまり立たないようになるかもしれませんが
凌さんとの差別化がないですよね。
漫画では絹恵が、売場に立って
「私に声をかけてくるのはどういうお客さんだろう」と思い、
他の店員との違いを考えて、
自分なりの“買い物客に合った店員”像を見つけるのですが
それが丸々省かれていたのが残念でなりません。
今回、絹恵がマネージャー試験を受ける事になりましたが、
売場での実力を見せる（服を売る）シーンは
ほぼ省かれていて、
「やるわね」と言われていた部分だけが残されていたので、
絹恵が通常の販売員としてもやり手となれた実感も
あまりなかったですし。

この展開だと、絹恵がバイヤーとして働く展開も
ドラマ化するのでしょうが、
販売員としての土台をほぼ省いているので
“これが一体何の話なのか”がぼやけそうな気がします。
職はあくまで二の次で、
個人の生き方が描かれるのが一番なのは当然ですが、
主人公がきれいな洋服を着てお洒落になっただけ……では
ドラマとしての魅力が薄いと思います。



とはいえ、今回の、絹恵が美姫様の下に就いたお話は
原作でも面白かった部分なので
ドラマでも見ていて楽しかったです。
宴会シーンは、果たしてどこまでやるのかと思っていたら
頑張ってましたね。
下ネタの単語では、香里奈さんが全く言ってないのはバレバレでしたが、
言葉を消すピーの音も入ってましたし。

ドラマ版のオリジナル部分であるストッキング話についても、
つい口が滑った絹恵のエピソードは良かったのではないでしょうか。
この辺は私も楽しんで見られました。

ただ、絹恵の恋人である達也と共に
今回はオリジナルキャラクターである妹が出ていましたが、
以前の回と同様に、妹が登場する必然性がないのが
見ていて首を傾げてしまいます。
原作では、仕事で絹恵が忙しくなった時に、
達也が幼馴染みの女性に心を移すようになった結果、
二人は結婚寸前で別れるのですが、
このドラマえは、達也の浮気相手を妹にするんでしょうか？
そうでないと、本当に妹の存在意義がないですよね。
IMALUさんが、お洒落な女子高生役の割に
全くかわいくない（すみません）のも気になります。



ところで、幾つか気になった事があります。
冒頭の売場にて、
絹恵が完全な夏物（半袖で、布地も非常に薄い）を着ているのに
陽子さんが秋物のジャケットをがっちり羽織ってるんですよね。
販売員って、基本的に“売りたいもの”を着るので、
着用する服の季節は早め早めになりがちですが、
ここまで二人の差が見た目で出ているのは
どうなんだろうと思いました。

それと、美姫様のペシェ・ミニョンのシーンにて、
彼女が最初の客に「ご覧頂く？」と尋ねてましたが
美姫様だからこそ、敬語は正しく使ってほしかったです。
私も、他の登場人物の台詞なら聞き流したでしょうが
これを発したのがスーパー美姫様だったので、引っ掛かりました。
上記は二重敬語なので
正しくは「ご覧になる？」だと思います。


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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

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続きの第4話「独りはイヤ! 結婚する」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-11-04