さくらもちモチ

感想：宝塚花組公演「外伝 ベルサイユのばら −アンドレ編−」*ネタバレあり　[映画・舞台] [編集]

東京宝塚大劇場で、
花組の「外伝 ベルサイユのばら −アンドレ編−」を観てきました。
以下、簡単に感想を書きます。
*私は宝塚初心者なので、専門的知識はありません。
ネタバレはありますが
他の記事（宙組の逆裁）に比べて、ごくごく少ないです。


宝塚ロマン
『外伝 ベルサイユのばら −アンドレ編−』
原作／池田理代子
外伝原案／池田理代子
脚本・演出／植田紳爾
アンドレ／真飛聖
マリーズ／桜乃彩音
アラン／壮一帆



────

体調が悪かったのですが、
会場まで着ければとりあえず平気かなと思い
（自宅から有楽町は遠いので）
頑張って行ってきました。

花組をナマで見るのは今回が初めてです。
知識は、トップさんのお名前が辛うじて分かるかなぁという程度。
ヅカ版のベルバラは、昔、WOWOWで
くどいほどベルバラ特集をやっていた時期がありまして、
その時に新旧・組問わずに観ていました。
なので、オスカル編とアントワネット編については
何となく覚えています。
外伝を観るのは、これが初めてです。



私にとってアンドレは、
原作のベルバラの中で一番好きなキャラクターなので
今回は観る前から楽しみにしていました。
でも、ううん……今回は、アンドレ編との冠があるので
確かにアンドレがいっぱい出てくるのですが
私は、オスカルに対する恋心を秘めまくって
一途に仕える彼の姿をずっと観ているだけで充分だったので、
ぶっちゃけ、マリーズが要らなかったです……（すみません）。
というか、マリーズが、
娘役の２〜３番手さんが演じる程度の重要度だったら良かったのですが、
ヒロインに据えられると、ちょっときついなぁという感じでした。

そもそも、こちらの作品、お話の筋を冷静に辿ってみると、
アンドレではなく、マリーズの物語なんですよね。
だから本来は、マリーズ編とでもすれば良いのでしょうが、
宝塚的にこれは“ない”のと、
あくまで、アンドレが居てこそのマリーズなので、
アンドレを主役に持ってくるのは、私も当然だと思います。
でも、「これがアンドレ編か……」と
残念に思う気持ちがあったのは否めませんでした。

でも、まぁ
大人になってからのアンドレは、オスカル一筋なので、
そこを変に変えられなくて良かったですが……。
マリーズに“今さら”感が漂ってるのが
ちょっと可哀相でした。
アンドレにしてみれば
愛しのオスカルしかもう目に入ってない状態なのに
昔の女（といっても幼馴染み）が現れて
いきなり昔の話（子供時代に交わした結婚の約束）を持ち出されたって、
これはもう断わるしかないですよね。
「え？　それを今言うの？」って感じですよね。本当に。


私は悲恋が好きなので、
オスカルとアンドレも不幸（亡くなったという意味で）、
自分のつまらない意地から
アンドレを死なせてしまったマリーズも不幸だったので
せつなさを堪能できたのは良かったです。

マリーズには、途中で色々とツッコミを入れたくなったなぁ。
あまりにも夢を見過ぎですよね。
小さな頃から、アンドレへの恋心を心の支えとしていただけに
彼との結婚を簡単に諦められなくて、
いざ、本当に駄目だと分かった途端に
つまらない口をきいてしまう気持ちは、
分かるような、分からないような……。
アンドレの死後、マリーズがリボンを受け取るシーンは
せつなかったけれど、泣くまでには至りませんでした。



外伝だけあって、
本編があってこそのお話だなぁと思いました。
あと、マリーズは養子になるので、きれいなドレスも着るけれど、
オスカル編やアントワネット編に比べると
舞台全体のきらびやかさが明らかに少なく、地味でした。
私は軍服が好きなので、萌えられましたが、
ひらひらのドレスを見たいと思う人には物足りないかもしれません。
それと、これは言っちゃいけない事ですが、
私はベルバラ＝オスカルと思ってしまうので
本来はいるべきシーンでオスカルの姿がないのは残念でした。



タカラジェンヌさんについては……
特に誰かにハマる事もなく帰ってきました。
下級生で気になる人もいたのですが、誰なのかが分からない orz
それと、大変失礼なのですが
ちょっと前に雪組公演の「ロシアン・ブルー」を観た際に、
娘役トップさんの歌の下手さに笑いが止まらなかった
（たまたま唄えてない日だったのか、私の耳が駄目だったのか……。
できれば後者であってほしいです）ので、
それと比べると、娘役さんなら誰でも上手く聴こえるなぁと
思ってしまいました。
あ、でも、トップの真飛聖さんの歌声は好きです。
説得力がありますね。



ショーの「EXCITER！！」は、
実はベルバラの終盤から、体調が本当に悪くなったので、
正直、舞台を観るのに集中できなかったのですが
迫力があって良かったと思えました。
凄く素敵だった！！
体調が良い時に観たかったなぁと、本気で思いました。
舞台が熱いし、それを観ているお客さんの空気も熱い！
半額でショーだけ見られる機会があるなら
それこそ劇場に通いたいです。



上記では「地味」と書きましたが
所詮、ベルバラ＋宝塚なので
普通の舞台よりはきらきらしていると思います。
ヅカ版のベルバラをまだ観た事がないという方には
あまりお勧めしませんが
（やはり、オスカル編かアントワネット編を観た後が良いと思うので）
上記二つをご覧になった事がある方には
話の種として良いと思います。



感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


ランキングに参加しています。
記事がお気に召しましたらバナーを押してやって下さい。
*別窓でランキングサイトが開きます

コメントを書く

コメント投稿に失敗しました。

未入力の項目があります。

認証コードが一致しませんでした。

半角英数字のみのコメントは受け付けできません。

お名前：[必須]
URL：
コメント：

画像認証：	下の画像に表示されている文字を入力してください。