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感想:連続人形活劇「新・三銃士」第1話 旅立ちの朝*ネタバレあり [アニメ感想]

本日10/12からNHK教育で始まった
連続人形活劇「新・三銃士」第1話「旅立ちの朝」の感想です。
こちらはアニメ作品ではないのですが
ジャンル分けとしてはここに入れるのが相応しいと思えたので
そうしています。
以下の記述にはネタバレがあります。



────

今回、テレビドラマや舞台で大活躍中の脚本家の三谷幸喜氏が
脚色・脚本を務められるという事で、
NHK教育では、事前にカウントダウン番組を毎日放送しちゃうほどの
熱の入れようでした。

私は、NHKの人形劇といえば「プリンプリン物語」で
──といっても
プリンプリンの人形の髪型を辛うじて覚えている程度で、
お話の筋もキャラクターも全く覚えてないのですが
本当に小さな頃にその番組を夢中になって見たのだけは
記憶が辛うじて残っています。
まだビデオもない時代でした。
なので私は、人形劇には興味があるのですが
……大変失礼ながら、肝心の三谷幸喜氏の作品が総じて苦手です。
私の家は、昔から朝日新聞の朝刊を取っていますので、
以前、同新聞に掲載されていた三谷氏のエッセイの連載は
いつも大変面白く読み、
それがまとめられた本を図書館で借りて読むほど好きでした。
しかし、三谷氏が脚本を書かれたドラマも舞台も、本当に苦手です。
うまく言えないのですが
三谷氏とは笑いのツボが合わないんだと思います。
三谷氏が手掛けた作品を見ていると、
笑わされる事より苛々させられる事の方が断然多く、疲れるので
映画作品を映画館で、舞台作品を劇場で見る事はまずありません。
気を他に散らせるように
それらはテレビで見るように敢えてしています。
そんなに嫌なら見なきゃ良いのに、
三谷さんの作品は話題になる事が多いので
「今回はどんなのだろう」と気になっちゃうんですよね。
テレビドラマと映画は、一通り見ています。
舞台も、BSなどで放送された分は見ています。
それでも、最終的には必ず
「やっぱり好きじゃない」という結論に達しています。

三銃士については、
幼少時に原作を読み、NHKのアニメも見ましたが、
残念なことに内容を全く覚えてません。
なので、今回は新鮮な気持ちで視聴できるかなと思い、
三谷氏の脚本という点に一抹の不安を覚えながらも
放送を楽しみに待っていました。



まず、見て思ったのが、
人形の操作が素晴らしいのは勿論なのですが、背景のセットが凄いです!
「プリンプリン」を見ていた頃は、お話の筋を追うのに夢中で
こういった制作側への興味は全く無かったのですが、
今は大人なので、お話がプロローグでまだ本格的に始まってない事もあり、
セットが凄いなぁと感嘆してばかりいました。
最初、ダルタニアンが父親と剣術の稽古をする外のシーンもそうですが、
アンヌ王妃の部屋も素晴らしかったです。
そして、アンヌ王妃の衣裳も、きらびやかで素敵でした。
私は人形そのものも好きなので、
ああいうドレスを着せた人形が欲しいと、本気で思いましたw

ところで、その回によってルイ13世の人形が変わるという不吉な事を
ナレーションの田中裕二さん(爆笑問題)がおっしゃってましたが
大丈夫なのでしょうか……。
こういう変なこだわり?が、私は苦手なので、
余計な事になってなければよいなぁと思っています。
ルイ13世が妖術使いという設定があるならともかく、
普通の(冴えない)王なのだから、
そのまま真っ向勝負でよいと思うんですがね……。
なんでそんな事をするのでしょうか。



さて、肝心のお話ですが、
今回は最初も最初、父を殺されたダルタニアンが家を出るお話なので、
何とも言えない(感想を語れるほど内容がない)状態でした。
あ、でも、今回の放送だけを見ると
アンヌ王妃が良い人なのか悪い人なのかがいまいち分からなかったので、
そこは早々にはっきりさせた方が
子供には優しい作りになるかなと思いました。

そして、ダルタニアンの父ベルトランの最期の言葉には
すみませんが、余計な笑いが入っていたと思います。
「歯を磨けよ」や「手洗いは三十秒」といった発言には
私は笑えませんでしたし、
「あぁ三谷さん、またやってるよ」と、少々うんざりした気分になりました。
はい、私はこういうのが苦手なんです。
お好きな方は好ましく思えたとは思いますが、
私は駄目でした。ごめんなさい。

ところで、ここの台詞、もしかしたら
ベルトラン役の西田敏行さんのアドリブ?と思わしき台詞がありましたが
どうなんでしょうか。
実際、長かったしなぁ。
あれがアドリブだったら「ナイス!」と声を掛けたかったです。



声優さんは
ダルタニアン役の池松壮亮さんが棒演技っぽかったですが、
まだ何も知らない青年としては、合っているのかなぁと思います。
物語の初期である今はこれでも良いのでしょうが、
作中でダルタニアンが成長した後もこの調子なら、危険です。

西田さんはさすが。
ナレーションの田中さんは、違和感がありませんでした。
事前に「田中さんが語りを読む」と分かっていたので
「あぁ、田中さんの声だ」と意識しましたが、
それを知らなければ気にも留めなかったと思います。
(こういうナレーションは、視聴者が気にしてしまうと駄目なので、
お話にうまく馴染んでいるのは良かったと思います)
田中さんの喋りには、もしかしたら賛否両論あるかもしれませんが
私は彼で良かったと思います。
下手な声優さんを呼んで、抑揚たっぷりに読まれるより
この方が自然で良いです。



上記のように
予想通り、三谷さん関連のことで好きになれない点は
やはりありましたが
それ以外は楽しんで視聴する事ができました。
平日の午後六時からの放送という事で
リアルタイムで見るのはなかなか難しそうなので、
録画して追いかけたいと思います。

あ、幼稚園生ぐらいの年齢以上のお子さんにもお勧めです。
これぐらいなら子供にも分かるでしょうし、
お話にメリハリがあるので、子供でも飽きずに見られると思います。



────

感想は以上です。
お読み下さり、ありがとうございました。


2009-10-12 19:05  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

通りすがり

ルイ13世は、作品によって違うということで、この「新・三銃士」では
1人(同じ人形)でしょう…。
あなたは、三谷幸喜を好きじゃない、と思いすぎですよ。
主役の子は心配しなくても必ず成長します。必ず。
by 通りすがり (2009-10-14 00:03) 

さくら

■初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。

>同じ人形
そうなんですか?
同じ人形であってほしいので、私の勘違いなら良かったです。
わざわざご指摘くださり、ありがとうございます。

ダルタニアン役の方の演技が成長するかどうかは
すみませんが、その方次第なので何とも言えません……。
彼のご本業が声優さんでない事を踏まえれば、
寧ろこのままの方がいい気もしますが
(声優さんとして馴れてしまうと、台詞の発し方が独特になるので)
初回のままですと、いち視聴者としては聞いていて辛いので
もうちょっと何とかしてほしいなぁと思っています。
by さくら (2009-10-14 13:35) 

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