さくらもちモチ: 感想@アニメ「大正野球娘。」第9話誤解の多い料理店*ネタバレあり: SSブログ

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感想@アニメ「大正野球娘。」第9話誤解の多い料理店*ネタバレあり　[アニメ感想] [編集]

アニメ「大正野球娘。」の第９話「誤解の多い料理店」の感想です。
ネタバレを含みます。
原作の小説は未読です。

前回の第８話「麻布の星」の感想はこちら。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-08-28-5

各話の感想記事のURLは、他のアニメ作品と共に
こちらでまとめています。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-06-27

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私は、
“大事な言葉が欠けた事による理解と感情の行き違い”話が
嫌いです。
こういうお話は王道なので
他作品でもよく見聞きするせいで既に飽きているというのが
一番大きな理由なのですが、
ひとこと言ってしまえば簡単に解決する問題を
過剰に膨らませる演出が、好ましいとは思えないからです。

よって、今回の話も
あまり宜しくない気持ちで視聴しました。
小梅ちゃんにしても、晶子さんにしても
怒るのは人の話をちゃんと聞いてからにしなよ……と、
呆れてしまいました。
特に、岩崎君はかわいそうでした。
彼自身は公式戦をちゃんと望んでいた分、気の毒です。
というか、最初こそ私は晶子さんを好きだったのですが
回が進むにつれ、彼女が面倒臭い人だと分かったので、
逆に、許婚として彼女と付き合わなければいけない岩崎君が
可哀相になってきました。
家という概念を外したら
晶子さん以上の良い子はいっぱいいるのに……。
そして、晶子さんも
今は自分のプライドを守る事で手一杯のようですが、
岩崎君に距離を置かれるエピソードでも入れてもらって、
彼の良さを改めて知る機会を得たら良いと思います。
本当、見る度に、岩崎君が可哀相になっていきます。
アニメのキャラクターとして見るなら
プライドが高くて視野の狭いお嬢様として
晶子さんはかわいいでしょうが
現実で考えると、あまり積極的には付き合いたくない人です。
こういうアニメでは、
作中の世界と現実を比較するのはマナー違反でしょうが、
今回までの放送を見ていると、
「晶子さんが傍にいたら自分は疲れるだろうな」と
想像せずにはいられませんでした。

小梅ちゃんと三郎さんの仲直り？は良かったと思います。
三郎さんが小梅ちゃんを好きらしいのは
以前から明らかになっていましたが、
今回、小梅ちゃんもまんざらでないと分かって、嬉しかったです。
また、直に手を繋ぐのに抵抗があるからといって
ハンカチを介するエピソードは
なんだか微笑ましくて、私の好みのお話でした。
高原だけがお話から外れているのも、面白かったです。

野球に関しては……
今回も、一応、練習シーンが盛り込まれていた他、
小梅ちゃんが自室で
朝香中の打者のデータを頭に叩き込んでいる話があったので、
まぁ良かったのですが、
正直、「小学生に勝てるようになったぐらいで
もう公式戦の申し込みをするの？」と思いました。
朝香中の面々がすっかりやる気になっていたので
外野の私が文句をつける筋合いは無いですけれど、
朝香中って、確か全国クラスの強さなんですよね。
以前の感想でも書いた気がしますが
この程度の実力で櫻花會が試合を申し込むのって
普通に考えれば、朝香中に対して失礼な事です。
それでも話が成り立っちゃうのがアニメだなぁと、
改めて思いました。
アニメにリアリティが含まれない事は当たり前のようにあって、
視聴者が「現実と違う！」といちゃもんをつけること自体、
間違っているとは分かっているのですが
あまりにも彼女たちが野球で苦労していない＆
とりあえず練習はしているけれど、
相応の実力を得るのに相応しい過程をまるで得てないのが
お話の底の浅さに繋がっていて、残念な感じがしています。
なんていうか、
「アニメだから、何でも都合よく描けちゃうよね！」と
アニメをよく知らない視聴者に小馬鹿にされても
反論できないと思います。

まぁ、この問題については、
初回の放送の感想でも書きましたように、
そもそも、１クールしか放送がないのに
野球を知らない櫻花會の面々が朝香中に勝とうとしている時点で
話に無理があるわけで。
せめて、原作の小説はここまではちゃめちゃじゃないといいなぁと
心から願っています。

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続きの第10話「私は何をする人ぞ」の感想も書きました。
http://himezakura.blog.so-net.ne.jp/2009-09-11-3

宜しければ、合わせてどうぞ。