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感想@アニメ「蒼天航路」第26話(最終回):心の闇*ネタバレあり [アニメ感想]

アニメ「蒼天航路」の感想です。
今回は第26話「心の闇」です。ネタバレがあります。
原作の漫画は未読です。
今回が最終回です!


前回の第25話「白馬津」はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-23-2

各回の感想は、下記の一覧ページにてURLをまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-26-3


────

最終回でした。

最近、中途半端なところでアニメの放送が終わる場合、
オリジナル展開にせず、
そこまでで可能な分までを描くだけで終わらせる
(作品で提示した謎や伏線をそのまま放置する)作品が
多いです。
しかし、そういう場合、
原作としている作品が未完状態の連載ものという
やむを得ない事情があるのがほとんどです。
(そういう作品を無理にアニメ化すること自体、
私は反対なのですが、
こちらについては他作品の感想で散々書きましたので
今回亜h割愛します)

ただ、原作も既にきっちりと終わっている作品で
このような終わり方をアニメで見るのは、
初めてか……ゼロに近い回数だと思います。
赤壁の戦いにすら達しないのは
少し前から分かってましたが、
この官渡の戦いですらそうなるとは……。
正直、放送が終わった瞬間は
あんぐりと口を開けてしまいました。
こんなにだらしがない終わり方は、
原作に対して失礼だと思います。



最終回云々を抜きにしても、今回の放送は
すみませんが、私には面白いと思えませんでした。
今回は録画していたので、
こうして感想を書くまでに、放送を何度も見直してみたのですが、
そう思ってしまう一番の原因は
緊迫感の無さだと思います。

私、今回のような
“戦いでの読み合い”は好きなので、
ああして、時と場合によって兵を動かしていく様を見るのも
好きなんですよ。
でも、今回は面白くなかった
──お話のメリハリはあったと思うんですが、
モノローグでの語りの部分が
なんだか間延びしているように感じられたからでしょうか。
実際、何度見ても途中で飽きてしまい、
戦況がよく理解できませんでした。

タイトルの“心の闇”について説く曹操の言葉も、
薄っぺらく思えたというか
心にぐっと来なかったというか、
せっかくの曹操の見せ場なのに
随分と勿体ない描かれ方だなぁと思いました。
あそこはキメないと駄目でしょうに、
この放送の中では軽く流されている感がありました。



また、ここ最近の回で
急に出番の多くなった劉備は、
今回に限っては冷やかしのような役回りでした。
この「蒼天〜」での劉備の立場を考えると、
やはり劉備は、曹操の行動に対して怒ってナンボのキャラなので、
今回みたいに中途半端に挙手しただけで終わってしまうと
存在自体も危うくなりますね。

また、最後の関羽と張飛の兄弟対決も
最後の引きとして使われただけで終わってしまったのは
非常に残念です。
まさにタイムアップ!な状態が出ている分、
逆に「これを描かないでどうする!」感も出てしまっています。
最後まで描けないのが分かっているのなら、
せめて最終回の最後だけは
ちゃんとしてほしかったです。



あまり想像したくない事ですが、こちらの作品は、
この後も作る予定だった話が
ポシャっちゃったのではないでしょうか。
最後だけ、モノローグがなかったのも不自然でしたし、
説明の文字映像だけで終わっている事から
(しかも、秒数がめちゃくちゃ少ない)
後から無理にあの説明映像だけを差し込んだ印象が
どうしても拭えません。
「蒼天少女」の口パクも怪しいですし……。
(二期が決まってるなら、堂々と発表しそうな気がします)

見る前は、放送されるのが楽しみな作品だっただけに、
この内容の最終回を見せられたのは
残念としか言い様がありません。
原作をお好きな方には
黒歴史呼ばわりされても仕方ないかもしれないですね。
本当に残念です。

とりあえず放送を全て見終わりましたので、
予定していた通り、私は原作の漫画を読んでみます。
これまで、コメントやメルフォで補足して下さった方々、
ありがとうございました。
原作を読んだ後で自分の感想を読み直してみたら、
きっと、自分の無知さに笑ってしまう気がしますが、
それも楽しみの一つにするつもりでいます。

アニメ作品としての評価は、低い点を付けざるを得ませんが、
こちらがアニメ化された事は、
私に、原作を読む機会を与えてくれたので
本当に感謝しています。


2009-10-01 22:33  nice!(0)  コメント(2) 
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コメント 2

らっちぇ

非常に・・残念なアニメ化でしたね・・・
三国志を知らない人はこの話をどういう反応をするのかな?っていうのがよくわかってて面白い感想ばかりでした。
感想を書くとあらすじばかりになってしまう人が多いけどさくらもちさんの感想はそれがなくて読みやすかったです。
漫画も読んでもらえるみたいなので原作ファンとしてはうれしいかぎり。
漫画の蒼天航路は各キャラの顔が特徴的で、
三国志に入りづらい一番の理由、”似た名前が多くて人が覚えづらい”をクリアできるので他の三国志漫画や小説に手を伸ばすのにうってつけだと思います。
もしできたらサクッとでいいので漫画の感想書いてもらえるとうれしいです。
by らっちぇ (2009-10-05 15:39) 

さくら

■らっちぇ様

こんにちは。再びのコメントありがとうございます。
以前は、私が分からなかった点をお教え下さり、
重ねて御礼を申し上げます。

お陰を持ちまして、今、原作も少しずつ読んでいます。
アニメでは、一部の単語が文字にもなっていましたが、
大部分は耳で聞かされるだけでしたので、
原作の漫画では
目で見てじっくりと言葉を知る事ができるのが大きいです。
特に、難しい台詞は、
聞くだけではその本質をちゃんと理解できてなかったなと
改めて実感しています。
キャラクターがバーッと勢いよく喋る部分こそ
その勢いに流されずにじっくりと聞くべきだったんだと
反省しました。

でも、アニメ化されなければ
私がこうして原作を読む事はありませんでしたし、
曹操が格好良いのは、アニメでも表現されていたと思いますので
残念な部分が多いものの、やはり私にとっては有難かったです。

原作は、レンタル店で借りている事もあり
なかなか思うように読み進められないのですが
(他の人に借りられると、間が空いてしまうので)
最後まで読めたら感想を書いてみようと思っています。

拙い感想ですのに、最後の回までお読み下さり
ありがとうございました。
とても嬉しかったです!
by さくら (2009-10-14 12:32) 

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