さくらもちモチ: 感想：大河ドラマ「天地人」第40回上杉転落*ネタバレあり: SSブログ

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感想：大河ドラマ「天地人」第40回上杉転落*ネタバレあり　[NHK大河ドラマ感想] [編集]

NHKの大河ドラマ・天地人
第40回「上杉転落」の感想です。
ネタバレを含みます。

前回の第39回「三成の遺言」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-04-2

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-07-4

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徳川が関ヶ原に勝った事で、
言わば負けた側だった上杉に沙汰が下される回でした。
あわやお家のお取り潰しか……という危機だったのに
緊張感に欠ける内容で、
見ていてつまらなかったです。
私はもう、この番組を惰性で見ている部分が大きいので、
他のチャンネルに変える事はありませんでしたが
（他局も長丁場の特番ばかりで面白くなさそうでしたし）
もし他局の視聴者が、ＣＭに合わせてたまたまNHKを見ても、
すぐに飽きられてチャンネルを替えられそうだと思いました。

皆に上杉が過剰に愛されているのは、
大河ドラマの主人公補正が働いているせいでもあるので
仕方が無い事ですが、
小早川にとって“死ぬ前だからこそしておくべき良い事”が
上杉の存続を淀殿にお願いする事というのは
弱いと思います。
というか、前回の描写も含めて
小早川をここまで情に脆い性格として描くなら、
関ヶ原で三成を裏切った理由も別のものにすれば良かったのにと
思えてなりません。
私は逆に、関ヶ原で彼が三成への裏切りを決意した理由が
（関白になれた時に、秀次の二の舞いになるかもしれない事への怯え）
良かったと思えていたので、
その後がぐだぐだになってしまった事が
残念に思えてなりません。

福島にしても小早川にしても、
徳川に裏切られた/騙された感を出すのは良いのだけれど、
今さら二人に同情はできませんし、
それどころか、彼らの無能さがより際立っているような気がします。
そして、小早川については、
役者・上地雄輔の売り出し映像みたいだなと思いました。
上地さんは、今、とても人気があるタレントさんなので、
加藤清史郎君と同様に
視聴率アップの為に駆り出される代わりに
おいしいシーンを用意されたような感がありました。
小早川については、良い部分もあっただけに
最後が残念で、本当に勿体なかったです。

加藤清史郎君も……
無駄に半裸にされたなぁと思ったのは
私の言い掛かりでしょうか。
でも、次週も半裸で登場するんですよね。
兼続が掲げる“義”と“愛”には
家族愛も含まれるでしょうから
こういう展開になるのは自然なのかもしれませんが
今後、大坂の陣まで
加藤清史郎君で場と視聴率を持たせるつもりなんでしょうか。
次週は、更にホームドラマ感に磨きがかかるようで
今からとても不安です。
こんな調子で最後まで通すのなら、
いっそ“大河ホームドラマ”に
冠を変えるといいと思います。

兼続が、事ある度に凄んでいますが、
年若い妻夫木聡君がヒゲをつけていくら頑張っても、
迫力が全くないので、見てて泣けてきます。
上杉家以外の役者さんが
相応にお年を召した方ばかりなので
妻夫木君の演技がミョーに浮いて浮いて仕方がないです。
私は、妻夫木君に興味がないので、
彼に対しては、好きでも嫌いでもないのですが、
あそこまで様にならない演技をさせられる状況が
かわいそうでなりません。
子供が無理をして大人ぶっているようにしか
見えません……。

それに、“義”をかざして脅すのはどうかと思いますし、
必要のない喧嘩を売って失敗した結果、
上杉家の所領を三十万石まで減らしたのに
ただ一方的に“徳川が悪い”で済ますのもどうかと思いました。
この先、上杉には大坂攻めもあるわけですが、
その時には「豊臣に義を感じられなくなった」とでも
兼続に言わせるのでしょうか。
都合によって、義を出したり引っ込めたりするのは
統一性が感じられないので、
最後ぐらいはちゃんとしてほしいなと思います。

あ、一番ちゃんとしてほしいのは
合戦シーンです……。
このまま最後まで、
まともな合戦シーンを描かずに終わってしまうのでしょうか。

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感想は以上です。
ここまでお読み下さり、ありがとうございました。

続きの第41話「上杉の生きる道」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-10-11-3

宜しければ合わせてどうぞ。